インストーラコマンド(HULSETUP)の実行

導入先へ復元したHULFTロードモジュールライブラリに含まれているインストーラコマンドを実行し、導入支援JCL生成プログラム(XRJCLGEN)の実行用JCLを生成します。

生成されるファイル属性および容量は以下のとおりです。

容量(CYL)

属性

初期量

増分量

編成

レコード形式

レコード長

ブロック長

1

0

PS

FB

80

6160

(1) インストーラコマンドの実行

以下の手順で、インストーラコマンドを実行します。

1. TSSオプション画面を開きます。

2. 以下のコマンドを実行します。

CALL 'HULFT.LOAD(HULSETUP)'

画面およびコンソールにインストールの開始メッセージが通知され、インストールの対話型プログラムが起動されます。

 

この後は、画面の指示に従い、HULFTのインストールに必要な情報の入力を行ってください。

インストーラコマンドの対話型プログラムが表示する画面と操作については、「(2) HULFTのインストールに必要な情報の入力」を参照してください。

(2) HULFTのインストールに必要な情報の入力

インストーラコマンドの対話型プログラムの画面表示内容に沿って、インストールに必要な情報を入力します。

= 備考 =
  • 確認メッセージの出力時では、“BACK”と入力し、[実行]キーを押すと元の画面に戻ることができます。

  • アテンションキーを押すことにより、対話型プログラムを中断することができます。

    その際、生成されたJCLは自動的に削除され、不要なデータセットが残ることはありません。

以下に、インストーラコマンドの対話型プログラムの画面での操作について説明します。

1. 導入支援JCL生成プログラム(XRJCLGEN)の実行用JCLのデータセット名を指定します。

インストーラコマンドを実行すると以下のメッセージが表示されるため、導入支援JCL生成プログラム(XRJCLGEN)の実行用JCLのデータセット名を指定します。

 HUL3000I HULSETUP STARTED
 HUL3000I DSNAME FOR SETUP -
WRK001.HULFT.V8SETUP.JCL                                                 ...(*1)
 HUL3000I CREATED WRK001.HULFT.V8SETUP.JCL

*1

:

導入支援JCL生成プログラム(XRJCLGEN)の実行用JCLのデータセット名を入力

2. シリアル番号を入力します。

以下のメッセージが表示されるため、インストールするHULFTのシリアル番号を入力し、[実行]キーを押します。

 HUL3000I SERIAL NO -
XXXXXXXXXXXXX                                                            ...(*1)

*1

:

シリアル番号を入力(ハイフンを含む指定も可能)

 

プロダクトキーの入力を促すメッセージが表示されます。

3. プロダクトキーを入力します。

以下のメッセージが表示されるため、インストールするHULFTのプロダクトキーを入力し、[実行]キーを押します。

 HUL3000I PRODUCT KEY -
XXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXX                                                ...(*1)

*1

:

プロダクトキーを入力(ハイフンを含む指定も可能)

 

期間限定ライセンスの場合、続けて利用期間ライセンスキーを入力し、[実行]キーを押します。

 HUL3000I TERM LICENSE KEY -
XXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXX                                                ...(*1)

*1

:

利用期間ライセンキーを入力(ハイフンを含む指定も可能)

 

入力した値が反映された製品のライセンス情報が表示されます。

インストールする製品のライセンス情報が正しいかを確認します。

 * LICENSE INFORMATION *                                                        
     PRODUCT        : HULFT8 FOR MSP                                            
     VERSION        : V08.XX.XX                                                 
     OPTION         : HULFT8 CIPHER OPTION(AES) FOR MSP                         
     LICENSE TYPE   : PRODUCT VERSION (FIXED TERM LICENSE)                      
                                                                                
       VALID SINCE    : 2017/12/20                                              
       EXPIRE ON      : 2018/12/20                                              
                                                                                
 HUL3000I LICENSE INFORMATION IS CORRECT? 'Y' OR 'N'                   
Y

 

正しい場合は、“Y”を入力してください。

誤っている場合は“N”を入力し、シリアル番号から再入力してください。

入力した利用期間ライセンスキーの利用期限が過ぎている場合も、シリアル番号から再入力となります。

 

