システム動作環境設定(UNIX/Linux)
システム動作環境の設定を行います。
- ワークファイル作成パス
-
システムが一時ファイルを作成するディレクトリへのパス
50バイト以内の絶対パスで指定します。
HULFTが一時的に作成するファイルを置くパーティションを記述します。
このパスの未使用エリアが十分とられていることを確認し、設定してください。
[参照]ボタンをクリックしてディレクトリ参照ダイアログを表示し、接続先ホストのディレクトリを選択することもできます。詳細は「ディレクトリ参照ダイアログ(UNIX/Linux)」を参照してください。
注意ワークファイル作成パスに存在しないディレクトリを指定し、保存するとクリアされてしまいます。
- FIFOパス
-
fifoファイルの作成ディレクトリ
50バイト以内の英数字で指定します。
初期値「/tmp」ディレクトリが存在しない場合、予期しない動作をする場合があります。「/tmp」ディレクトリが存在しない場合は、インストール後に任意のディレクトリに変更してください。
[参照]ボタンをクリックしてディレクトリ参照ダイアログを表示し、接続先ホストのディレクトリを選択することもできます。詳細は「ディレクトリ参照ダイアログ(UNIX/Linux)」を参照してください。
注意FIFOパスに存在しないディレクトリを指定し、保存すると「HULPATH」になります。
- 配信要求受付ポートNo.
-
配信デーモンが要求を受けるためのポート番号
“1”~“65535”の範囲で指定します。この項目は省略可能です。
注意この項目は、接続先が「HULFT for UNIX Ver.7.2」以降で、「配信デーモン通信方法」に“ソケット”が指定された場合に設定可能です。
- 集信ポートNo.
-
集信デーモンが他のホストからのデータ送信を待ち受けるためのポート番号
“1”~“65535”の範囲で指定します。
- 要求受付ポートNo.
-
要求受付デーモンが他のホストからの要求を受け付けるためのポート番号
“1”~“65535”の範囲で指定します。
- 配信プロセスの多重度
-
配信デーモンから同時に起動される配信プロセスの最大値
“1”~“9999”の範囲で指定します。
- 集信プロセスの多重度
-
集信デーモンから同時に起動される集信プロセスの最大値
“0”~“9999”の範囲で指定します。
“0”を指定すると無制限扱いとなります。
- FIFO識別番号
-
配信デーモンと配信プロセスが通信するためのキー
同システム内で複数の配信デーモンを起動するときは、キーが重複しないようにしてください。
- 漢字コード種
-
使用しているシステムの漢字コード種
-
SHIFT-JIS
-
EUC
-
UTF-8
-
- JIS年度
-
使用しているシステムの漢字コードのJIS年度
-
78JIS
-
83JIS
-
- タブの処理
-
テキスト転送時のタブコードの扱い
- スペース
-
: スペースコードとして扱う
- タブ
-
: 変換を行わない
- スペースコードの扱い
-
スペースコードの変換規則を指定します。
-
モード0
-
モード1
スペースの変換規則については、接続先ホストの「UNIX/Linux アドミニストレーション マニュアル」を参照してください。
-
- KEIS全角スペースモード
-
KEISの全角スペースコードの変換規則を指定します。
この項目は、「スペースコードの扱い」が“モード1”の場合にのみ、有効です。
- モード0
-
: 全角スペースコードを0x4040に変換
- モード1
-
: 全角スペースコードを0xA1A1に変換
- 外字テーブル使用
-
外字テーブル変換の処理を指定
- しない
-
: 外字テーブルを使用せず、外字コードはすべて“□”に変換
- する
-
: 外字テーブルを参照し、外字コードは該当コードに変換
- 優先
-
: 優先的に外字テーブルを参照し、該当コードに変換
外字テーブルについては、接続先ホストの「UNIX/Linux アドミニストレーション マニュアル」を参照してください。
- 外字未登録時処理
-
JISの第一水準、第二水準以外のコードで、外字テーブルにも登録されていないコードに対する処理を指定
- デフォルト値
-
: デフォルトコードに変換する
- エラー
-
: エラーとする
- コード変換モード
-
- モード0
-
: コード変換時に変換先コードを固定長として外字変換を実施(UTF-8コード以外)
- モード1
-
: コード変換時に変換先コードを可変長として外字変換を実施
- パック・ゾーン変換
-
フォーマット転送またはマルチフォーマット転送での、サイン付内部10進数(P)とサイン付外部10進数(S)の変換規則を指定
