システムファイルの退避と復元について

システムの安全運用の観点から、ハードディスクの破壊など、万が一の場合に備え、システムファイルのバックアップを定期的に作成してください。

注意
  • バックアップおよびリストアの作業は、必ずHULFTを停止してから行ってください。

  • バックアップファイルを作成した時点と異なる環境のHULFTへはリストアできません。

(1) バックアップの方法

HULFTのバックアップは、以下の手順で行うことができます。なお、以下の操作はHULFTをインストールしたユーザか、Windowsのシステム管理者が行うことをお勧めします。ここでは運用時の「HULPATH」が「HULFTフォルダ\etc」であることを仮定しています。お使いの「HULPATH」が異なっているときは、そちらを対象としてください。

1. HULFTがインストールされているフォルダへ移動します。

2. HULFTの環境であることを確認します。

3. 「HULPATH」の環境である「etc」フォルダに移動します。

4. 「HULPATH」の環境であることを確認します。

「bin」フォルダにある「hulft.ini」ファイル内に記述されているフォルダかどうか確認してください。

5. バックアップを作成します。

任意のフォルダに「HULPATH」の環境下のファイルをすべてコピーします。

ここでは、このフォルダに存在するすべてのファイルをバックアップの対象と しています。よって、履歴ファイルなどもバックアップの対象となっています。履歴ファイルを対象外にする場合は、あらかじめ以下のコマンドを使用し、履歴データを削除してください。

  • 集配信履歴削除コマンド(utllog)

  • 要求受付履歴削除コマンド(utlobsrm)

  • スケジュール履歴削除コマンド(schrmlog)

6. バックアップが作成されたことを確認します。

以上でバックアップ作業は終了です。復旧時のために大切に保管しておいてください。

(2) バックアップからのリストア方法

バックアップからのリストアは、以下の手順で行うことができます。なお、以下の操作は HULFTをインストールしたユーザか、Windowsのシステム管理者が行うことをお勧めします。ここでは運用時の「HULPATH」が「HULFTのフォルダ\etc」であることを仮定しています。お使いの「HULPATH」が異なっているときは、そちらを対象としてください。

1. HULFTの管理情報のバックアップが保存されているフォルダへ移動します。

2. HULFTの管理情報のバックアップファイルがあることを確認します。

3. 「HULPATH」の環境である「etc」フォルダに移動します。

4. 「HULPATH」の環境であることを確認します。

「bin」フォルダにある「hulft.ini」ファイル内に記述されているフォルダかどうか確認してください。

5. バックアップファイルをコピーしてリストアします。

コピーした後は、すべての管理情報はバックアップ作成時の情報に戻ってしまいます。リストアした後に元に戻すことはできませんので注意してください。

6. リストアが終了したら、HULFT管理画面を使用して、環境が反映されていることを確認します。

7. 環境がバックアップ時の状態に戻っていることが確認できたらリストア作業は終了です。不要であればバックアップファイルは削除しても構いません。