管理情報バッチ登録コマンド

各管理情報の登録および変更は、メモ帳などのエディタで作成したテキストファイルをパラメータファイル(定義カード)として指定し、テキストファイルの内容に従って登録および変更を行います。

管理情報バッチ登録コマンド

utliupdt -f filename [-r]

パラメータ説明

-f filename

パラメータファイル名(省略不可)

登録する定義カードが記述されているファイル名を指定します。

-r

変更を行う場合に指定(省略可)

すでに同一IDが存在する場合、管理情報が変更されます。同一IDが存在しない場合、新規登録になります。

省略すると、必ず新規登録になるため、同一IDが存在するとエラーメッセージが出力され登録されず、次のIDの登録を継続します。

パラメータファイルの記述形式

パラメータファイルの記述形式は以下のとおりです。

  • 「#」で始まる行はコメントです。

  • 「END」行で1つの管理情報の終了を表します。

  • 各項目は、「項目=設定値」の形式で指定してください。「=」の前後にスペースまたはタブを記述することはできません。

  • 各項目の大文字、小文字の区別はしません。

  • 1行に1項目、指定してください。

  • []で囲まれている項目は省略することができます。省略すると、初期値が使用されます。

    初期値については「管理情報の設定」を参照してください。

  • {}で囲まれた設定値は、いずれかを選択してください。

  • _(フルスペルの指定以外の下線)の文字だけの指定も可能です。

配信管理情報パラメータの形式

配信管理情報を登録、変更するためのパラメータファイルの形式は以下のとおりです。

各項目の詳細は「配信管理情報」を参照してください。

SNDFILE=ファイルID
FILENAME=配信ファイル名
[INTERVAL=転送間隔]
[BLOCKLEN=転送ブロック長]
[BLOCKCNT=転送ブロック数]
COMP={NO|1|2|3} …………………………………………… 圧縮方式
[COMPSIZE=圧縮単位]
[DEFLATELEVEL={S|D|C}]  ………………………………… DEFLATEレベル
[TRANSPRTY=転送優先度]
TRANSTYPE={FORMAT|BINARY|TEXT|MFORMAT}  …………… 転送タイプ
[CODESET={0|A|B|C|D|E|F|G|H|I|V|W|X}] ……………… EBCDICセット
KJCHNGE={S|R|N} …………………………………………… コード変換
[SHIFTTRANSACT={Y|N}] …………………………………… シフトコードの扱い
[CLEAR={K|C|D|L}] ………………………………………… 配信ファイルの扱い
[PREJOBID=配信前ジョブID]
[JOBID=正常時ジョブID]
[EJOBID=異常時ジョブID]
[DBID=連携DBID]
[MAILID=メール連携ID]
GRPID=転送グループID
[FMTID=フォーマットID|マルチフォーマットID]
[PASSWORD=暗号キー]
[COMMENT=コメント]
END

注意
  • ファイルIDに“_INSTANT_TRANSFER_”は指定できません。

  • 転送ブロック長に“6”~“127”の値を指定している場合は、自動的にHULFT Ver.8の下限値“128”へ変換された後、配信管理情報に登録されます。

  • システム動作環境設定の高強度暗号強制モード(strongkeymode)を“有効(1)”に設定した場合、暗号キーは64桁の16進文字列(A~F、0~9の文字)で指定してください。

集信管理情報パラメータの形式

集信管理情報を登録、変更するためのパラメータファイルの形式は以下のとおりです。

各項目の詳細は「集信管理情報」を参照してください。

RCVFILE=ファイルID
FILENAME=集信ファイル名
[CODESET={0|A|B|C|D|E|F|G|H|I|V|W|X}]  ……………… EBCDICセット
TRANSMODE={NEW|REP|MOD}  ………………………………… 登録モード
ABNORMAL={DELETE|KEEP|RESTORE} ………………………… 異常時の処置
RCVTYPE={S|M}  ……………………………………………… 集信形態
GENCTL={YES|NO}  …………………………………………… 世代管理
[GENMNGNO=世代管理数]
[JOBID=正常時ジョブID]
[EJOBID=異常時ジョブID]
[GRPID=転送グループID]
[PASSWORD=暗号キー]
[MAILID=メール連携ID]
[JOBWAIT={J|T}]  …………………………………………… 集信完了通知
[DATAVERIFY={0|1}] ………………………………………… データ検証
[COMMENT=コメント]
END

注意
  • ファイルIDに“_INSTANT_TRANSFER_”は指定できません。

  • システム動作環境設定の高強度暗号強制モード(strongkeymode)を“有効(1)”に設定した場合、暗号キーは64桁の16進文字列(A~F、0~9の文字)で指定してください。

ジョブ起動情報パラメータの形式

ジョブ起動情報を登録、変更するためのパラメータファイルの形式は以下のとおりです。

各項目の詳細は「ジョブ起動情報」を参照してください。

JOB=ジョブID
JOB DEF
  ジョブ名1
       :
       :               (13個まで指定可能)
       :
  ジョブ名13
DEFEND
 [COMMENT=コメント]
END