-
モード0
-
モード1
-
モードB
-
モードF
-
モード9
-
モードS
-
モードN
パック・ゾーンの変換規則については、接続先ホストの「UNIX/Linux アドミニストレーション マニュアル」を参照してください。
-
- ASCII用符号部
-
フォーマット転送またはマルチフォーマット転送での、サイン付内部10進数(P)とサイン付外部10進数(S)をASCII系データに変換する場合の符号部を指定
この設定は、「パック・ゾーン変換」が“モードS”のときのみ有効です。
表5.1 ASCII用符号部
設定値
ゾーン部
サイン部
正
負
モード1
3
4
5
モード2
3
3
7
- EBCDIC用符号部
-
フォーマット転送またはマルチフォーマット転送での、サイン付内部10進数(P)とサイン付外部10進数(S)をEBCDIC系データに変換する場合の符号部を指定
この設定は、「パック・ゾーン変換」が“モードS”のときのみ有効です。
表5.2 EBCDIC用符号部
設定値
ゾーン部
サイン部
正
負
モード1
F
C
D
モード2
F
F
D
- 集信オープンモード
-
集信ファイルの排他制御の処理を指定
- モード0
-
: 集信ファイルがロックされている場合エラー
- モード1
-
: ロックが解除されるまで待つ
- 集信多重度オーバーリトライ
-
集信側ホストへのソケット接続時、集信側ホストの集信多重度オーバーでエラーとなった場合に、接続リトライを行うかどうかを指定
- リトライせずエラー
-
: リトライせず、エラーとなる
- リトライする
-
: 接続リトライを行う
初期値は“リトライせずエラー”です。
- 配信転送後異常時の処置
-
配信ファイルのクリア、または削除処理が異常終了した場合の扱いを指定
配信ファイルのクリアや削除は、集配信処理が正常終了した場合に実行されます。
- 異常扱い
-
: 異常終了とし、異常時ジョブを実行する
- 正常扱い
-
: 正常終了とし、正常時ジョブを実行する
- 再配信待ちキューの削除条件
-
再配信待ちキューに存在しているファイルIDと同じファイルIDで配信要求が行われたとき、および転送が異常終了したときに、再配信待ちキューからレコードが削除される条件を指定します。
- モード1
-
: ファイルIDおよびホスト名が一致するレコードを削除する
- モード2
-
: ファイルID、ホスト名、およびファイル名が一致するレコードを削除する
- ソケット接続リトライ回数
-
ソケット接続に失敗したとき、再接続を試みる回数を指定
“0”~“9999”の範囲で指定します。
“0”を設定した場合、再接続は行いません。
- ソケット接続リトライ待ち時間
-
ソケット接続に失敗したとき、再接続を試みるまでの待ち時間を秒単位で指定
“0”~“9999”の範囲で指定します。
- 自動再配信リトライ回数
-
集配信処理中に通信異常が発生した場合に、自動再配信を試みる回数を指定
“0”を設定した場合、自動再配信は行いません。
- ソケット通信応答待ち時間
-
ソケット通信中に相手ホストから応答がない場合のタイムアウト時間を秒単位で指定
“10”~“259200”の範囲で秒単位で指定します。
無限に設定するときは“999999”を設定します。
- 要求受付応答待ち時間
-
要求受付処理で、要求に対する応答のタイムアウト時間を秒単位で指定
“10”~“259200”の範囲で秒単位で指定します。
無限に設定するときは“999999”を設定します。
- ソケットバッファサイズ
-
ソケット通信を行うときの入出力サイズを指定
“0”または“4096”~“65520”の範囲で指定します。
“0”を設定した場合、環境(OS)に設定されている値で動作します。
- 電文転送タイプ
-
-
異常検知優先
-
配信速度優先
-
集信速度優先
-
集配信速度優先
-
- 配信デーモン通信方法
-
配信デーモンが要求の受け付けに使用する通信方法を指定します。
- FIFO
-
: FIFOを使用して要求を受け付ける
- ソケット
-
: ソケットを使用して要求を受け付ける
- ユーティリティ応答待ち時間
-
ユーティリティ(utlsend、utlrecv、utlscan、utlschange、utlkillsndなど)がHULFTのデーモンへ要求を発行した際の応答待ち時間を秒単位で指定
“10”~“259200”の範囲で秒単位で指定します。
無限に設定するときは“999999”を設定します。
- ジョブ終了待ち時間
-
ジョブ実行時のジョブの終了待ち時間を秒単位で指定
“10”~“259200”の範囲で秒単位で指定します。
無限に設定するときは“999999”を設定します。
