電源投入時の自動起動および停止方法

(1) HULFTの各デーモンの自動起動および自動停止

OS再起動時に、スクリプトファイルを利用してHULFTの各デーモンを自動起動させることができます。

同様に、OSの停止時にスクリプトファイルを利用してHULFTの各デーモンを自動停止させることができます。

自動起動および自動停止を行うための設定方法は、使用するOSにより異なります。詳細は、お手持ちのガイドブックを参照してください。

ここでは、RedHad Enterprise Linux 7を例に、自動起動および自動停止の設定方法を説明します。

以下の作業は、すべてスーパーユーザ(root)の権限を持つユーザが行ってください。

1. スクリプトファイルを作成します。

以下のようなスクリプトファイルを記述し、「/usr/local/bin/hulft」として保存します。

スクリプトファイルのパーミッションを755に変更してください。

#!/bin/bash

HULEXEP=/HULFT実行モジュール格納ディレクトリ
HULPATH=/HULFT環境設定ファイル格納ディレクトリ
PATH=/HULFT実行モジュール格納ディレクトリ:$PATH
export HULEXEP
export HULPATH
export PATH

if [ "$1" = "start" ]; then
    if [ ! -f /var/lock/subsys/hulft ]; then
        hulsndd
        hulrcvd
        hulobsd
        touch /var/lock/subsys/hulft
    fi
elif [ "$1" = "stop" ]; then
    if [ -f /var/lock/subsys/hulft ]; then
        utlkillsnd
        utlkillrcv
        utlkillobs
        rm -f /var/lock/subsys/hulft
    fi
fi
 
exit 0

2. ランレベルを確認します。

# systemctl get-default
graphical.target

3. システム管理デーモンのサービスファイルを作成します。

以下のようなサービスファイルを記述します。このとき、2. で確認したランレベルをファイルの最後の行に指定してください。

記述したサービスファイルを「/etc/systemd/system/hulft.service」として保存し、パーミッションを755に変更してください。

[Unit]
Description=hulft auto restart
After=network.target network-online.target

[Service]
ExecStart=/usr/local/bin/hulft start
ExecStop=/usr/local/bin/hulft stop
Type=forking

[Install]
WantedBy=ランレベル

4. HULFTの各デーモンの自動起動を有効化します。

以下のコマンドを実行し、HULFTの各デーモンの自動起動を有効化します。

# systemctl daemon-reload
# systemctl enable hulft

(2) 受信可能通知コマンドの自動起動(再送要求コマンドの発行)

OSの起動時に、HULFTの受信可能通知コマンドを自動起動する場合は、「(1) HULFTの各デーモンの自動起動および自動停止」1. で作成したスクリプトファイルに以下の行を追加してください。

utlrecv -a

【例】

#!/bin/bash

HULEXEP=/HULFT実行モジュール格納ディレクトリ
:
省略
:
        hulobsd
        utlrecv -a                   ←この行を追加
        touch /var/lock/subsys/hulft
:
省略
:

受信可能通知コマンドの詳細は、「オペレーション マニュアル」を参照してください。

注意

登録されているホスト名が多量にある場合、コマンドの終了には時間がかかる場合があります。