詳細ホスト情報パラメータの形式

詳細ホスト情報を登録、変更するためのパラメータファイルの形式は以下のとおりです。

各項目の詳細は「詳細ホスト情報」を参照してください。

HOST=ホスト名
HOSTTYPE={HOST|UNIX|NT|WIN|K|AS400}  ……………………… ホスト種
KCODETYPE={SHIFT-JIS|JEF|EUC-JP|IBM kanji|KEIS|NEC|UTF-8|GB18030|IBM Simplified Chinese}
 ……………………………………………………………………… 転送コードセット
JISYEAR={0|1}  …………………………………………………… 日本語規格
[CONNECTTYPE=LAN]  ……………………………………………… 接続形態
[RCVPORT=集信ポートNo.]
[REQPORT=要求受付ポートNo.]
[HOSTSPSNUM=ホスト別配信多重度]
[MYPROXYNAME=PROXYサーバ名]
[MYPROXYPORT=PROXYポートNo.]
[SENDPERMIT={Y|N}] …………………………… 送信要求または再送要求受付許可
[HULJOBPERMIT={Y|N}] ………………………… 集信後ジョブ結果参照要求受付許可
[HULSNDRCPERMIT={Y|N}] ……………………… ジョブ実行結果通知受付許可
[HULRJOBPERMIT={Y|N}]  ……………………… リモートジョブ実行受付許可
[ALLOWINSTTRANS={Y|N}] ……………………… 簡易転送受付許可
[USRNOTIFY={Y|N}]  …………………………… ユーザの通知
[HUL7MODE={Y|N}] ……………………………… HULFT7通信モード
[COMMENT=コメント]
END

転送グループ情報パラメータの形式

転送グループ情報を登録、変更するためのパラメータファイルの形式は以下のとおりです。

各項目の詳細は「転送グループ情報」を参照してください。

GRP=転送グループID
SERVER DEF
  ホスト名1
       :
       :               (1000個まで指定可能)
       :
  ホスト名1000
DEFEND
[COMMENT=コメント]
END

フォーマット情報パラメータの形式

フォーマット情報を登録、変更するためのパラメータファイルの形式は以下のとおりです。

各項目の詳細は「フォーマット情報」を参照してください。

FMT=フォーマットID
FORMAT DEF
  項目名1      開始位置1      バイト数1     項目タイプ1     小数部桁数1
       :
       :      (1000個まで指定可能)
       :
  項目名1000   開始位置1000   バイト数1000  項目タイプ 1000  小数部桁数1000
DEFEND
[COMMENT=コメント]
END

  • 開始位置を省略する場合には“*”を入力してください。

    省略すると、1つ前の項目の開始位置とバイト数を足した値になります(自動計算)。

  • 1フォーマットの各項目の区切りは1文字以上スペースまたはタブで行ってください。

  • 項目タイプが“X”、“I”、“F”、“N”、または“M”の場合、小数部桁数に“0”を指定してください。

マルチフォーマット情報パラメータの形式

マルチフォーマット情報を登録、変更するためのパラメータファイルの形式は以下のとおりです。

各項目の詳細は「マルチフォーマット情報」を参照してください。

MFMT=マルチフォーマットID
KEYSTART=キー開始位置
KEYLEN=キー長
[DFMTID=デフォルトフォーマットID]
MFORMAT DEF
  キー値1        フォーマットID1
       :
       :        (20個まで指定可能)
       :
  キー値20       フォーマットID20
DEFEND
[COMMENT=コメント]
END

  • 少なくとも1組以上のキーとフォーマット情報が指定されていない場合はエラーになります。

  • キー値フォーマットIDの区切りは、スペースまたはタブで行ってください。

メール連携情報パラメータの形式

メール連携情報を登録、変更するためのパラメータファイルの形式は以下のとおりです。

各項目の詳細は「メール連携情報」を参照してください。

MAIL=メール連携ID
TITLE=表題
DESTINATION=宛先
[MULTICAST=同報]
TEXT DEF
  本文
DEFEND
[ATTACHMENT=添付ファイル]
[ATTACHMENTFILE=添付ファイル]
END

スケジュール情報パラメータの形式

スケジュール情報を登録、変更するためのパラメータファイルの形式は以下のとおりです。

各項目の詳細は「スケジュール情報」を参照してください。

SCH=スケジュールID
CMD=コマンド
[USER=ユーザ名]
[DOMAIN=ドメイン名]
[PASSWD=パスワード]
FREQUENCY={1|2|3|4|5} ……………………… 頻度
[HOLIDAY={0|1}] ……………………………… 休日処理
STIME=実行時刻
[WEEK={1|2|3|4|5|6|7}]  …………………… 実行曜日
[SDATE=実行日]
[EDATE=有効開始日]
[COMMENT=コメント]
END

