STEP2で使用されるプログラム

「STEP2」のJCLでは、以下のプログラムを使用します。

 

  • OSのユーティリティ(JSECOPY)

  • ライブラリバージョンチェックプログラム(XRLIBVCK)

 

「STEP2」のJCLは、上記2つのプログラムによる2つのジョブステップから構成されたJCLです。

各ジョブステップで、各種ライブラリの復元およびライブラリバージョンのチェックを行います。

 

なお、上記のプログラムは、インストーラコマンドを使用しない場合でも、必要に応じて使用できます。

(1) ライブラリバージョンチェックプログラム

STEPLIBに指定したHULFT LOADモジュールライブラリと、定義カードに指定したライブラリのバージョンをチェックできます。

プログラム名

XRLIBVCK

実行(EXEC文)パラメータ

指定したライブラリがEXECパラメータに指定されたバージョン/レベル/リビジョンと一致するかどうかを確認します。

  a
PARM='導入バージョン、レベル、リビジョン'

a.導入バージョン、レベル、リビジョン

チェックするライブラリのバージョン、レベル、およびリビジョンを'VxxLxxRxx’の形式で指定します。バージョン、レベル、およびリビジョンの値は2桁で指定してください(先頭の“0”は省略できません)。

XRCRD定義カード

チェック対象のライブラリを指定するための定義カードの形式は以下のとおりです。

定義カードの形式

  a
[MSGLIB=メッセージライブラリ]
  b
[PANELLIB=パネルライブラリ]

定義カードの入力内容

a. メッセージライブラリ

バージョン/レベルをチェックするメッセージライブラリ名を指定します。

b. パネルライブラリ

バージョン/レベルをチェックするパネルライブラリ名を指定します。

= 備考 =
  • 先頭1カラム目が「*」の場合はコメント行とみなされ、読み飛ばされます。

  • タグと指定値の中にスペースは記載できません、スペース以降はコメントとみなされます。

  • レコードの記載開始位置は任意です。

  • 以下のいずれかの条件にあてはまる場合はエラーとし、後続レコードは読み込まれません。

    • 不正タグがある場合

    • 指定方法に誤りがある場合

  • タグの重複がある場合は再度チェックを実施し、後続処理を行います。

  • 複数レコードにまたがる記載はできません。

JCL例

[雛形JCL : HULFT.JCL(XRLIBVCK)]

//XRLIBVCK JOB  CLASS=A,MSGCLASS=B
//JOBCAT   DD   DSN=USERCAT,DISP=SHR
//XRLIBVCK EXEC PGM=XRLIBVCK,REGION=1024K,PARM='V08LXXRXX'
//STEPLIB  DD   DISP=SHR,DSN=HULFT.LOAD
//SYSOUT   DD   SYSOUT=*
//SYSUDUMP DD   SYSOUT=*
//XRCRD    DD   *
  MSGLIB=HULFT.MSG
  PANELLIB=HULFT.PANEL
/*
//

DD名

項目名

説明

JOBCAT

USERCAT

カタログ簿データセット名

STEPLIB

HULFT.LOAD

HULFTロードモジュールライブラリ

パラメータ名

項目名

説明

PARM=

V08LXXRXX

導入バージョン、レベル、リビジョン

例)V08L04R00