ホスト名の入力を促すメッセージが表示されます。

4. ホスト名を入力します。

以下のメッセージが表示されるため、HULFTで使用するホスト名を入力し、[実行]キーを押します。

 HUL3000I HOSTNAME (HULENV TAG: DOMAIN) -
MSP                                                                      ...(*1)

*1

:

HULFTで使用するホスト名を入力

 

復元したHULFTロードモジュールライブラリ(導入先ファイル)のライブラリ名の入力を促すメッセージが表示されます。

5. HULFTロードモジュールライブラリ(導入先ファイル)のライブラリ名を入力します。

以下のメッセージが表示されるため、事前に復元したHULFTロードモジュールライブラリ(導入先ファイル)のライブラリ名を入力し、[実行]キーを押します。

 HUL3000I LOAD LIBRARY NAME (INIT VAL: HULFT.LOAD) -
HULFT.LOAD                                                               ...(*1)

*1

:

HULFTロードモジュールライブラリ(導入先ファイル)のライブラリ名を入力(初期値は「HULFT.LOAD」)

 

カタログ簿データセット名の入力を促すメッセージが表示されます。

6. カタログ簿データセット名を入力します。

以下のメッセージが表示されるため、カタログ簿データセット名を入力し、[実行]キーを押します。

 HUL3000I CATALOG NAME -
USERCAT                                                                  ...(*1)

*1

:

カタログ簿データセット名を入力

 

HULFT導入用ファイル名の入力を促すメッセージが表示されます。

7. HULFT導入用ファイル名を指定します。

HULFT導入用ファイルとは、「HULFT導入用ファイルの復元」で復元したHULFT導入用ファイルです。

以下のメッセージが表示されるので、HULFT導入用ファイル名のPREFIXを指定します。

PREFIXには、「.」を含む文字列(第2、第3修飾子以降)も入力可能です。

 HUL3000I SPECIFY HULFT INSTALLATION LIBRARY    1/4
 HUL3000I COMMON PREFIX (INIT VAL: HULFT.V8) -
HULFT.V8                                                                ...(*1)

*1

:

HULFT導入用ファイル名のPREFIX(初期値は「HULFT.V8」)

 

HULFT導入用ファイルの各ファイル名を確認します。指定したPREFIXが反映されています。

 HUL3000I SPECIFY HULFT INSTALLATION LIBRARY    1/4
 HUL3000I 00:PREFIX    HULFT.V8                                          ...(*2)
 HUL3000I 01:JCL       HULFT.V8.JCL                                      ...(*2)
 HUL3000I 02:PANEL     HULFT.V8.JPN.PANEL                                ...(*2)
 HUL3000I 03:MSG       HULFT.V8.JPN.MSG                                  ...(*2)
 HUL3000I 04:PARMLIB   HULFT.V8.PARMLIB                                  ...(*2)
 HUL3000I DSNAME OK? OK OR SELECT NUMBER(FROM 00 TO 04)
OK

*2

:

HULFT導入用ファイルの各ファイル名は、PREFIXに続き初期値が設定される

 

以下のとおりに入力してから、[実行]キーを押してください。

  • 表示されているPREFIXをそのまま使用する場合は、“OK”を入力

  • HULFT導入用ファイルのPREFIXを一括で変更する場合は、“0”を入力

  • HULFT導入用ファイルの各ファイルごとにPREFIXを個別で変更する場合は、各ファイルに対応する番号を入力

 

ここでは、PREFIXを変更しないので、“OK”と入力し、[実行]キーを押します。

HULFT導入先ライブラリ名、導入先ボリューム名の入力を促すメッセージが表示されます。

8. HULFT導入先ライブラリ名およびボリューム名を指定します。

HULFT導入先ライブラリとは、HULFT導入用ファイルを復元する先のライブラリ名です。

以下のメッセージが表示されるので、HULFT導入先ライブラリ名のPREFIXおよびボリューム名を指定します。

PREFIXには、「.」を含む文字列(第2、第3修飾子以降)も入力可能です。

 HUL3000I SPECIFY HULFT INSTALLATION DESTINATION LIBRARY    2/4
 HUL3000I COMMON PREFIX (INIT VAL: HULFT) -                                     
HULFT.V8INST                                                             ...(*1)
 HUL3000I VOLUME NAME (INIT VAL: HUL001) -            
HUL002                                                                   ...(*2)