  • 実行時刻の形式は「HHMM」です。

  • 実行日有効開始日の形式は「YYYYMMDD」です。

  • 頻度(FREQUENCY)が“毎日(2)”、“毎週(3)”または“月末(5)”のときに実行日を指定するとエラーになります。

ファイルトリガ情報パラメータの形式

ファイルトリガ情報を登録、変更するためのパラメータファイルの形式は以下のとおりです。

各項目の詳細は「ファイルトリガ情報」を参照してください。

TRGID=トリガID
TARGETFILENAME=ファイル
DIRECTORYNAME=ディレクトリ名  …………… 監視パス
JOBID=ジョブ名
[SUBDIRECTORY={Y|N}]  ……………………… サブディレクトリ監視
[CREATE={Y|N}]  ……………………………… 作成監視
[DELETE={Y|N}]  ……………………………… 削除監視
[MODIFY={Y|N}]  ……………………………… 変更監視
[TYPE={T|S}]  ………………………………… 監視方法
[FILECHECK={Y|N}] …………………………… ファイル操作確認
[FILECHECKWAIT={Y|N}] ……………………… ファイル操作確認待機
[INTERVAL=監視間隔]
[EXECUTION={Y|N}] …………………………… 実行有無
[REGEX={Y|N}] ………………………………… 正規表現使用
[USER=ユーザ名]
[DOMAIN=ドメイン名]
[PASSWD=パスワード]
[COMMENT=コメント]
END

<記述例>

# 配信管理情報
SNDFILE=F0000001
FILENAME=D:\users\home\p999\hulft\jinji.txt
INTERVAL=0
BLOCKLEN=0
BLOCKCNT=0
COMP=3
#COMPSIZE=0
DEFLATELEVEL=D
TRANSPRTY=50
TRANSTYPE=M
CODESET=A
KJCHNGE=S
SHIFTTRANSACT=N
CLEAR=K
#PREJOBID=
JOBID=j0000001
#EJOBID=
DBID=CSV
GRPID=grp1
FMTID=MFORMAT1
PASSWORD=RPC45231
COMMENT=人事情報ファイル
END

# 集信管理情報
RCVFILE=F0000001
FILENAME=D:\hulft\rcv\file1.rcv
CODESET=A
TRANSMODE=R
ABNORMAL=K
RCVTYPE=S
GENCTL=N
JOBID=j0000002
#EJOBID=
GRPID=grp1
PASSWORD=RPC45231
JOBWAIT=T
DATAVERIFY=0
COMMENT=人事情報ファイル
END

# ジョブ起動情報
JOB=j0000001
COMMENT=人事情報ファイル配信後ジョブ
JOB DEF
   D:\hulft\job\job_0001.exe
DEFEND
END

# 詳細ホスト情報
HOST=host01
HOSTTYPE=N
KCODETYPE=S
JISYEAR=1
CONNECTTYPE=L
RCVPORT=30000
REQPORT=31000
HOSTSPSNUM=50
SENDPERMIT=Y
HULJOBPERMIT=Y
HULSNDRCPERMIT=Y
HULRJOBPERMIT=Y
ALLOWINSTTRANS=Y
USRNOTIFY=N
HUL7MODE=N
COMMENT=本社ホスト Windows
END

# 転送グループ情報
GRP=grp1
COMMENT=本社ホスト
SERVER DEF
   host01
DEFEND
END

# フォーマット情報
FMT=FORMAT01
COMMENT=人事情報ファイル キー0001フォーマット
FORMAT DEF
 CODE         *      4       9      0
 NAME         *      20      X      0
 AGE          *      2       9      0
 SEIBETU      *      2       9      0
 ADDRESS      *      30      X      0
 TEL          *      11      X      0
 SYOZOKU      *      16      X      0
 NAISEN       *      10      X      0
DEFEND
END

# マルチフォーマット情報
MFMT=MFORMAT1
KEYSTART=1
KEYLEN=4
DFMTID=DEFAULT
COMMENT=人事情報ファイル
MFORMAT DEF
  0001      FORMAT01
  0002      FORMAT02
  0003      FORMAT03
  0004      FORMAT04
  0005      FORMAT05
  0006      FORMAT06
  0007      FORMAT07
DEFEND
END

# メール連携情報
MAIL=MAIL001
TITLE=転送 正常終了
DESTINATION=xxx@yyy.co.jp,zzz@aaa.com
MULTICAST=aaa@bbb.co.jp
TEXT DEF
ファイル転送は正常に終了しました。
DEFEND
ATTACHMENT=Y
ATTACHMENTFILE=D:\users\home\p999\hulft\転送結果.txt
END

# スケジュール情報
SCH=EVERYDAY
CMD=utlsend.exe -f TEST_1
FREQUENCY=2
SDATE=00000000
WEEK=1
STIME=2145
HOLIDAY=0
EDATE=20171229
COMMENT=毎日実行スケジュール
END

# ファイルトリガ情報
TRGID=T0000001
DIRECTORYNAME=D:\users
TARGETFILENAME=file1.txt
JOBID=J0000001
CREATE=Y
DELETE=Y
MODIFY=Y
TYPE=S
FILECHECK=Y
FILECHECKWAIT=N
INTERVAL=3600
EXECUTION=Y
COMMENT=人事情報ファイル
END