- ログ切り替え値
-
配信履歴、集信履歴、および要求受付履歴を自動的に削除する場合、その削除を行うタイミングを件数単位で指定
それぞれの履歴ファイルが指定件数に達した場合、履歴ファイルを切り替えます。
- 状況表示選択
-
転送状況一覧画面に表示する転送状況の種類を指定
- 配信状況のみ表示
-
: 配信状況のみ表示する
- 全て表示
-
: 配信状況および集信状況を表示する
HULFT 間共有設定セクションの項目は「HULFT7 for UNIX/Linux-EX」を導入している場合に設定できます。
- HULFT間共有環境設定パス
-
他のホストに導入されているHULFTと、同じファイルに対して排他制御を行う場合に設定します(省略可)。同じファイルに対して排他制御を行うすべてのHULFTで、同一ディレクトリを指すパスを指定する必要があります。
[参照]ボタンをクリックしてディレクトリ参照ダイアログを表示し、接続先ホストのディレクトリを選択することもできます。詳細は「ディレクトリ参照ダイアログ(UNIX/Linux)」を参照してください。
指定を省略した場合は「HULPATH」が設定されます。「HULPATH」については、接続先ホストの「UNIX/Linux アドミニストレーション マニュアル」を参照してください。
- ローカルファイルロックモード
-
ローカルファイルに対して使用するロックシステムを指定
- モード0
-
: ローカルファイルに対して、ネットワークファイルロックを使用しない
- モード1
-
: ローカルファイルに対して、ネットワークファイルロックを使用する
ネットワークファイルロックについては、接続先ホストの「UNIX/Linux アドミニストレーション マニュアル」を参照してください。
SANセクションの項目は「HULFT-SAN」を導入した場合に設定できます。
- ダンプレベル
-
SAN転送終了時にベリファイチェックを行うかどうか指定します。指定できる値は“1”~“3”までです。省略されるか、これ以外の値を指定した場合は“2”が設定されます。初期値は“2”が設定されています。
- レベル1
-
: ベリファイチェックを行わない
- レベル2
-
: 差異が検出されるまでベリファイチェックを行い、最初に差異が検出されたレコード情報をダンプファイルに出力する
- レベル3
-
: 最後までベリファイチェックを行い、差異が検出されたすべてのレコードの情報をダンプファイルに出力する
- ダンプファイル作成パス
-
ダンプファイルを出力するディレクトリを50バイト以内で指定します。省略した場合や指定が無効な場合は、「HULPATH」に設定された値が利用されます。初期値は“/usr/tmp”が設定されています。
- LAN転送切り替えフラグ
-
何らかの理由によりSAN転送ができない場合、LAN転送に切り替えるか、エラーとするかを指定します。LAN転送切り替えフラグは、配信処理で使用します。
SAN転送からLAN転送へ切り替わるエラーの条件については、「HULFT-SAN マニュアル」を参照してください。
- モード0
-
: LAN転送に切り替えず、エラーとして扱う
- モード1
-
: LAN転送に切り替えて、配信処理を続行する
- 共有ボリュームオープンリトライ回数
-
指定した共有ボリューム上の区画がすべて使用中だった場合に、再オープンを試みる回数を、“0”~“99999”の範囲で指定します。
リトライを行うのは、すべて区画が使用中の場合のみです。オープン時にその他の原因でエラーが発生した場合は、リトライは行いません。
- 共有ボリュームオープンリトライ間隔
-
共有ボリュームのオープンに失敗した場合に、再オープンを試みるまでの待ち時間を秒単位で、“0”~“99999”の範囲で指定します。
- 集信出力サイズ
-
集信ファイルへデータを出力する場合のデータバッファサイズを、KB単位で、“600”~“1024”の範囲で指定します。
- 入力バッファサイズ
-
共有ボリュームに書き込みを行う場合のバッファサイズをバイト単位で、指定します。指定された値は、614400単位で切り上げます。
- HULFT-SAN V5 製品区分
-
接続先ホストにHULFT-SAN Ver.6を導入していて集信側ホストとして動作し、配信側ホストがHULFT-SAN Ver.5の場合に、配信側ホストに導入されている製品を指定します。
- HULFT-SAN(F)
-
: HULFT-SAN(F) Ver.5またはHULFT-SAN plus Ver.5が導入されている
- HULFT-SAN(H)
-
: HULFT-SAN(H) Ver.5が導入されている