リモートジョブ実行コマンド

リモートジョブ実行要求を発行すると、他のホストのジョブを実行することができます。リモートジョブ実行要求受付側は、発行側が指定したジョブを実行します。実行されるジョブはあらかじめジョブ起動情報に登録されている必要があります。サービス名は「HULRJOB」です。

リモートジョブ実行コマンド発行により、リモートのホストにジョブを実行させます。

リモートジョブ実行コマンド

utlrjob -h hostname -j jobID [-o [filename]] [-sync [-w time]] [-v8]

パラメータ説明

-h hostname

ジョブ実行させるホスト名(省略不可)

68バイト以内の英数字で指定します。

-j jobID

実行させるジョブID(省略不可)

50バイト以内の英数字で指定します。このジョブIDは、相手ホストのジョブ起動情報に登録されていなければなりません。

-o filename

ジョブ実行要求結果を出力するファイル名(省略可)

128バイト以内の英数字で指定します。

ファイル名は絶対パスで指定してください。ファイル名の指定がないとき(「-o」のみ)は、標準出力に出力します。

省略すると、ジョブ実行結果を出力しません。また、相手ホストへのコネクションに失敗した場合は出力しません。

-sync

同期実行要求(省略可)

相手ホストのジョブ実行の終了まで、同期をとります。

省略すると、要求を発行した時点で終了します。

このパラメータを指定する場合は、「-w」を指定するようにしてください。

-w time

同期実行待ち時間(秒)(省略可)

同期実行時に、ジョブ実行結果を受け取るために同期をとる時間を、“10”~“259200”の範囲で指定します。

省略すると、システム動作環境設定ファイルのジョブ終了待ち時間で設定された値になります。

このパラメータを指定する場合は、「-sync」を指定する必要があります。

-v8

実行要求結果にジョブID全体を表示(省略可)

表示されるジョブ実行要求結果に、8バイトを超えたジョブID全体が表示可能な出力形式で表示します。

省略すると、出力結果はVer.8未満の出力結果で表示され、ジョブIDは先頭8文字のみ表示されます。

注意事項

無通信タイムアウト時間、および同期指定時のリモートジョブ待ち時間の注意事項があります。

詳細は、「アドミニストレーション マニュアル」を参照してください。

<ジョブ実行要求結果の出力例([-v8]を指定しない場合)>

JOBID=JOB00001 DATE=2014/12/25 STIME=20:15:22 ETIME=20:20:12 RC=00000-000000000 HOST=HOST01.hulft.co.jp

<ジョブ実行要求結果の出力例([-v8]を指定した場合)>

JOBID=00000123456789012345678901234567890123456789012345
 DATE=2014/12/25 STIME=20:15:22 ETIME=20:20:12 RC=00000-000000000 HOST=HOST01.hulft.co.jp

<メッセージの説明>

JOBID

ジョブID(50バイト)

DATE

要求発行開始日付

= 備考 =

日付の形式はシステム動作環境設定の日付形式(datefmt)の設定によって変わります。詳細は、「アドミニストレーション マニュアル」を参照してください。

STIME

要求発行開始時刻(hh:mm:ss)

ETIME

要求発行終了時刻(hh:mm:ss)

RC

完了コード(5バイト)-詳細コード(9バイト)

= 備考 =

完了コードには以下の値が設定されます。

  • 要求受付側機種がUNIX/Linuxの場合

    要求受付履歴の詳細コード

    0

    : 正常終了

    0以外

    : 異常終了

    詳細は、「エラーコード・メッセージ」の「コマンド異常終了時」の終了ステータスを参照してください。

  • 要求受付側機種がUNIX/Linux以外の場合

    要求受付側機種の「オペレーション マニュアル」を参照してください。

HOST

リモートジョブ実行要求先ホスト名(68バイト)