ログイン名ごとの設定

それぞれの権限を指定するには、管理画面セキュリティファイル(huladm.info)の設定が必要です。

管理画面セキュリティファイルには、使用権限を設定するログイン名ごとに内容を設定してください。なお、ログイン名が設定されていない場合は、「(5) ユーザの初期値」が設定されます。管理画面セキュリティファイルが存在していない場合、または「(5) ユーザの初期値」が設定されていない場合は、「(6) 各項目の初期値」が設定されます。

(1) ファイル名

管理画面セキュリティファイルの名称は「huladm.info」です。この名称は変更できません。管理画面セキュリティファイルはHULFTが使用するシステムファイルが存在するパス「HULPATH」に置きます。

(2) 記述フォーマット

行の先頭に「#」があるときは、コメント行とみなされます。空行が存在していても構いません。項目と項目の区切りは、スペースコード(0x20)またはタブコード(0x09)を使用します。

(3) レコードレイアウト

管理画面セキュリティファイル(huladm.info)はバイナリデータを含まないため、viなどのエディタで作成することができます。また、レコードは管理画面セキュリティファイルに 複数記述することができます。

表3.14 管理画面セキュリティファイルのレコードレイアウト

項目名

領域長

権限フラグ(記述値)

ログイン名

最大14

英数字14文字

基本権限

 

履歴参照権限

1

0または1

履歴削除権限

1

0または1

システム管理アクセス権限

1

0または1

要求発行権限

1

0または1

拡張権限

 

システム管理参照権限

1

0または1

システム管理参照更新権限

1

0または1

システム管理参照削除権限

1

0または1

Managerディレクトリ参照権限

1

0または1

注意

ファイルには、指定のフォーマットどおり記述してください(ファイルのサンプルフォーマットに合わせるようにしてください)。指定外の記述をした場合、意図したとおりの権限設定が行われません。この場合、以下のような動作になります。

  • 項目と項目の区切りは、スペースコード(0x20)またはタブコード(0x09)を使用します。そのため、設定する権限フラグにスペースコードまたはタブコードを記述した場合は、その後の項目の権限フラグが有効になります。

  • 権限フラグに“0”、“1”もしくは、スペースコードまたはタブコード以外を記述した場合、その権限は“0(権限なし)”が有効になります。

  • 基本権限がすべて記述されていない(権限フラグが4個未満)場合、そのログインユーザの権限は、すべて初期値が使用されます。また、拡張権限がすべて記述されていない(権限フラグが4個以上8個未満)場合、拡張権限のみ初期値が使用されます。

    各項目の初期値は「(6) 各項目の初期値」を参照してください。

(4) 各項目の説明

各項目の説明を以下に示します。各項目の初期値は「(6) 各項目の初期値」を参照してください。

ログイン名

セキュリティを設定するログイン名を記述します。

履歴参照権限

HULFT管理画面での履歴の参照権限を指定します。

0

: 履歴の参照権限を与えない

1

: 履歴の参照権限を与える

上記設定にて、以下の画面の履歴参照権限を指定します。

  • 配信ファイル一覧画面

  • 配信ホスト一覧画面

  • 集信ファイル一覧画面

  • 集信ホスト一覧画面

  • 要求状態確認画面

  • 転送状況一覧画面

  • 再配信待ち状況一覧画面

注意

履歴参照権限に”0”(参照権限を与えない)を指定した場合は、要求発行権限に”1”(発行権限を与える)を指定していても、履歴の各画面から以下の操作はできません。

  • 要求の発行

  • 転送のキャンセル

  • 履歴の削除

  • 再配信待ち情報の削除

履歴削除権限

HULFT管理画面からの履歴の削除権限を指定します。

0

: 履歴の削除権限を与えない

1

: 履歴の削除権限を与える

上記設定にて、以下の画面での履歴削除権限を指定します。

  • ファイル別配信状況一覧画面

  • ホスト別配信状況一覧画面

  • ファイル別集信状況一覧画面

  • ホスト別集信状況一覧画面

  • 要求状態確認画面

注意

履歴参照権限に”0”(参照権限を与えない)を指定した場合は、履歴削除権限に”1”(参照権限を与える)を指定していても、履歴の各画面から履歴を削除できません。

システム管理アクセス権限

後述のシステム管理参照権限システム管理参照更新権限、およびシステム管理参照削除権限を有効にするか無効にするかを指定します。“0”を指定した場合、後述のシステム管理参照権限システム管理参照更新権限、およびシステム管理参照削除権限の権限は個々の設定にかかわらず、すべて権限なしとして扱われます。

