運用例の概要

本節では、簡単なシステム構成例を元に、HULFTクラスタ対応機能の運用例を説明します。

以下に示すシステムは、システムの一部をHULFTで行うことを想定した例です。

(1) システム案件

バックアップサービスシステム構築

それぞれのサーバから業務データをバックアップサーバへ送るバックアップサービスシステムを構築します。

要件1

それぞれのサーバにはすでにHULFTが導入されているため、バックアップシステムとのデータのやり取りにはHULFTを用いる。

要件2

バックアップするデータは、昼夜問わず送られてくる。

要件3

集められたデータは毎日午前2時にバックアップメディアに保管する。

要件4

データは重要な業務データであるため、すべてのデータが確実にバックアップされる必要がある。

要件5

本番前に1か月、HULFTクラスタ対応機能の評価を行う。1か月試用して問題がなければHULFTを採用し、本番運用に入る。

図6.1 運用形態例

なお、この運用例におけるA社およびB社のサーバはUNIXまたはWindows環境であることを前提とします。