配信システムの起動コマンド
配信デーモンを起動します。
配信デーモン起動コマンド
hulsndd [-p path] [-rc count] [-rt time] [-d] [-c] [-l file|-s|-l] [--noautoretry]
パラメータ説明
- -p path
-
システムファイルのあるディレクトリ(省略可)
システムファイルは以下の順で有効になります。
-
-pで指定されたパス
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環境変数(HULPATH)で設定されたパス
-
デーモンを起動したカレントのパス
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- -rc count
-
ソケット接続リトライ回数(省略可)
0~9999の範囲で指定します。
省略すると、システム動作環境設定で設定した値になります。
- -rt time
-
ソケット接続リトライ待ち時間(秒)(省略可)
0~9999の範囲で指定します。
省略すると、システム動作環境設定で設定した値になります。
- -d
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起動時に配信制御ファイルの情報を削除(省略可)
配信状況(配信待ち、配信中など)の情報をクリアしてから起動します。
クラスタ起動同期コマンドから起動する場合も指定可能です。
- -c
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起動時に再配信待ちの情報を削除(省略可)
再配信待ち情報をクリアしてから起動します。
クラスタ起動同期コマンドから起動する場合も指定可能です。
- -l file
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メッセージログとトレースログを出力するファイル名(省略可)
256バイト以内の英数字で指定します。ファイル名は、絶対パスで指定してください。
出力内容は、システム動作環境設定に設定したトレース出力バージョン(tlogver)とログ縮小モード(logreduction)によります。
クラスタ起動同期コマンドから起動する場合も指定可能です。
- -s
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syslogへのメッセージログとトレースログの出力(省略可)
syslogへ出力する際のメッセージの優先度については、「エラーコード・メッセージ」を参照してください。
クラスタ起動同期コマンドから起動する場合も指定可能です。
注意システム動作環境設定のトレース出力バージョン(tlogver)に“6”を設定した場合、トレースログはsyslogには出力されません。システム動作環境設定のトレース出力ファイル(tlogfile)に設定したファイルに出力します。
- -l
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コンソールへのメッセージログの出力(省略可)
メッセージログをコンソールログ(/dev/console)に出力します。クラスタ対応版起動同期コマンドから起動する場合も指定可能です。
= 備考 =トレースログはシステム動作環境設定のトレース出力ファイル(tlogfile)に設定したファイルに出力します。
- --noautoretry (クラスタ対応機能専用)
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フェールオーバー後自動再配信の未実行(省略可)
クラスタ対応版起動同期ユーティリティでデーモンを起動するときのみ指定可能です。省略すると、フェールオーバー後に自動再配信を行います。
フェールオーバー後の自動再配信については「クラスタ対応 マニュアル」を参照してください。
注意事項
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配信デーモンをクラスタ起動同期コマンドから起動する場合、起動時にシステム動作環境設定の値を変更可能な以下のパラメータは、指定できません。
[-p path],[-rc count],[-rt time]
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クラスタ対応機能はHULFT8のEnterpriseグレードを導入している場合に使用できる機能です。
補足
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ログ出力内容と出力先については、「エラーコード・メッセージ」を参照してください。
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配信デーモンが起動できない場合はエラーメッセージが出力され、終了ステータスが「0」以外の番号でプログラムが終了します。HULFTシステムの自動起動で配信デーモンの終了ステータスを使用するときは、「エラーコード・メッセージ」を参照してください。