ファイル構成

HULFTのファイルは、システムファイルと履歴ファイルにより構成されています。これらのファイルはファイル名を意識する必要はありません。

注意

クラスタシステム以外で、複数のHULFTを動作させる場合、HULFTの各システムファイル、各履歴ファイル、および各操作ログファイルは共有しないでください。

(1) システムファイル

システムファイルは以下のとおりです。

表3.3 システムファイルの種類

ファイル

パス (*1)

ファイル名

用途

システム動作環境設定ファイル

HULPATH

hulenv.conf

HULFTシステム全体の動作環境を格納します

配信管理情報ファイル

HULPATH

hulsnd.db.dat

ファイルを配信するための情報を格納します

集信管理情報ファイル

HULPATH

hulrcv.db.dat

ファイルを集信するための情報を格納します

ジョブ起動情報ファイル

HULPATH

hulexec.db.dat

配信前後、集信後、またはファイルトリガ機能でイベント検知時に起動するジョブ情報を格納します

詳細ホスト情報ファイル

HULPATH

hulhosts.db.dat

配信および集信の相手ホストの情報を格納します

転送グループ情報ファイル

HULPATH

hulrhost.db.dat

一度に配信するホストの名称をグループとして格納します

フォーマット情報ファイル

HULPATH

hulfmt.db.dat

フォーマット転送を行う際に、データのフォーマット情報を格納します

マルチフォーマット情報ファイル

HULPATH

hulmfmt.db.dat

マルチフォーマット転送を行うときに、データのマルチフォーマット情報を格納します

ファイルトリガ情報ファイル

HULPATH

hultrg.db.dat

ファイルトリガを使用するための情報を格納します

CSV連携用テンポラリファイル

HULPATH

rcvpid.プロセスID

CSV連携を行うときの情報を格納します

配信制御ファイル

HULPATH

sddsendlist.dat

配信待ち、配信中、再配信の状況を格納します

集信制御ファイル

HULPATH

rcvlistchkp.dat

集信中の状況を格納します

世代管理情報ファイル

HULPATH

ファイルID.info

ファイルIDごとの世代管理情報が格納されます

要求受付定義ファイル

HULPATH

service.db

要求受付システムのサービスについて格納します

CSV環境設定ファイル

HULPATH

hulcsv.info

CSV形式受信について格納します

管理画面セキュリティファイル

HULPATH

huladm.info

管理画面のセキュリティについて格納します

EBCDICユーザテーブル展開ファイル

HULPATH

userX.ucf

EBCDICコードを変換するための定義ファイルです

外字テーブル展開ファイル

HULPATH/gtf

gtXtoX.xtd

外字コードを変換するための定義ファイルです

HULFTシステムファイル

HULEXEP

hulft-main.inf

HULFTのシステム情報を格納します

ファイルトリガ制御ファイル

HULPATH/trg

トリガID.trgcntl.dat

トリガIDごとの監視対象ファイルの情報を格納します

メッセージ定義ファイル

HULPATH

tracemsg.dat

ログ(メッセージ)の出力で使用します

メッセージフィルタファイル

HULPATH

msgfilter.info

ログ(メッセージ)の出力で使用します

排他制御ファイル

対象のファイルと同階層のディレクトリ

.#HULLOCK.対象のファイル名

ネットワークファイルロックにて使用します

排他制御管理ファイル

HULFT製品間共有環境設定パス

.#HULLOCKCTRL

ネットワークファイルロックにて使用します

削除対象一覧ファイル

HULPATH

hullocklist.dat

ネットワークファイルロックにて使用します

削除対象一覧テンポラリファイル

HULPATH

hullocklist.dat.tmp

ネットワークファイルロックにて使用します

ファイル存在有無確認テンポラリファイル

対象のファイルと同階層のディレクトリ

.#HULLOCK.対象のファイル名.EXCL

ネットワークファイルロックにて使用します

管理情報ロックファイル

HULPATH

.xxxx.lock(*2)

このファイルに対してロックを取得できたプロセスのみ、管理情報ファイルへの変更を行うことができます

*1

:

HULPATH

HULFTが使用する環境設定ファイルが格納されているディレクトリです。

詳細は、「環境変数の設定について」を参照してください。

*2

:

xxxxは管理情報ファイル名を表します。

たとえば配信管理情報ファイルのロックファイルは「.hulsnd.db.dat.lock」となります。

(2) 履歴ファイル

履歴ファイルは以下のとおりです。

表3.4 履歴ファイルの種類

ファイル

パス (*1)

