管理ホスト情報の登録および変更

パラメータファイルの内容に従ってHULFT Managerの管理ホスト情報を一括して登録および変更することができます。パラメータファイルは、管理ホスト情報パラメータファイル生成コマンド(manigen.exe)で生成するほか、エディタなどで作成することができます。

管理ホスト情報バッチ登録コマンド

maniupdt -f filename [-r]

パラメータ説明

-f filename

パラメータファイル名を指定(省略不可)

登録する管理ホスト情報が記述されているファイル名を指定します。

-r

変更を行う場合に指定(省略可)

すでに同一IDが存在する場合、管理ホスト情報が変更されます。同一IDが存在しない場合、新規登録になります。

省略すると必ず新規登録になるため、すでに同一IDが存在した場合はエラーメッセージが出力されて登録されず、次のIDの登録を継続します。

注意事項

  • 接続先ホスト情報の同一ID判定は「接続ID」で行います。「-r」を指定した場合、「接続ID」が同一なら「ホスト名」が異なっても接続先ホスト情報は変更されます。逆に「ホスト名」が同一でも「接続ID」が異なれば接続先ホスト情報は新規作成されます。

  • 管理ホスト情報バッチ登録コマンドは、HULFT Managerを終了した状態で使用してください。

パラメータファイルの記述形式

パラメータファイルの記述形式は以下のとおりです。

  • 「#」で始まる行はコメントです。

  • 「END」行で1つの管理ホスト情報の終了を表します。

  • 各項目は、「項目=設定値」の形式で指定してください。「=」の前後にスペースまたはタブを記述することはできません。

  • 項目の大文字、小文字の区別はしません。

  • 1行に1項目、指定してください。

  • []で囲まれている項目は省略することができます。省略した場合、初期値が使用されます。

  • {}で囲まれた設定値は、いずれかを選択してください。

  • _(フルスペルの指定以外の下線)の文字だけの指定も可能です。

 

ⅰ. 接続先ホスト情報パラメータの形式(ホスト名を省略しない場合)

接続先ホスト情報を登録および変更するためのパラメータファイルの形式は以下のとおりです。

各項目の詳細は「管理ホスト情報ダイアログ」の説明を参照してください。

 

FOLDERNAME=フォルダ名
HOSTNAME=ホスト名
[CONNECTMETHOD={I4|H4|I6|H6|HN}] ............. 接続手段
[IPV4=IPv4アドレス]
[IPV6=IPv6アドレス]
[REQPORT=要求受付ポート番号]
[COMMENT=コメント]
[MAXRETRCOUNT=検索最大件数]
[REFRESHINTERVAL=リフレッシュ間隔]
[CONNECTID=接続ID]
[USERNAME=ユーザ名]
[PASSWORD=パスワード]
[USERNOTIFY={0|1}] ........................... ユーザの通知
[AUTOREADLAYOUT={N|Y}] ....................... レイアウトファイルの自動読み込み
[HULVERSETTING={0|1}] ........................ HULFTバージョン設定
[HOSTWINDOWCOLOR=#AARRGGBB]................... 接続後の画面の色
END

 

= 備考 =
  • 「接続手段」が“I4”の場合、IPV4の省略は不可です。

  • 接続手段が“I6”の場合、IPV6の省略は不可です。

  • CONNECTIDを設定した場合のみ、USERNAMEの指定が可能です。

  • USERNAMEを設定した場合のみ、PASSWORDの指定が可能です。

 

ⅱ. 接続先ホスト情報パラメータの形式(ホスト名を省略する場合)

フォルダ情報のみを接続先ホスト情報に登録するためのパラメータファイルの形式は以下のとおりです。

 

FOLDERNAME=フォルダ名
END

 

表3.21 管理ホスト情報項目設定一覧表

項目名

初期値

設定値

設定可能値

省略

備考

画面

ファイル

接続先ホスト情報

 

フォルダ名

FOLDERNAME

 

文字

24文字
以内

×

 

ホスト名

HOSTNAME

 

文字

68バイト以内

×

 

接続手段

CONNECTMETHOD

H4

I4, H4, I6, H6, HN

 

I4(IPv4アドレスを使用して接続)

H4(ホスト名を使用して接続(IPv4))

I6(IPv6アドレスを使用して接続)

H6(ホスト名を使用して接続(IPv6))

HN(ホスト名を使用して接続)

ユーザの通知

USERNOTIFY

0

1, 0

1, 0

0(しない)

1(する)

IPv4アドレス

IPV4

 

半角数字, 「.」

15バイト以内

 

IPv6アドレス

IPv6

 

半角数字, A~F, 「:」

39バイト以内

 

要求受付ポート番号

REQPORT

31000

半角数字

1~65535

 

コメント

COMMENT

 

文字

60文字
以内

 

検索最大件数

MAXRETRCOUNT

100

半角数字

1~999

 

リフレッシュ間隔

REFRESHINTERVAL

0

半角数字

0~999

 

接続ID

CONNECTID

 

文字

16文字
以内

 

ユーザ名

USERNAME

 

文字

20バイト以内

 

パスワード

PASSWORD

 

半角英数字記号

14バイト以内

 

HULFTバージョン設定

HULVERSETTING

0

1,0

1,0

0(自動検知)

1(HULFT7以下)

レイアウトの自動読み込み

AUTOREADLAYOUT

N

Y,N

Y,N

Y(する)

N(しない)

接続後の画面の色

HOSTWINDOWCOLOR

#FFFFFFFF

#AARRGGBB

#AARRGGBB

 

フォルダ情報

 

フォルダ名

FOLDERNAME

 

文字

24文字
以内

×

 

:

省略可

×

:

省略不可

 

記述例

#
# 接続先ホスト情報
#
FOLDERNAME=WIN
HOSTNAME=myhost
CONNECTMETHOD=I4
IPV4=172.16.99.99
REQPORT=31000
COMMENT=comment
MAXRETRCOUNT=100
REFRESHINTERVAL=0
END

#
# 接続先ホスト情報(フォルダ情報のみ)
#
FOLDERNAME=UNIX
END

 

各項目の関連項目表

いくつかの項目は各設定項目の値によって他の項目の設定可否や設定可能値が決定されます。管理ホスト情報バッチ登録コマンドでは設定できない組み合わせのパラメータを使用して登録を行うとエラーとなります。

以下の表は管理ホスト情報バッチ登録コマンドでの設定条件を表にしたものです。表に使用されている列の説明は以下のとおりです。

 

項目名

: 該当項目の項目名です。

画面

: 該当項目の管理画面の項目名です。

ファイル

: 管理ホスト情報登録時に使用するパラメータに記述するタグ名です。

備考

: 該当項目に関する備考が表記されています。

 

表3.22 関連項目表

項目名

備考

画面

ファイル

接続先ホスト情報

 

フォルダ名

FOLDERNAME

 

ホスト名

HOSTNAME

 

接続手段

CONNECTMETHOD

 

IPv4アドレス

IPV4

接続手段“I4”選択時省略不可

IPv6アドレス

IPV6

接続手段“I6”選択時省略不可

要求受付ポート番号

REQPORT

 

コメント

COMMENT

 

検索最大件数

MAXRETRCOUNT

 

リフレッシュ間隔

REFRESHINTERVAL

 

接続ID

CONNECTID

 

ユーザ名

USERNAME

接続ID指定時のみ指定可

パスワード

PASSWORD

接続ID指定時かつユーザ名指定時のみ指定可

HULFTバージョン設定

HULVERSETTING

 

レイアウトの自動読み込み

AUTOREADLAYOUT

 

接続後の画面の色

HOSTWINDOWCOLOR