集信管理情報(Windows)

集信するファイルのファイル情報を登録します。

(1) 項目一覧

表5.32 集信管理情報項目一覧

項目名

初期値

設定値

省略

備考

ファイルID

 

英大文字数字

×

8バイト以内

コメント

 

文字

60バイト以内

ファイル名

 

文字

×

200バイト以内

登録モード

新規作成

(*1)

×

 

異常時の処置

削除

(*1)

×

 

集信形態

単一集信

(*1)

×

 

世代管理

しない

(*1)

×

 

世代管理数

 

0,2~9999

 

EBCDICコードセット

カナ文字

(*1)

×

 

正常時ジョブID

 

英数字

8バイト以内

異常時ジョブID

 

英数字

8バイト以内

集信完了通知

受信完了

(*1)

×

 

転送グループID

 

英数字

8バイト以内

データ検証

しない

(*1)

×

 

メール連携ID

 

英大文字数字

16バイト以内

暗号キー

 

英数字

8~20バイト

:

省略可

×

:

省略不可

*1

:

画面で選択

(2) 各項目の説明

集信管理情報に設定する各項目について説明します。

ファイルID

集信するファイルを認識するためのID

コメント

集信するファイルに対するコメント

ファイル名

集信するファイル

絶対パスで指定します。

「HULFT7 for Windows-EX」を導入した環境ではネットワーク資源を利用したファイルを指定できます。詳細は、接続先ホストの「Windows アドミニストレーション マニュアル」のネットワークファイルの説明を参照してください。

登録モード

集信するファイルの登録方法

新規作成

: 集信ファイルを新規に作成。同名のファイルがすでに存在している場合はエラー

置き換え

: 既存のファイル内容を受信データに置き換え。ファイルが存在しない場合は新規に作成

追加

: 既存ファイルの最後に受信データを追加。ファイルが存在しない場合は新規に作成

「集信形態」が“単一集信”で「登録モード」に“追加”を指定した場合、集信中に何らかの異常が発生すると、異常が発生する前までの集信データは追加書きされてしまいます。

異常時の処置

集信に失敗したときの集信ファイルの処置

  • 削除

  • 保存

  • 復元

集信形態

集信するファイルの集信形態

単一集信

: 単一ホストからファイルを集信

複数集信

: 複数ホストからファイルを集信し、1つのファイルを作成

“複数集信”を指定するときは、「登録モード」に“追加”を、「異常時の処置」に“保存”を指定してください。

世代管理

集信ファイルの世代管理の有無

しない

: 世代管理なし

する

: 世代管理あり

“する”を指定するときは、「登録モード」に“新規作成”または“置き換え”を、「異常時の処置」に“削除”を指定してください。

世代管理数

集信ファイルの世代管理数

「世代管理」に“する”を指定した場合のみ、設定値が有効になります。

「世代管理」に“しない”を指定した場合は、“0”となり指定することができません。

EBCDICコードセット

EBCDICコードからASCIIコードに変換するときに使用するEBCDICコード体系

  • カナ文字

  • 英小文字

  • ASCII

  • ASPEN

  • IBM英小文字

  • IBM英小文字拡張

  • NECカナ文字

  • IBMカナ文字拡張

  • ユーザテーブル1

  • ユーザテーブル2

  • ユーザテーブル3

この設定は、配信側の配信管理情報の「コード変換」が“集信側”の場合有効になります。

= 備考 =

“IBMカナ文字拡張”は、接続先のHULFTがVer.7.3.0以降の場合に指定できます。

正常時ジョブID

ファイルの集信が正常終了したときに起動するジョブID

ジョブIDの詳細は「ジョブ起動情報(Windows)」を参照してください。

省略するとジョブは起動されません。

異常時ジョブID

ファイルの集信が異常終了したときに起動するジョブID

ジョブIDの詳細は「ジョブ起動情報(Windows)」を参照してください。

省略するとジョブは起動されません。

集信完了通知

配信側ホストへの集信完了通知

受信完了

: 受信完了後に通知

正常時ジョブ完了

: 集信後正常時ジョブ完了後に通知

“正常時ジョブ完了”を指定すると集信後ジョブが終了するまで相手からホストに完了通知がされませんので、相手方ホストでタイムアウトが発生する可能性があります。タイムアウト時間の設定に注意してください。省略すると“受信完了”が設定されます。

