複数のHULFTからの同一ファイルの操作
複数のHULFTから、同一のネットワークファイルに対して配信処理または集信処理を行う場合、動作環境に応じたシステム動作環境設定の指定が必要です。
(1) 複数のHULFTでファイルを共有する場合
複数のHULFTでネットワークファイルを共有するには、それぞれのHULFTのシステム動作環境設定のHULFT製品間共有環境設定パス(hulsharepath)に、必ず同一のパスを指定してください。
ファイルを共有するHULFT間でHULFT製品間共有環境設定パスの指定が一致していない場合、排他制御が正しく実行されずに対象のファイルが破壊される可能性があります。

図3.3 ネットワークファイルの共有
システム動作環境設定の詳細は「システム動作環境の設定について」を参照してください。
(2) ファイルサーバのHULFTとリモートのHULFTとの間でファイルを共有する場合
ファイルサーバにHULFTを導入している環境で、ファイルサーバのローカルファイルをリモートのHULFTからネットワーク経由で共有する場合は、ローカルファイルに対するロックに加えて「ネットワークファイルロック」による排他制御を行う必要があります。
ファイルサーバのローカルファイルにネットワークファイルロックを適用するには、ファイルサーバのHULFTで、システム動作環境設定のローカルファイルロックモード(localfile_lockmode)に“1”を指定してください。

図3.4 ローカルファイルへのネットワークファイルロック
システム動作環境設定の詳細は「システム動作環境の設定について」を参照してください。