0

: システム管理の権限を無効にする

1

: システム管理の権限を有効にする

要求発行権限

HULFT管理画面からの要求発行権限を指定します。

0

: 配信要求、送信要求などの発行権限を与えない

1

: 配信要求、送信要求などの発行権限を与える

上記設定にて、以下の画面からの要求発行権限を指定します。

配信要求

  • 配信ファイル一覧画面

  • 配信管理情報一覧画面

送信要求

  • 集信ファイル一覧画面

  • 集信管理情報一覧画面

キャンセル要求

  • 転送状況一覧画面(配信または集信)

再配信要求および再配信待ち削除要求

  • 再配信待ち状況一覧画面

注意

履歴参照権限に”0”(参照権限を与えない)を指定した場合は、要求発行権限に”1”(発行権限を与える)を指定していても、履歴の各画面から以下の操作はできません。

  • 要求の発行

  • 転送のキャンセル

  • 履歴の削除

  • 再配信待ち情報の削除

システム管理参照権限

HULFT管理画面での管理情報の参照権限を指定します。処理選択メニュー画面の6.システム管理のHULFT管理画面の参照権限です。前述のシステム管理アクセス権限が“0”の場合は、指定にかかわらず権限なしとして扱われます。

0

: システム管理の参照権限を与えない

1

: システム管理の参照権限を与える

= 備考 =

以下の権限のいずれかが“1”の場合、システム管理情報を参照できます。このため、システム管理情報を参照不可としたい場合は、以下の権限をすべて“0”に設定する必要があります。

  • システム管理参照権限

  • システム管理参照更新権限

  • システム管理参照削除権限

システム管理参照更新権限

HULFT管理画面での管理情報の参照更新権限を指定します。処理選択メニュー画面の6.システム管理のHULFT管理画面の参照および更新権限です。前述のシステム管理アクセス権限が“0”の場合は、指定にかかわらず権限なしとして扱われます。

0

: システム管理の参照更新権限を与えない

1

: システム管理の参照更新権限を与える

システム管理参照削除権限

HULFT管理画面での管理情報の参照削除権限を指定します。処理選択メニュー画面の6.システム管理のHULFT管理画面の参照および削除権限です。前述のシステム管理アクセス権限が“0”の場合は、指定にかかわらず権限なしとして扱われます。

0

: システム管理の参照削除権限を与えない

1

: システム管理の参照削除権限を与える

Managerディレクトリ参照権限

HULFT Managerでのディレクトリ参照権限を指定します。HULFT Manager管理画面からファイル選択する場合に、ディレクトリ参照するための権限です。

0

: ディレクトリ参照権限を与えない

1

: ディレクトリ参照権限を与える

(5) ユーザの初期値

設定内容の同じログイン名が複数存在する場合、ログイン名の項目を“DEFAULTU”と指定することにより、ユーザ指定の初期値を設定することができます。セキュリティを確認するログイン名が存在しないとき“DEFAULTU”の値が設定されます。

(6) 各項目の初期値

各項目の初期値を以下に示します。

該当するログイン名が存在しない場合、または管理画面セキュリティファイル(huladm.info)が存在しない場合、以下の初期値が設定されます。“DEFAULTU”の値が存在しない場合も以下の初期値が設定されます。

表3.15 管理画面セキュリティ初期値

項目名

権限フラグ(初期値)

基本権限

 

履歴参照権限

1

履歴削除権限

1

システム管理アクセス権限

1

要求発行権限

1

拡張権限

 

システム管理参照権限

1

システム管理参照更新権限

1

システム管理参照削除権限

1

Managerディレクトリ参照権限

1

(7) 設定例

# HULFT8 Management Screen Security file
#
# 0: Permission is not granted
# 1: Permission is granted
# Separate each field with Space or Tab.
#
# LN   : Login Name
# LRP  : Log Reference Permission
# LDP  : Log Deletion Permission
# PASM : Permission to Access System Management(*)
# IRP  : Issue Request Permission
# PSM  : Permission to view System Management(*)
# PUSM : Permission to view and Update System Management(*)
# PDSM : Permission to view and Delete System Management(*)
# PHM  : Permission to view directory via HULFT Manager
#
# * Permission to view System Management, Permission to view and update 
#   System Management, and Permission to view and delete System Management 
#   will become valid only when the Permission to access System Management 
#   is specified as '1.'
#
#LN      LRP  LDP  PASM IRP PSM PUSM PDSM PHM
#|       |    |    |    |   |   |    |    |
#sample  1    1    1    1   1   1    1    1
user1    1    0    1    0   1   0    0    1