ファイルトリガ情報の項目一覧
ファイルトリガ情報を登録します。登録方法は、「ファイルトリガ情報を操作する」を参照してください。
ファイルトリガ情報はHULFT8のEnterpriseグレードを導入している場合に使用できます。
(1) 項目一覧
項目名 |
初期値 |
設定値 |
省略 |
備考 |
|
---|---|---|---|---|---|
画面 |
ファイル |
||||
トリガID |
TRGID |
|
英大文字数字 |
× |
50バイト以内 |
コメント |
COMMENT |
|
文字 |
○ |
60バイト以内(*1) |
ディレクトリ名 |
DIRECTORYNAME |
|
文字 |
× |
200バイト以内(*2)(*3) |
ファイル名 |
TARGETFILENAME |
|
文字 |
× |
200バイト以内(*3) |
ジョブID |
JOBID |
|
英数字 |
× |
50バイト以内 |
サブディレクトリ監視 |
SUBDIRECTORY |
しない(N) |
(*4) |
○ |
(*2) |
正規表現使用 |
REGEX |
しない(N) |
(*4) |
○ |
(*2) |
作成監視 |
CREATE |
する(Y) |
(*4) |
○ |
|
削除監視 |
DELETE |
する(Y) |
(*4) |
○ |
|
変更監視 |
MODIFY |
する(Y) |
(*4) |
○ |
|
監視方法 |
TYPE |
タイムスタンプ(T) |
(*4) |
○ |
|
ファイル操作確認 |
FILECHECK |
する(Y) |
(*4) |
○ |
|
ファイル操作確認待機 |
FILECHECKWAIT |
する(Y) |
(*4) |
○ |
|
監視間隔 |
INTERVAL |
10 |
10~2678400 |
× |
単位:秒 |
実行有無 |
EXECUTION |
する(Y) |
(*4) |
○ |
○ |
: |
省略可 |
× |
: |
省略不可 |
*1 |
: |
HULFT Manager管理画面では、60文字まで入力できます。接続先ホストがHULFT Ver.8.1以降の場合、入力した文字のサイズは、接続先ホストのHULFTで設定されているコードセットに従ってチェックされます。チェックされたサイズが備考に記載されたサイズであれば、入力した文字はHULFTに保存されます。 |
*2 |
: |
HULFT Ver.8.1以降に接続した場合に表示されます。 |
*3 |
: |
ディレクトリ名(DIRECTORYNAME)とファイル名(TARGETFILENAME)の合計で200バイト以内です。 |
*4 |
: |
HULFT Manager管理画面の場合、プルダウンリストから設定値をクリックします。 |
(2) 各項目の説明
ファイルトリガ情報に設定する各項目について説明します。( )内はパラメータファイル使用時に指定する項目です。
- トリガID(TRGID)
-
監視するファイルを認識するためのID
- コメント(COMMENT)
-
ファイルトリガ情報に対するコメント
- ディレクトリ名(DIRECTORYNAME)
-
監視対象となるファイルがあるディレクトリ
HULFT Ver.8.1以降に接続した場合に表示されます。
正規表現およびワイルドカードは使用できません。
- ファイル名(TARGETFILENAME)
-
監視対象となるファイル
HULFT Ver.8.1以降に接続した場合とHULFT Ver.8.1未満に接続した場合で、指定する内容が以下のように異なります。
-
HULFT Ver.8.1以降に接続した場合
ファイル名を指定します。
正規表現またはワイルドカードを使用すると、複数のファイルを同時に監視できます。
ワイルドカードを使用する場合、正規表現使用(REGEX)に“しない(N)”を指定する必要があります。
-
HULFT Ver.8.1未満に接続した場合
ファイル名を絶対パスで指定します。
ファイル名にアスタリスク(*)を使用できます。使用すると、複数のファイルを同時に監視することができます。
アスタリスク(*)はファイル名に使用できますが、フォルダ名などには使用できません。
例)「/home/users/usr1/*testdata/test.txt」などは指定不可。
アスタリスク(*)を使用してファイル名を指定した場合、ファイル名が絶対パスで200バイトを超えるファイルは監視されません。
-
- ジョブID(JOBID)
-
ファイルの作成、削除、または変更を検知したときに起動するジョブID
