操作ログの留意点
(1) 処理日時
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各ホストのOSで設定された日時がそろっていない場合、日付を指定して操作ログをリスト表示するときに正しく表示されないことがあります。
(2) ユーザID
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コマンド実行時には、ユーザID(管理画面)には何も出力されません。
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ユーザIDの取得に失敗した場合、ユーザIDとして“FAILED”が出力されます。ユーザIDに“FAILED”を使用しないでください。
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始点ホストからユーザIDが通知されない場合、ユーザIDとして“N/A”が出力されます。ユーザIDに“N/A”を使用しないでください。
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JIS第一水準および第二水準以外の2バイトコードは使用しないでください。
(3) 処理識別子
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始点ホストから処理識別子を取得する前にエラーとなった場合、処理ホストでは操作ログが出力されません。
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将来にわたり、同じ処理識別子が生成されないことを保証するものではありません。条件によっては、異なるトランザクションに対して同じ処理識別子が生成される場合があります。
(4) 出力文字列
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utlsend、utlrecvのパラメータ「-msg」など、パラメータに文字列を指定する場合、「"(ダブルクォーテーション)」を使用すると、操作ログがCSVとして正しく扱えなくなります。
例)utlsend -msg メッセージには"は使用できません。
(5) 操作ログの切り替え
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操作ログの切り替えによってバックアップの数が操作ログ切り替え世代管理数を超えた場合、古いものから上書きされます。必要に応じて、定期的にバックアップを操作ログ管理用のサーバなどに退避してください。
(6) 操作ログの出力制限
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HULFT Ver.7未満のバージョンを介した場合、操作ログは出力されません。
図2.43 操作ログの出力制限
(7) 操作ログの出力処理
操作ログファイル(コマンド実行ログファイル、ファイルアクセスログファイル)が他のプロセスに排他的にオープンされている場合、操作ログ書き込み処理は、基本的に排他制御が解除されるまで待ち続けます。
そのため、Microsoft Excelなどで操作ログファイルを開いた状態で、操作ログを出力する操作(HULFT管理画面の起動、管理情報更新、要求発行、コマンド実行など)を実行した場合、応答が返ってこない場合があります。
このような場合は、いったん操作ログファイルを開いているプロセスを終了してください。
排他制御が解除されることによりHULFTのプロセスは操作ログに書き込みが行えるようになるので、処理は続行されます。