クラスタ対応機能専用ユーティリティの終了ステータス

クラスタ対応機能専用ユーティリティ(hulclustersnd、hulclusterrcv、hulclusterobs)が正常終了した場合のexitコードは“0”です。異常終了した場合は、“0”以外のexitコードで終了します。

1~50

内容)

デーモンが異常終了しました。

対処)

ユーティリティの終了ステータスは対象となるデーモンの終了ステータスとなります。対処方法については、「デーモン起動時の終了ステータス」の対処を参照してください。

51  A file write error (writefilename).

内容)

システム動作環境設定問い合わせコマンドのパラメータ「-query」で指定されたファイルへの書き込みに失敗しました。

対処)

指定したファイルのパーミッションを確認してください。

52  A file read error (readfilename).

内容)

システム動作環境設定再設定コマンドのパラメータ「-set」で指定されたファイルの読み込みに失敗しました。

対処)

指定したファイルのパーミッションを確認してください。

53  tlogfile setting error.

内容)

システム動作環境設定再設定コマンドのパラメータ「-set」で指定されたトレースログの設定に失敗しました。

対処)

「トレースログへの出力(tracelog)」のいずれかの桁に“1”を設定する場合は、「トレース出力ファイル名(tlogfile)」に設定している出力ファイル名およびHULFTメッセージファイル(tracemsg.dat)のパーミッション、状態を確認してください。

54  A lock error.

内容)

終了同期機能で終了を監視するための制御ファイルへのロック取得で、デーモンにエラーが発生しました。

対処)

制御ファイルが不正な状態(ディレクトリのアクセス権限なし)になっていないかどうか確認してください。制御ファイル名は以下となります。

配信デーモンの場合 :

$HULPATH/.#hulclustersnd.lock

集信デーモンの場合 :

$HULPATH/.#hulclusterrcv.lock

要求受付デーモンの場合 :

$HULPATH/.#hulclusterobs.lock

55  The daemon has already acknowledged the termination request.

内容)

デーモンはすでに終了要求を受け付けています。

対処)

デーモン終了後に再起動し、要求を発行してください。

56  The daemon is in the termination processing. The request cannot be acknowledged.

内容)

デーモンは終了処理中です。要求を受け付けることはできません。

対処)

デーモン終了後に再起動し、要求を発行してください。

57  [hulsndd] hulsndd.pid file rewrite error.

内容)

配信デーモンのpidファイルの再構築に失敗しました。

対処)

このエラーコードでユーティリティが終了した場合は、配信デーモン(hulsndd)は異常終了します。「pidファイル作成パス(piddir)」の設定を確認した後、配信デーモンを再起動してください。

58  [hulsndd] sndpsnum set error.

内容)

システム動作環境設定再設定コマンドのパラメータ「-set」で「配信プロセスの多重度(sndpsnum)」の設定に失敗しました。

対処)

メモリ不足の可能性が考えられます。環境の確認をしてください。

97  Received request cannot be processed.

内容)

クラスタ対応機能ユーティリティからデーモンが理解できない処理を依頼されました。

対処)

クラスタ対応機能ユーティリティとデーモンのリビジョンが同一かどうか確認してください。

100  Require timeout.

内容)

タイムアウトが発生しました。

対処)

パラメータ「-timeout」で指定するタイムアウト値を長く設定してください。

101  HULFT is not Type-CL or HULFT Type-CL is not installed.

内容)

ご利用のHULFTがクラスタ対応版でない、またはクラスタ対応版がインストールされていません。

対処)

ご購入された製品をご確認ください。

102  Usage

内容)

パラメータエラーです。

対処)

入力したパラメータが正しいかどうか確認してください。

103  An environmental error.

内容)

HULFTの環境エラーです。

対処)

環境変数「HULPATH」「HULEXEP」が正しく設定されているかどうかを確認してください。

104  hulenv.conf error.