- サブディレクトリ監視(SUBDIRECTORY)
-
サブディレクトリの監視
HULFT Ver.8.1以降に接続した場合に表示されます。
サブディレクトリを監視するか、監視しないかを指定します。
-
する(Y)
-
しない(N)
省略すると“しない(N)”が設定されます。
-
- 正規表現使用(REGEX)
-
ファイル名を正規表現で指定
HULFT Ver.8.1以降に接続した場合に表示されます。
ファイル名の指定に正規表現を使用するか、使用しないかを指定します。
-
する(Y)
-
しない(N)
省略すると“しない(N)”が設定されます。
-
- 作成監視(CREATE)
-
ファイルの新規作成を監視
ファイルの新規作成を監視するか、しないかを指定します。
-
する(Y)
-
しない(N)
省略すると“する(Y)”が設定されます。
-
- 削除監視(DELETE)
-
ファイルの削除を監視
ファイルの削除を監視するか、しないかを指定します。
-
する(Y)
-
しない(N)
省略すると“する(Y)”が設定されます。
-
- 変更監視(MODIFY)
-
ファイルの変更を監視
ファイルの変更を監視するか、しないかを指定します。
-
する(Y)
-
しない(N)
省略すると“する(Y)”が設定されます。
-
- 監視方法(TYPE)
-
変更監視時の定義
変更監視を行ったときに、何を変更と定義するかを指定します。
- タイムスタンプ(T)
-
: ファイルのタイムスタンプで変更を判定する
- ファイルサイズ(S)
-
: ファイルのサイズで変更を判定する
省略すると“タイムスタンプ(T)”が設定されます。
- ファイル操作確認(FILECHECK)
-
ファイル操作の確認
ファイルが他のどのプロセスおよびアプリケーションからも使用されていないことを確認するか、しないかを指定します。
-
する(Y)
-
しない(N)
省略すると“する(Y)”が設定されます。
“しない(N)”を設定した場合、ファイル操作確認待機(FILECHECKWAIT)に“しない(N)”を指定する必要があります。
-
- ファイル操作確認待機(FILECHECKWAIT)
-
ファイル操作確認の失敗時の動作
ファイル操作を確認できるまで待機するか、失敗した時点で終了とするかを選択します。
-
する(Y)
-
しない(N)
ファイル操作確認(FILECHECK)で“する(Y)”を指定した場合は、“しない(N)”および“する(Y)”のどちらかが設定できます。
ファイル操作確認(FILECHECK)に“しない(N)”を指定した場合は、設定は無効になり、“しない(N)”が自動的に設定されます。
省略すると、ファイル操作確認(FILECHECK)で“する(Y)”を指定した場合は“する(Y)”、“しない(N)”を指定した場合は“しない(N)”となります。
-
- 監視間隔(INTERVAL)
-
監視を行う間隔
監視を行う間隔を秒単位で指定します。
- 実行有無(EXECUTION)
-
登録しているトリガIDの実行有無
登録しているトリガIDを監視対象とするか、監視対象としないかを指定します。
-
する(Y)
-
しない(N)
省略すると“する(Y)”が設定されます。
-
(3) 設定時の注意点
設定した監視条件の反映方法
ファイルトリガ情報を新規、変更、削除しただけでは実際の監視情報は変更されません。
ファイルトリガ情報を反映させるためには、要求受付デーモンの再起動、またはファイルトリガ情報制御コマンドの実行が必要となります。
ファイル名
-
ファイル名にワイルドカードを使用して、複数のファイルを同時に監視できます。
HULFT Ver.8.1以降に接続し、ファイル名にワイルドカードを使用する場合は、正規表現使用に“しない(N)”を設定してください。
以下に、HULFT Ver.8.1以降でワイルドカードを使用する例を示します。
例)
ディレクトリ名に指定したディレクトリ内にある拡張子がtxtのファイルをすべて監視対象とする場合、ファイル名に“*.txt”と指定します。
-
HULFT Ver.8.1以降に接続した場合、正規表現を使用して、複数のファイルを同時に監視できます。
ファイル名に正規表現を使用する場合は、正規表現使用に“する(Y)”を設定してください。
-
HULFT Ver.8.1以降に接続した場合、ディレクトリ名とファイル名に指定したディレクトリおよびファイル名の合計が200バイトを超えるファイルは監視されません。正規表現またはワイルドカードのアスタリスク(*)を使用する場合は、ディレクトリ名とファイル名のバイト数に注意してください。