ジョブ起動情報の項目一覧
配信前、配信後、または集信後にジョブ起動を行う場合に起動するコマンドを登録します。1ジョブIDに登録できるジョブの最大数は5ジョブです。登録方法は、「ジョブ起動情報を操作する」を参照してください。
(1) 項目一覧
項目名 |
初期値 |
設定値 |
省略 |
備考 |
---|---|---|---|---|
ジョブID |
|
英数字 |
× |
先頭英字の50バイト以内 |
コメント |
|
文字 |
○ |
60バイト以内(*1) |
ジョブ記述 |
|
英数字 |
× |
3バイト以上21バイト以内 |
起動ジョブ |
|
英数字 |
× |
1ジョブにつき 210バイト以内 |
○ |
: |
省略可 |
× |
: |
省略不可 |
*1 |
: |
HULFT Manager管理画面では、60文字まで入力できます。接続先ホストがHULFT Ver.8.1以降の場合、入力した文字のサイズは、接続先ホストのHULFTで設定されているコードセットに従ってチェックされます。チェックされたサイズが備考に記載されたサイズであれば、入力した文字はHULFTに保存されます。 |
(2) 各項目の説明
ジョブ起動情報に設定する各項目について説明します。
- ジョブID
-
起動するユーザジョブを認識するID
このジョブIDと配信管理情報と集信管理情報のジョブIDが関連づけされます。
- コメント
-
起動するユーザジョブに対するコメント
- ジョブ記述
-
ジョブ記述名
「ライブラリ名/ジョブ記述名」の形式で指定します。
- 起動ジョブ
-
CLコマンド
起動するCLコマンドを指定します。
(3) 設定時の注意点
複数ジョブの指定
指定されたジョブ名をHULFTのプログラムとして実行した後、REXXプロシージャを実行します。複数のジョブを指定した場合、順番にジョブを実行していきます。並列には実行しません。
配信前ジョブのエラー
配信前ジョブが異常終了した場合、配信要求はエラーとなり終了します。
ジョブの異常終了
配信後ジョブまたは集信後ジョブが異常終了した場合、システム動作環境設定ファイルに登録してあるジョブ中断重大度を超える値が検出された場合は、それ以降のジョブは実行しません。なお、ジョブがCLコマンド以外のときはジョブ起動できない場合があります。
シングルクォーテーションの扱い
ジョブ名で「'」(シングルクォーテーション)を使用する場合は、シングルクォーテーションを2つ連続して(「''」)指定してください。
メッセージの置換
-
ジョブのパラメータに「&MSG0」~「&MSG5」または「&MSGL0」~「&MSGL1」を指定することにより、送信されたメッセージに置換されます(ジョブ名には指定できません)。
-
メッセージは、システム動作環境設定のHULFTキャラクタセット(HULCHARSET)に設定されたコードセットの種類で変換されます。
-
通信するホストの言語設定によっては、メッセージの置換が正しく行われず、転送に失敗する場合があります。
メッセージ送信の注意点については「IBMi アドミニストレーション マニュアル」を参照してください。
ジョブ実行時のメッセージについて
配信後ジョブまたは集信後ジョブが正しく起動できる指定ではない場合、ジョブ実行時に配信システムまたは集信システム起動時の出力待ち行列(OUTQ)に対してメッセージが出力されます。該当出力待ち行列がプリンタなどに接続されていないか確認してください。また、定期的に出力待ち行列内のメッセージの削除を行ってください。
出力待ち行列については、IBM iのマニュアルを参照してください。
ジョブ起動情報のジョブ記述が使用されない場合
以下のジョブでは、ジョブ起動情報にジョブ記述を指定しても無視されます。
ジョブ |
使用される実行環境 |
---|---|
配信前ジョブ |
UTLSEND発行ユーザの実行環境 |
集信後正常時ジョブ (集信管理情報の「集信完了通知」に“正常時ジョブ完了”を指定した場合) |
集信後ジョブの実行環境 |
リモートジョブ実行要求により実行されるジョブ |
要求受付ジョブの実行環境 |
ジョブ記述とジョブ実行の関係
HULFTが指定されたジョブ名をHULFTの配信後ジョブまたは集信後ジョブとして内部的に実行する際に、ジョブ起動情報に指定されたジョブ記述を使用します。
IBM iのサブミット(SBMJOB)コマンドの各パラメータのデフォルト値と使用される値の関係は以下のようになります。
デフォルト値 |
使用される値 |
---|---|
「*JOBD」 |
ジョブ起動情報で指定されたジョブ記述の値 |
「*JOBD」以外 |
デフォルト値として指定された値 |
コメント
コメントに登録した2バイト文字は、HULFT Manager管理画面では表示できても、HULFT8 for IBMiのHULFT管理画面で欠落する場合があります。