同期指定時のリモートジョブ待ち時間

リモートジョブ実行では、相手ホストで実行されたジョブ終了を待つ(同期)モードと待たない(非同期)モードを選択できます。ジョブ終了を待つ(同期)モードで実行した場合、ジョブの結果を待つ時間を設定する必要があります。

図4.9 リモートジョブ待ち時間

1) リモートジョブ実行コマンドは、相手マシンの要求受付システムに対してジョブの実行を要求します。

ジョブの実行が終了するまで待ち状態になります。

2) 要求受付システムは、ユーザジョブを実行します。

3) 要求受付システムは、ジョブの終了を待ちます。

4) ジョブの実行終了後、ジョブ終了の結果をリモートジョブ実行コマンドに通知します。

 

ただし、4) でリモートジョブ実行コマンドが通知を待つための設定時間が短かった場合、リモートジョブ実行コマンドはジョブタイムアウトで終了します。

その場合の要求受付側ホストでのジョブの動作は機種によって異なります。

HULFT for Mainframeの場合、その後ジョブは継続して実行されますが、HULFT for IBMi、HULFT for UNIX/ Linux、HULFT for NSK、またはHULFT for Windowsでは、ジョブはタイムアウト時間経過後に強制終了されます。

4) のジョブのタイムアウト時間を、ジョブ待ち時間として設定します。

注意
  • 要求受付側がHULFT for Mainframeの場合(HULFT for Mainframeのリモートジョブを実行する場合)は、指定したリモートジョブ待ち時間は、分単位に切り上げて処理が行われます。

    例) 30(秒)指定時は、1(分)= 60(秒) がリモートジョブ待ちタイムアウト値

  • 要求受付側がHULFT for Kの場合は、リモートジョブ実行コマンド側でリモートジョブ待ち時間を指定してもその値は適用されず、要求受付側はタイムアウトしません。このとき無通信タイムアウト時間より処理が長くかかった場合、リモートジョブ実行コマンドは、無通信タイムアウトします。 (*1)

  • ネットワークの異常などで、無通信タイムアウト時間を経過しても要求受付から制御が戻らない場合、通信タイムアウトとなります。(*1)

*1

:

無通信タイムアウトについては、「無通信タイムアウト時間」を参照してください。

<指定方法>

HULFT for Mainframe

リモートジョブ実行プログラム(XRRJOBEX)

起動JCL、XRCARD定義カード

  • TIMEOUT=待ち時間(秒)

上記指定がない場合は、300(秒)を使用します。

HULFT for IBMi

リモートジョブ実行コマンド(UTLRJOB)

コマンドのパラメータ

  • 'W=' 待ち時間(秒)

上記指定がない場合は、システム動作環境設定のジョブタイムアウトを使用します。

HULFT for UNIX/LinuxまたはHULFT for NSK

リモートジョブ実行コマンド(utlrjob)

コマンドのパラメータ

  • -w 待ち時間(秒)

上記指定がない場合は、システム動作環境設定のジョブ終了待ち時間を使用します。

HULFT for Windows

リモートジョブ実行コマンド(utlrjob.exe)

コマンドのパラメータ

  • -w 待ち時間(秒)

上記指定がない場合は、システム動作環境設定のジョブタイムアウトを使用します。