クラスタ対応機能固有の作業
プロダクトキー更新により、製品のグレードを変更し、HULFTクラスタ対応機能を利用する場合、以下の作業を行ってください。
(1) 管理情報の二重化
「HULFT8 for Windows-Server」でクラスタ対応機能を使用する場合、正副のシステム管理情報ファイルを持つことにより、フェールオーバーによって、システム管理情報ファイルが破壊されないことを保証します。
「プロダクトキーの更新」の作業を行った後は正のシステム管理情報ファイルしか存在しないため、副のシステム管理情報ファイルを作成する必要があります。
管理情報の二重化はコマンドプロンプトを使用して行います。新しいバージョンのHULFTをインストールしたフォルダに移動して、管理情報の二重化コマンドを実行してください。
二重化の対象となる管理情報ファイルの種類とファイル名については、「アドミニストレーション マニュアル」を参照してください。
管理情報の二重化コマンド
utladmfileadjoin
パラメータ説明
なし
注意事項
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管理情報の二重化作業を行わなかった場合、初回更新時にフェールオーバーが発生すると、システム管理情報ファイルが削除される場合があります。
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管理情報の二重化コマンドを実行する前に、システム動作環境設定ファイルの管理情報の2重化(adjoinadminfile)が“する(1)”に設定されていることを確認してください。管理情報の2重化(adjoinadminfile)が“する(1)”に設定されていない場合は、“する(1)”に変更してから管理情報の二重化コマンドを実行してください。
(2) 起動同期機能を使用するための設定
起動同期機能を使用する場合は、システム動作環境設定の以下の項目を設定してください。
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サービスプロセスポートNo.(srvcprocport)とスケジューラポートNo.(schport)を適切なポート番号に設定します。
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システム動作環境設定でサービス起動同期(startsync)を“同期(1)”に設定します。
システム動作環境設定の詳細は、「アドミニストレーション マニュアル」を参照してください。