内容)

システム動作環境設定ファイル($HULPATH/hulenv.conf)へのアクセスに失敗しました。

対処)

システム動作環境設定ファイルのパーミッションを確認してください。また、環境変数「HULPATH」が正しく設定されているかどうかを確認してください。

105  hul[sndd|rcvd|obsd] abnormal end.

内容)

起動同期コマンド(-start パラメータ)で起動同期モードまたは生存監視モードでの待機中にデーモンが異常終了しました。

対処)

デーモンに不正なシグナルが送信されている可能性があります。環境の確認をしてください。

106  A file open error.

内容)

システム動作環境設定再設定コマンドのパラメータ「-set」で指定された環境再設定用のファイルのオープンに失敗しました。

対処)

指定したファイルのパーミッションを確認してください。

109  A lock error.

内容)

終了同期機能で終了を監視するための制御ファイルへのロック取得で、ユーティリティにエラーが発生しました。

対処)

制御ファイルが不正な状態(ディレクトリのアクセス権限なし)になっていないかどうか確認してください。制御ファイル名は以下となります。

配信デーモンの場合 :

$HULPATH/.#hulclustersnd.lock

集信デーモンの場合 :

$HULPATH/.#hulclusterrcv.lock

要求受付デーモンの場合 :

$HULPATH/.#hulclusterobs.lock

110  Fork failure.

内容)

起動同期コマンド(-start パラメータ)でデーモン起動プロセスまたは監視プロセスの生成に失敗しました。

対処)

お使いの環境でプロセス数の上限値を超えている可能性があります。環境の確認をしてください。

111  hulsndd is not running.

内容)

配信デーモンが起動していません。

対処)

配信デーモンを起動してください。

112  A FIFO interprocess communication error.

内容)

配信デーモンとの通信に失敗しました。

対処)

配信デーモンが起動していないか、正常に通信できない可能性があります。配信デーモンが起動しているにも関わらずユーティリティがこの終了コードで終了した場合は、配信デーモンを再起動してください。

113  A socket connect error.

内容)

配信デーモン、集信デーモン、要求受付デーモンのうち、いずれかとの通信に失敗しました。

対処)

配信デーモン、集信デーモン、要求受付デーモンのうち、いずれかが起動していないか、正常に通信できない可能性があります。デーモンが起動しているにも関わらずユーティリティがこの終了コードで終了した場合は、デーモンを再起動してください。

114  A socket write error.

内容)

ローカルホスト内での通信ソケットの書き込みに失敗しました。

対処)

OSが不安定な状態にある可能性があります。環境の確認をしてください。

115  A socket read error.

内容)

ローカルホスト内での通信ソケットの読み込みに失敗しました。

対処)

OSが不安定な状態にある可能性があります。環境の確認をしてください。

116  A pipe open failure.

内容)

システム動作環境設定再設定コマンドのパラメータ「-set」で起動同期モードまたは生存監視モードを監視するためのpipeのオープンに失敗しました。

対処)

OSが不安定な状態にある可能性があります。環境の確認をしてください。

117  An invalid tag.

内容)

システム動作環境設定再設定コマンドのパラメータ「-set」で再設定しようとしたタグの中に不正な値が設定されているタグがあります。

対処)

システム動作環境設定のタグに再設定する値に正しい値を指定してください。

118  HULPATH invalid.

内容)

環境変数「HULPATH」の指定に誤りがあります。

対処)

環境変数「HULPATH」の設定を確認してください。

119  Cannot get max socksize of OS.

内容)

OSのソケットバッファ最大値の取得に失敗しました。

対処)

OSが不安定な状態にある可能性があります。環境の確認をしてください。

120  Cannot get max socksize of OS.

内容)

OSのソケットバッファ最大値の取得に失敗しました。

対処)

OSが不安定な状態にある可能性があります。環境の確認をしてください。

125  A fatal error.

内容)

致命的なエラーが発生しました。

対処)

OSが不安定な状態にある可能性があります。環境の確認をしてください。