クラスタ環境のHULFTからの接続時の注意事項
クラスタを構成するHULFTから以下のプログラムおよびAPIを使用してHULFTに接続する場合、相手ホストでの注意点について説明します。
クラスタ側接続プログラム名/API名 |
相手ホスト接続受付対象 |
---|---|
配信要求コマンド(utlsend.exe) |
集信 |
送信要求コマンド(utlrecv.exe) |
要求受付 |
ジョブ実行結果通知コマンド(hulsndrc.exe) |
要求受付 |
リモートジョブ実行コマンド(utlrjob.exe) |
要求受付 |
配信要求API(utlsend) |
集信 |
配信要求拡張API(utlsendex) |
集信 |
簡易転送配信要求API(utlsendit) |
集信 |
送信要求API(utlrecv) |
要求受付 |
送信要求拡張API(utlrecvex) |
要求受付 |
ジョブ実行結果通知API(hulsndrc) |
要求受付 |
HULFTクラスタ構成システムでは、自ホスト名(myhostname)に仮想IPアドレスに対応するホスト名を設定することで、個々のノードを意識することなく仮想IPアドレスを用いたサービス運用ができます。
ただし、エラーなどの原因で接続する側(クラスタシステム側)が相手ホストから自ホスト名の情報を受け取れない場合は、相手ホストの履歴やコンソールに実IPアドレスや実ホスト名が表示されてしまう場合があります。
- 例)
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相手ホストのコンソール
接続する側(クラスタシステム側)の実ホスト名が出力
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相手側要求受付履歴
要求受付定義ファイル(HULPATH\service.dat)に登録されていないサービス要求を受け付け、エラーになった場合に実ホスト名が出力
図3.1 接続時の注意事項
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なお、この現象によってHULFTのプログラムが異常な動作をすることはありません。
業務に支障をきたさない場合は特に対応する必要はありません。
この現象における回避策として次のような方法があります。
- 回避策) 相手ホストのhostsファイルを編集
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相手ホストのhostsファイルに、個々のノードの実IPアドレスに対して仮想IPアドレスに対応する仮想ホスト名(HULFTの自ホスト名)を追加します。
以下に、hostsファイルの設定例を示します。
172.16.52.235 CLUSTER 172.16.52.236 CLUSTER