HULFTクラスタ対応機能の動作環境
(1) 必須環境
HULFTクラスタ対応機能は、フェールオーバー型クラスタ構成システムを管理するクラスタソフトウェア上で動作します。
クラスタ構成システムを構築するには、以下の機器が必要です。
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両ノードから接続され、ディスクとして利用されるディスクアレイ装置
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両ノードを接続し相互監視するためのLAN(ハートビート)およびLANカードなどの追加ハードウェア
クラスタソフトウェアがサポートするハードウェア環境で、クラスタソフトウェアが正常に動作している必要があります。

図3.1 クラスタ環境構成例
NFSマウントのディスクは、HULFTでは使用しないでください。ローカルマウントのディスクを使用してください。
さらに、IPアドレスのリソース、ホスト名のリソース、および共有ディスクのリソースの3つが以下の条件をすべて満たしている必要があります。
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各クラスタソフトウェア上で1つのグループとして設定されている
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HULFTが動作する各ノードから参照が可能
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HULFTが動作する各ノードから利用が可能
具体的な名称については、クラスタソフトウェアによって異なります。双方向スタンバイ構成でHULFTを動作させる場合は、以下の1つのグループに設定されたリソースがそれぞれ別途必要となります。
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仮想IPアドレス
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仮想ホスト名
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共有ディスクまたはミラーディスク
(2) 稼動形態
HULFTクラスタ対応機能は、フェールオーバー型クラスタ構成システム上で片方向スタンバイ構成(Active-Standby)および双方向スタンバイ構成(Active-Active)のどちらの構成でも動作可能で、運用系サーバおよび待機系サーバで動作します。
片方向スタンバイ構成の場合は、クラスタ構成システム上で1つのHULFTが動作します。
双方向スタンバイ構成の場合は、クラスタ構成システム上で複数のHULFTが動作し、HULFTがフェールオーバーするグループはそれぞれ別のサービスになります。1台のノードで複数のHULFTを動作させます。