配信業務の登録方法

(1) 配信管理のための登録情報

配信業務を行う場合、あらかじめ管理情報をシステム管理情報ファイルに登録しておく必要があります。個々の項目についての説明は、「オペレーション マニュアル」を参照してください。ここではどのような情報を登録するかの概略と各情報の関連を図2.4 で説明します。

図2.4 配信管理のための登録情報

1) 配信管理情報

配信業務の管理情報の中心で、必ず集信側の集信管理情報のファイルIDと対応させて登録する必要があります。配信ファイルの属性、転送条件などを登録します。

2) ジョブ起動情報

転送開始前に実行させるジョブや、配信が終了したときに実行させるジョブの情報を登録します。配信が終了したときに実行させるジョブには、配信が正常終了したとき起動するジョブと異常終了したとき起動するジョブがあります。1つのジョブIDにジョブを複数登録すると登録順に順次実行します。ジョブ起動を行わない場合、設定は不要です。

3) 詳細ホスト情報

配信先となる相手ホストの情報を登録します。

4) 転送グループ情報

配信先の相手ホスト(詳細ホスト情報に登録したホスト)をグループ化して登録します。1グループに相手ホストを複数登録した場合、同報配信が可能になります。

5) フォーマット情報

配信ファイルのフォーマット情報を登録します。項目ごとにコード変換を考慮する必要があるファイルやCSV形式で受信する場合に登録します。テキスト転送やコード変換しないバイナリ転送の場合は不要です。また、マルチフォーマット転送の場合は、各レコードに対応したフォーマット情報を登録します。

6) マルチフォーマット情報

配信ファイルのマルチフォーマット情報を登録します。レコードごとにコード変換を考慮する必要があるファイルやCSV形式で受信する場合に登録します。テキスト転送やコード変換しないバイナリ転送、またフォーマット転送の場合は不要です。

7) メール連携情報

配信処理後に送信するメール情報を登録します。メール連携を行う場合にメールの宛先や内容を登録します。メール送信しない場合は不要です。

8) システム動作環境設定

ワークファイルの作成パス、配信多重度などを定義します。基本的にはシステムごとに一度登録するだけです。

(2) 登録方法

前記の各情報の登録は、基本的にはHULFT管理画面を使って行います。また、システム動作環境設定以外の情報は、パラメータファイル(定義カード)をメモ帳などのエディタで作成し、システム管理コマンドで情報を登録する方法もあります。

マネジャー接続機能を利用することで、HULFT Managerを導入している端末からも登録できます。