クラスタに関する用語集
クラスタリング
独立して動作する2台以上のコンピュータを、あたかも1台のマシンとして動作させる技術。
クラスタソフトウェア
クラスタリングを制御するソフトウェア。ディスクやネットワークのリソースやソフトウェアの監視を行い、異常を感知した場合にはフェールオーバーを行う。
運用系(サーバまたはノード)
HAクラスタ・フェールオーバークラスタ環境で通常稼動中に処理を行うサーバ。主系、アクティブ(サーバ)ともいう。
待機系(サーバまたはノード)
HAクラスタ・フェールオーバークラスタ環境で、運用系サーバに障害が発生した場合に稼動するサーバ。代替系、予備系、スタンバイ(サーバ)ともいう。
フェールオーバー
障害が発生した場合に運用系サーバから待機系サーバに処理を引き継ぐ機能。
フェールバック
フェールオーバー発生後、運用系サーバが復旧し、元の運用形態に処理を戻す機能。フェールオーバーの反義語。
ノード
クラスタを構成する個々のサーバ。
片方向スタンバイ構成
処理が1つであり、待機系では処理が動作しないスタンバイ構成形態。Active-Standby構成ともいう。
双方向スタンバイ構成
処理が2つ以上で、それぞれのサーバが運用系かつ待機系である形態。Active-Active構成ともいう。
仮想IPアドレス
ユーザがノードの切り替えを意識せずに処理を行えるように、クラスタソフトウェアが割り当てるIPアドレス。通常は機能(例:データベース、WWW)ごとに固有のIPアドレスが割り振られる。フローティングIPアドレス、リロケータブルIPアドレス、またはパッケージ専用IPアドレスなどともいう。
仮想ホスト名
仮想IPアドレスに関連付けられたホスト名。パッケージ名ともいう。
ハートビート
互いのノードの生存を確認するために、ノード間で一定間隔ごとにやり取りされる信号。
共有ディスク
複数のノードから読み書きできるディスク。
ミラーリング
サーバのローカルディスク同士が常に同じデータを持つようにする方式。
オンライン
サービスが起動している状態。
オフライン
サービスが休止している状態。