リビジョンアップの手順


<第4版からの改訂内容>

改訂日

改訂内容

2023年8月3日

「(4) 常駐プログラムにおけるメモリ使用量について」を追加


 

リビジョンアップの準備作業を終えた後、以下の手順に従ってリビジョンアップの作業を実施してください。

(1) 新リリースの復元

以下のJCL例1を修正して実行することで、「提供媒体からの復元手順」で復元したHULFT導入用ファイルのHULFT JCLライブラリ(HULFT.V8.JCL)から、既存のHULFT JCLライブラリ(HULFT.JCL)にメンバ名「REVUP」を復元してください。

 

[JCL例1]

//INSTALL  JOB  CLASS=A,MSGCLASS=B                                              
//JOBCAT   DD   DSN=USERCAT,DISP=SHR                                            
//*                                                                             
//JCLGEN   EXEC PGM=JSECOPY                                                     
//IN       DD   DSN=HULFT.V8.JCL,DISP=SHR                                       
//OUT      DD   DSN=HULFT.JCL,DISP=SHR                                          
//SYSUT3   DD   UNIT=SYSDA,SPACE=(CYL,(5))                                      
//SYSUT4   DD   UNIT=SYSDA,SPACE=(CYL,(5))                                      
//SYSPRINT DD   SYSOUT=*                                                        
//SYSIN    DD   *                                                               
    COPY OUTDD=OUT,INDD=((IN,R))                                                
    SELECT M=(REVUP,JCLMADD)                                                    
//*                                                                             

DD名

項目名

説明

JOBCAT

USERCAT

カタログ簿データセット名

IN

HULFT.V8.JCL

HULFT JCLライブラリ(HULFT導入用ファイル)

OUT

HULFT.JCL

HULFT JCLライブラリ(導入先ファイル)

パラメータ名

項目名

説明

UNIT

SYSDA

UNIT

 

復元した「REVUP」をJCL例2に示します。このJCLを修正して実行することで、HULFT導入用ファイルから以下のライブラリの新リリースを既存のライブラリに上書きインストールします。

  • HULFT ロードモジュールライブラリ

  • HULFT PFDパネルライブラリ

  • HULFT PFDメッセージライブラリ

[JCL例2]

//REVUP    JOB  CLASS=A,MSGCLASS=B
//JOBCAT   DD   DSN=USERCAT,DISP=SHR
//*
//PANEL    EXEC PGM=JSECOPY
//IN       DD   DSN=HULFT.V8.JPN.PANEL,DISP=SHR
//OUT      DD   DSN=HULFT.PANEL,DISP=SHR
//SYSUT3   DD   UNIT=SYSDA,SPACE=(CYL,(5))
//SYSUT4   DD   UNIT=SYSDA,SPACE=(CYL,(5))
//SYSPRINT DD   SYSOUT=*
//SYSIN    DD   *
  COPY  OUTDD=OUT,INDD=((IN,R))
//*
//MSG      EXEC PGM=JSECOPY
//IN       DD   DSN=HULFT.V8.JPN.MSG,DISP=SHR
//OUT      DD   DSN=HULFT.MSG,DISP=SHR
//SYSUT3   DD   UNIT=SYSDA,SPACE=(CYL,(5))
//SYSUT4   DD   UNIT=SYSDA,SPACE=(CYL,(5))
//SYSPRINT DD   SYSOUT=*
//SYSIN    DD   *
  COPY  OUTDD=OUT,INDD=((IN,R))
//*
//LOAD     EXEC PGM=JSECOPY
//IN       DD   DSN=HULFT.V8.LOAD,DISP=SHR
//OUT      DD   DSN=HULFT.LOAD,DISP=SHR
//SYSUT3   DD   UNIT=SYSDA,SPACE=(CYL,(5))
//SYSUT4   DD   UNIT=SYSDA,SPACE=(CYL,(5))
//SYSPRINT DD   SYSOUT=*
//SYSIN    DD   *
  COPY  OUTDD=OUT,INDD=((IN,R))
//*
//

DD名

項目名

説明

JOBCAT

USERCAT

カタログ簿データセット名

IN

HULFT.V8.JPN.PANEL

HULFT PFDパネルライブラリ(HULFT導入用ファイル)

OUT

HULFT.PANEL

HULFT PFDパネルライブラリ(導入先ファイル)

IN

HULFT.V8.JPN.MSG

HULFT PFDメッセージライブラリ(HULFT導入用ファイル)

OUT

HULFT.MSG

HULFT PFDメッセージライブラリ(導入先ファイル)

IN

HULFT.V8.LOAD

HULFTロードモジュールライブラリ(HULFT導入用ファイル)

OUT

HULFT.LOAD

HULFTロードモジュールライブラリ(導入先ファイル)

パラメータ名

項目名

説明

UNIT

SYSDA

UNIT

注意
  • このJCLを実行すると、現在使用しているHULFTの環境が変更されます。以降の作業項目には、バックアップを使用して行う作業も含まれています。作業を行う前に、「HULFT Ver.8のバックアップ」に従いバックアップを必ず行ってください。

  • HULFTロードモジュールライブラリは、新規メンバが増える場合があるため、既存ライブラリで容量不足が発生する可能性があります。

(2) 外字テーブルの作成または復元

モジュール入れ替え作業で、以下のいずれかを行った場合、使用していた外字テーブルを復元または作成する必要があります。

  • HULFTロードモジュールライブラリを新規作成

  • HULFTロードモジュールライブラリ内のメンバを全削除

 

以下のいずれかの方法で外字テーブルを使用可能にします。

  • バックアップしたHULFTロードモジュールから復元する方法(a)

  • 前回作成した外字テーブル生成用定義カードを使用する方法(b)

a) バックアップしたHULFTロードモジュールから復元する方法

リビジョンアップの準備作業で作成したHULFTロードモジュールのバックアップから、外字テーブルを復元してください。復元する外字テーブルについては、以下の外字テーブル一覧を参照してください。

表11.1 外字テーブル一覧

入力コード

出力コード

外字テーブル名

JEF

Shift-JIS

JTSTBL

JEF

EUC-JP

JTETBL

JEF

IBM漢字

JTITBL

JEF

KEIS

JTKTBL

JEF

NEC漢字

JTNTBL

JEF

UTF-8

JTU8TBL

Shift-JIS

JEF

STJTBL

EUC-JP

JEF

ETJTBL

IBM漢字

JEF

ITJTBL

KEIS

JEF

KTJTBL

NEC漢字

JEF

NTJTBL

UTF-8

JEF

U8TJTBL, U8TJTBL2

b) 外字テーブル生成用定義カードを使用する方法

リビジョンアップ前の環境で作成した外字テーブル生成用定義カードを指定して外字テーブル登録プログラム(XRECTBL)を実行してください。

(3) EBCDICユーザテーブルの再作成

リビジョンアップ前の環境でEBCDICユーザテーブルを作成していた場合は、EBCDICユーザテーブル雛形JCLを使用して新しくEBCDICユーザテーブルを作成してください。

EBCDICユーザテーブル雛形JCLには、リビジョンアップ前の環境でEBCDICユーザテーブルを作成した際に使用した変換テーブルを指定することができます。

詳細は、「アドミニストレーション マニュアル」を参照してください。

(4) 常駐プログラムにおけるメモリ使用量について

常駐プログラムのメモリ使用量についての詳細は、「常駐プログラムのメモリ使用量」を参照してください。

 

 

以上でリビジョンアップの作業は終了です。