動作環境の概要
ネットワーク上にあり、操作対象のHULFTとは異なるマシンで管理されるファイルを「ネットワークファイル」と呼びます。HULFTでは、配信処理、集信処理、およびファイルトリガ機能によってネットワークファイルにアクセスする場合、対象のファイルに対して独自の排他制御を行います。この排他制御を「ネットワークファイルロック」と呼びます。
運用を始める前に、「注意事項」を参照し、ネットワークファイルを扱う場合の注意事項を確認してください。ネットワークファイルロックのロック方法、ロックの動作に関係するシステム動作環境設定や、ファイルの扱いに関する詳細は「ファイルのロックについて」を参照してください。
(1) 動作環境の例
動作環境の例を以下に示します。
ファイルサーバ上の集信ファイルに対して、HULFTの機能を利用した世代管理や、ファイルサーバ上のファイルに集信ファイルを追記していく運用も可能です。

図3.1 ネットワークファイルの動作環境の例
(2) ファイルトリガ機能でネットワークファイルを監視する動作環境の例
リモートのHULFTからファイルトリガ機能を利用して、ネットワークファイルを監視し、ファイル作成の検知をトリガとしてファイルを配信する動作環境の例を示します。
ファイルトリガ機能については、「ファイルトリガ」を参照してください。

図3.2 ネットワークファイルの動作環境の例(ファイルトリガの利用)