*1

:

HULFT導入先ライブラリ名のPREFIX(初期値は「HULFT」)

*2

:

HULFT導入先ボリューム名(初期値は「HUL001」)

 

HULFT導入先ライブラリの各ファイル名を確認します。指定したPREFIXおよびボリューム名が反映されています。

 HUL3000I SPECIFY HULFT INSTALLATION DESTINATION LIBRARY    2/4
 HUL3000I 00:PREFIX   HULFT.V8INST                                       ...(*1)
 HUL3000I 01:VOLUME   HUL002                                             ...(*2)
 HUL3000I 02:JCL      HULFT.V8INST.JCL              VOL:HUL002           ...(*3)
 HUL3000I 03:PANEL    HULFT.V8INST.PANEL            VOL:HUL002           ...(*3)
 HUL3000I 04:MSG      HULFT.V8INST.MSG              VOL:HUL002           ...(*3)
 HUL3000I 05:PARMLIB  HULFT.V8INST.PARMLIB          VOL:HUL002           ...(*3)
 HUL3000I DSNAME OK? OK OR BACK OR SELECT NUMBER(FROM 00 TO 05)                 
OK

*1

:

HULFT導入先ライブラリ名のPREFIX(初期値は「HULFT」)

*2

:

HULFT導入先ボリューム名(初期値は「HUL001」)

*3

:

HULFT導入先ライブラリの各ファイル名は、PREFIXに続き初期値が設定される

 

以下のとおりに入力してから、[実行]キーを押してください。

  • 表示されているPREFIXとボリューム名をそのまま使用する場合は、“OK”を入力

  • HULFT導入先ファイルのPREFIXを一括で変更する場合は、“0”を入力

  • ボリューム名を変更する場合は、“1”を入力

  • HULFT導入先ファイルの各ファイルごとにPREFIXを個別で変更する場合は、各ファイルに対応する番号を入力

 

ここでは、PREFIXおよびボリューム名を変更しないので、“OK”と入力し、[実行]キーを押します。

システムファイル名の入力を促すメッセージが表示されます。

9. HULFTシステムファイル名を指定します。

以下のメッセージが表示されるので、新規創成するHULFTシステムファイル名のPREFIXおよびボリューム名を指定します。

PREFIXには、「.」を含む文字列(第2、第3修飾子以降)も入力可能です。

 HUL3000I SPECIFY SYSTEM FILE NAME    3/4
 HUL3000I COMMON PREFIX (INIT VAL: HULFT) -
HULFT.V8TEST                                                             ...(*1)
 HUL3000I VOLUME NAME (INIT VAL: HUL001) -
HUL003                                                                   ...(*2)

*1

:

HULFTシステムファイル名のPREFIX(初期値は「HULFT」)

*2

:

HULFTシステムファイルの創成先ボリューム名(初期値は「HUL001」)

 

創成するHULFTシステムファイルのファイル名を確認します。指定したPREFIXおよびボリューム名が反映されています。

 HUL3000I SPECIFY SYSTEM FILE NAME    3/4                                       
 HUL3000I 00:PREFIX   HULFT.V8TEST                                      ...(*1)
 HUL3000I 01:VOLUME   HUL003                                            ...(*2)
 HUL3000I 02:LOG      HULFT.V8TEST.LOG              VOL: HUL003         ...(*3)    
 HUL3000I 03:FILE     HULFT.V8TEST.FILE             VOL: HUL003         ...(*3)    
 HUL3000I 04:HOST     HULFT.V8TEST.HOST             VOL: HUL003         ...(*3)    
 HUL3000I 05:QUE      HULFT.V8TEST.QUEUE            VOL: HUL003         ...(*3)    
 HUL3000I 06:SYSCNTL  HULFT.V8TEST.SYSCNTL          VOL: HUL003         ...(*3)    
 HUL3000I DSNAME OK? OK OR BACK OR SELECT NUMBER(FROM 00 TO 06)                 
OK

