リビジョンアップ前の作業とインストール
クラスタ構成のノードを待機系(共有ディスクにマウントされていない状態)にし、それぞれインストールを行います。運用中のHULFTクラスタ対応版のリビジョンアップインストール手順を以下に説明します。

図12.2 クラスタ環境からのリビジョンアップインストール手順
1) 待機系ノードの実行モジュール格納ディレクトリ($HULEXEP)配下のデータのバックアップを作成します。
2) 待機系ノード(共有ディスクにマウントされていないノード)へ「アップデートインストール」を実行します。
3) ノードを切り替えます。
4) 切り替えた待機系ノードの実行モジュール格納ディレクトリ($HULEXEP)配下のデータのバックアップを作成します。
5) 切り替えた待機系ノードへ「アップデートインストール」を実行します。
6) 再びノードを切り替えます(元に戻します)。
バックアップは、実行モジュール格納ディレクトリ($HULEXEP)配下のデータのみ作成します。
バックアップの方法は、「導入先ディレクトリのバックアップ」を参照してください。
インストールは、「カスタムインストール」の手順に沿って行います。
その際、以下の項目を選択してください。
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「アップデートインストール」
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待機系ノードへインストールする場合「クラスタ環境(待機系ノード)」を選択
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クラスタ環境でHULFTを使用する場合に必要なら製品およびグレードの詳細は、「クラスタ対応 マニュアル」を参照してください。
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この作業にはディスク容量として、ご利用いただいておりました既存のHULFTに相当する空き容量が別途必要となります。
パーティションの状態については、作業を行う前にdf コマンドなどによりあらかじめ確認してください。
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「インストール環境の確認」で「待機系ノード」を選択した場合は、HULFT環境設定ファイル格納ディレクトリ(HULPATH)へのアクセスは行いません。
そのため$HULPATH のバックアップは作成されません。