転送グループID

集信ファイルの転送グループID

転送グループIDの詳細は「転送グループ情報(Windows)」を参照してください。

データ検証

集信するファイルに対するデータ検証の有無

しない

: データ検証を行わない

する

: データ検証を行う

メール連携ID

ファイル集信後にメールを発行する場合のメール連携ID

省略するとメール連携を行いません。

暗号キー

データを復号化するキー

暗号化されたデータを復号化する場合に指定します。相手ホストの配信管理情報に設定されている暗号キーと同じ暗号キーを設定してください。省略するとデータの復号化は行いません。

また、集信側で暗号キーが指定されていても配信側の配信管理情報で暗号キーが指定されていない場合、暗号キーは無視されます。

(3) 設定時の注意点

登録モード、集信形態、世代管理の指定

集信管理情報での指定できる組み合わせは以下のとおりです。

表5.33 集信管理情報の組み合わせ

登録モード

異常時処置

集信形態

単一集信

複数集信

世代管理

世代管理

世代管理

世代管理

あり

なし

あり

なし

新規作成

削除

 

 

保存

 

 

 

復元

 

 

 

置き換え

削除

 

 

保存

 

 

 

復元

 

 

 

追加

削除

 

 

 

保存

 

 

復元

 

 

 

:

組み合わせ可

空欄

:

組み合わせ不可

集信形態

“複数集信”指定

集信中にデータは一時ファイルに格納され、集信完了後に集信ファイルにコピーされるので運用に十分な注意が必要です。

異常時の処置

“削除”指定時の留意点

「登録モード」で“新規作成”を選択した場合、集信ファイルがすでに存在してエラーになると、存在していたファイルは削除しません。

“保存”指定時の留意点

「集信形態」で“複数集信”を選択した場合、一時ファイルへの集信中に異常が発生すると、そこまでの集信データは集信ファイルに書かれません。また、一時ファイルを集信ファイルにコピー中に異常が発生すると、そこまでの集信データは追加書きされてしまいます。よって、アプリケーションプログラムでデータの重複をチェックする仕組みが必要となります。

メッセージ置換

メッセージ置換を行える項目は以下のとおりです。

以下の項目に“$MSG0”~“$MSG5”を指定することにより、送信要求時に指定したメッセージや配信側より送信されたメッセージに置換します。

  • 集信ファイル名

  • 転送グループID

  • 正常時ジョブID

  • メール連携ID

集信ファイル名

  • “$SNDFILE”を指定することにより、配信側の配信ファイル名を集信ファイル名とします。また配信側がWindowsの場合は、“$SNDPATH”を指定することにより、配信側のパス名を集信ファイルのパス名とします。配信ファイル名を集信ファイル名とする場合の命名規則を以下に示します。

  • “$SNDFILE”を指定するときは、「集信形態」に“単一集信”を指定してください。

  • “$SNDFILE”および“$SNDPATH”を指定することにより、集信ファイル名のサイズが管理情報で指定できるサイズを超えた場合、集信する前にエラーとなります。

表5.34 ファイル命名規則

機種

集信ファイル名(Windows)

配信ファイル名

$SNDPATH$SNDFILE

$SNDFILE

c:\usr\$SNDFILE

Mainframe

 

順編成ファイル

HULFT.DAT.SND.F01

HULFT.DAT.SND.F01

HULFT.DAT.SND.F01

c:\usr\HULFT.DAT.SND.F01

区分編成ファイル

HULFT.DAT.F02(SND)

HULFT.DAT.SND.F02

HULFT.DAT.SND.F02

c:\usr\HULFT.DAT.SND.F02

UNIX・Linux

 

/hulft/dat/snd.f03

snd.f03

snd.f03

c:\usr\snd.f03

Windows

 

c:\hulft\dat\snd.f04

c:\hulft\dat\snd.f04

snd.f04

c:\usr\snd.f04

i5OS

 

hulft/f05(snd)

snd.f05

snd.f05

c:\usr\snd.f05