ファイル名

用途

配信履歴ファイル

HULPATH

hulsndlog.dat

配信の実行結果が記録されます

配信履歴ファイル
(スイッチ)

HULPATH

hulsndlog.sw.dat

履歴切り替え時の配信履歴スイッチファイルです

集信履歴ファイル

HULPATH

hulrcvlog.dat

集信の実行結果が記録されます

集信履歴ファイル
(スイッチ)

HULPATH

hulrcvlog.sw.dat

履歴切り替え時の集信履歴スイッチファイルです

要求受付履歴ファイル

HULPATH

hulaccreqlog.dat

要求受付の実行結果が記録されます

要求受付履歴ファイル
(スイッチ)

HULPATH

hulaccreqlog.sw.dat

履歴切り替え時の要求受付履歴スイッチファイルです

配信後ジョブ実行履歴ファイル

HULPATH

hulexeclogs.dat

配信後に起動されたジョブの実行結果が記録されます

配信後ジョブ実行履歴ファイル(スイッチ)

HULPATH

hulexeclogs.sw.dat

履歴切り替え時の配信後ジョブ実行履歴スイッチファイルです

集信後ジョブ実行履歴ファイル

HULPATH

hulexeclogr.dat

集信後に起動されたジョブの実行結果が記録されます

集信後ジョブ実行履歴ファイル(スイッチ)

HULPATH

hulexeclogr.sw.dat

履歴切り替え時の集信後ジョブ実行履歴スイッチファイルです

複数集信情報ファイル

HULPATH

ファイルID.store

複数集信時の集信情報が記録されます

履歴ロックファイル

HULPATH

.xxxx.lock(*2)

このファイルに対してロックを取得できたプロセスのみ、履歴ファイルへの変更を行うことができます

*1

:

HULPATH

HULFTが使用する環境設定ファイルが格納されているディレクトリです。

詳細は、「環境変数の設定について」を参照してください。

*2

:

xxxxは履歴ファイル名を表します。

たとえば配信履歴ファイルのロックファイルは「.hulsndlog.dat.lock」となります。

(3) 操作ログファイル

操作ログファイルは以下のとおりです。

表3.5 操作ログファイルの種類

ファイル

パス (*1)

ファイル名

用途

ファイルアクセスログファイル

HULPATH/opl

huloplfile.csv

ファイルアクセスのログが記録されます

ファイルアクセスログ
(スイッチ)

HULPATH/opl

huloplfile_bk_nnnn.csv(*2)

ファイルアクセスログの切り替えファイルです

コマンド実行ログファイル

HULPATH/opl

huloplcmd.csv

要求発行またはコマンド実行ログが記録されます

コマンド実行ログ
(スイッチ)

HULPATH/opl

huloplcmd_bk_nnnn.csv(*2)

コマンド実行ログの切り替えファイルです

ファイルアクセスログ切り替え世代管理ファイル

HULPATH/opl

huloplfile.info

ファイルアクセスログファイルの切り替え世代管理情報が記録されます

コマンド実行ログ切り替え世代管理ファイル

HULPATH/opl

huloplcmd.info

コマンド実行ログファイルの切り替え世代管理情報が記録されます

操作ログロックファイル

HULPATH/opl

.xxxx.lock(*3)

このファイルに対してロックを取得できたプロセスのみ、操作ログファイルへの変更を行うことができます

*1

:

HULPATH

HULFTが使用する環境設定ファイルが格納されているディレクトリです。

詳細は、「環境変数の設定について」を参照してください。

*2

:

nnnnは4桁の連番を示します。

*3

:

xxxxは操作ログファイル名を表します。

たとえばファイルアクセスログファイルのロックファイルは「.huloplfile.csv.lock」となります。

(4) 環境変数の設定サンプルプロファイル

HULFTの環境変数の設定サンプルプロファイルです。

インストール時のHULFTの導入ディレクトリをHULFTの環境変数である「HULEXEP」および「HULPATH」に設定します。

表3.6 環境変数の設定サンプルプロファイルの種類

ファイル

パス

ファイル名

用途

sh系サンプルファイル

HULPATH

hulft.bsh.profile

sh系のHULFTの環境変数設定サンプルプロファイル

csh系サンプルファイル

HULPATH

hulft.csh.profile

csh系のHULFTの環境変数設定サンプルプロファイル