*1

:

HULFTシステムファイル名のPREFIX(初期値は「HULFT」)

*2

:

HULFTシステムファイルの創成先ボリューム名(初期値は「HUL001」)

*3

:

HULFTシステムファイルの各ファイル名は、PREFIXに続き初期値が設定される

 

以下のとおりに入力してから、[実行]キーを押してください。

  • 表示されているPREFIXとボリューム名をそのまま使用する場合は、“OK”を入力

  • HULFTシステムファイルのPREFIXを一括で変更する場合は、“0”を入力

  • ボリューム名を変更する場合は、“1”を入力

  • HULFTシステムファイルの各ファイルごとにPREFIXを個別で変更する場合は、各ファイルに対応する番号を入力

 

注意

創成するシステムファイル(VSAM)は、クラスタ名のみ指定可能です。

インデックス部、データ部については、クラスタ名の末尾に“.IDX”、“.DATA”を付与した名前となります。

構成要素の名前を変更する場合は、「HULFTシステムファイルの創成(STEP3)」の手順に従って操作する前に、JCLの該当箇所を修正してから実行してください。

 

ここでは、PREFIXおよびボリューム名を変更しないので、“OK”と入力し、[実行]キーを押します。

導入支援JCLライブラリ名の入力を促すメッセージが表示されます。

10. 導入支援JCLライブラリ名を指定します。

以下のメッセージが表示されるので、導入支援JCLライブラリ名、ボリューム名を指定します。

 HUL3000I SPECIFY SETUP JCL LIBRARY NAME FOR INSTALLING HULFT    4/4            
 HUL3000I SETUP LIBRARY NAME (INIT VAL: HULFT.SETUP.JCL) -                      
HULFT.V84SETUP.JCL                                                       ...(*1)
 HUL3000I VOLUME NAME (INIT VAL: HUL001) -
WRK001                                                                   ...(*2)

*1

:

導入支援JCLライブラリ名(初期値は「HULFT.SETUP.JCL」)

*2

:

導入支援JCLライブラリのボリューム名(初期値は「HUL001」)

 

導入支援JCLライブラリ名を確認します。指定したライブラリ名およびボリューム名が反映されています。

 HUL3000I SPECIFY SETUP JCL LIBRARY NAME FOR INSTALLING HULFT    4/4            
 HUL3000I 00:JCL      HULFT.V84SETUP.JCL                                 ...(*1)
 HUL3000I 01:VOLUME   WRK001                                             ...(*2)  
 HUL3000I DSNAME OK? OK OR BACK OR SELECT NUMBER(FROM 00 TO 01)
OK

*1

:

導入支援JCLライブラリ名(初期値は「HULFT.SETUP.JCL」)

*2

:

導入支援JCLライブラリのボリューム名(初期値は「HUL001」)

 

以下のとおりに入力してから、[実行]キーを押してください。

  • 表示されているライブラリ名とボリューム名をそのまま使用する場合は、“OK”を入力

  • 導入支援JCLライブラリ名を変更する場合は、“0”を入力

  • ボリューム名を変更する場合は、“1”を入力

 

ここでは、ライブラリ名およびボリューム名を変更しないので、“OK”と入力し、[実行]キーを押します。

 

インストーラコマンドの対話型プログラムが終了し、ユーザが指定した名前でシステムのワークボリュームに、導入支援JCL生成プログラム(XRJCLGEN)の実行用JCLが生成され、以下のメッセージが表示されます。

 HUL3000I CREATED WRK001.HULFT.V8SETUP.JCL
 HUL3000I CHECK DATASET AND EXECUTE                                             
 HUL3000I HULSETUP ENDED                                                        
 ***

 

この手順で生成したJCLを使用して、導入支援JCL生成プログラム(XRJCLGEN)を実行します。

「導入支援JCLの生成」の手順へ進んでください。