再配信要求
配信処理中に何らかの問題が発生し、配信が中断すると異常終了したファイルの情報が再配信待ちファイルに書き込まれます。再配信要求はこの再配信待ちファイルに書き込まれたファイルに対して要求します。
通常、再配信は異常が発生した位置(データ)からの配信になります(チェックポイント再配信)。ファイルの先頭から再配信したい場合には、パラメータに「NP」を指定します。
簡易転送の場合、再配信できません。
(1) 再配信要求コマンド
プログラムインタフェース
CALL ライブラリ名/UTLSEND PARM(['LIB=ライブラリ名'] ['F=fileid'] {'R'|'R=hostname'} ['FILE=filename'] ['NP'] ['G'] ['OUTPUT=filename'] ['EXIT' CL変数名])
パラメータ説明
- LIB=ライブラリ名
-
HULFTがインストールされているライブラリ名(省略時値 HULFT)
先頭英字の10バイト以内の英数字で指定します。
- F=fileid
-
再配信を行うファイルID(省略可)
50バイト以内の英数字で指定します。
省略すると再配信待ちのすべてのファイルIDが対象になります。
- R|R=hostname
-
再配信要求(省略不可)
ホスト名を指定した場合は、指定したホスト名に対する再配信を行います。パラメータ「R」のみを指定すると再配信待ちのすべてのホスト名が対象になります。
ホスト名は68バイト以内の英数字で指定します。
- FILE=filename
-
再配信を行うファイル名(省略可)
物理データファイルの場合は「ライブラリ名/ファイル名(メンバ名)」の形式で指定します。保管ファイルの場合は「ライブラリ名/ファイル名」の形式で指定します。
省略すると再配信待ちのすべてのファイル名が対象になります。
すでに再配信待ち状態にあるファイル名を指定してください。再配信するファイルを動的に指定するパラメータではありません。
- NP
-
ファイルの先頭から再配信(省略可)
省略するとチェックポイント再配信を行います。
- G
-
再配信要求コマンドが出力するエラーメッセージの表示抑制(省略可)
省略するとエラーメッセージが表示されます。
- OUTPUT=filename
-
再配信要求コマンドが出力するエラーメッセージの出力先(省略可)
「ライブラリ名/ファイル名(メンバ名)」の形式で指定します。
省略するとエラーメッセージは出力されません。
ログファイルのレコード保持件数は無制限です。
- EXIT CL変数名
-
再配信要求コマンドが出力するエラーコードの受け取りとCL変数名(省略可)
EXITとCL変数名は連続して指定してください。
異常終了の場合のみ、エラーコードをCL変数へセットします。
省略するとエラーコードはセットされません。
チェックポイント再配信は下記の条件が満たされていないとできません。1つでも条件が満たされていないと先頭からの再配信になります。
-
集信管理情報の登録モードが“N(新規作成)”または“R(置き換え)”
-
集信管理情報の異常時の処置が“K(保存)”
-
集信管理情報の集信形態が“S(単一集信)”
-
集信ファイルが物理データファイル
再配信要求時は、配信前ジョブIDが登録されていても配信前ジョブは実行されません。また、同期転送機能、メッセージ送信機能はありません。ただし、配信要求・送信要求時に指定されたメッセージは引き継がれます。
コマンドインタフェース
UTLSEND HOSTNAME( ) FILEID( ) RSDFILE( ) RSDMBR( ) RSDFATR( ) CHKP( ) LIBRARY( ) MSG( ) FILE( ) MBR( )
パラメータ説明
- HOSTNAME
-
再配信を行う相手ホスト名(省略不可)
68バイト以内の英数字で指定します。
“*ALL”を指定すると再配信待ちのすべてのホスト名が対象になります。
- FILEID
-
再配信を行うファイルID(省略可)
50バイト以内の英数字で指定します。
省略すると再配信待ちのすべてのファイルIDが対象になります。
- RSDFILE
-
再配信を行うファイル名(省略可)
「ライブラリ名/ファイル名」の形式で指定します。
それぞれ先頭英字の10バイト以内の英数字で指定します。
省略すると再配信待ちのすべてのファイル名が対象になります。
- RSDMBR
-
再配信を行うファイルのメンバ名(省略時値 *FILE)
先頭英字の10バイト以内の英数字で指定します。
省略するとパラメータ「RSDFILE」のファイル名と同じ値が設定されます。
- RSDFATR
-
再配信を行うファイルの属性(省略時値 *PF)
- *PF
-
: 物理ファイル
- *SAVF
-
: 保管ファイル
“*SAVF”を指定するとパラメータ「RSDMBR」は使用されません。
- CHKP
-
チェックポイント指定(省略時値 *YES)
- *NO
-
: 先頭から再配信を行う
- *YES
-
: 異常個所から再配信を行う
- LIBRARY
-
HULFTがインストールされているライブラリ名(省略時値 HULFT)
先頭英字の10バイト以内の英数字で指定します。
- MSG
-
エラーメッセージの表示抑制(省略時値 *YES)
- *NO
-
: エラーメッセージを表示しない
- *YES
-
: エラーメッセージを表示する
- FILE
-
エラーメッセージ出力先ファイルのライブラリ名とファイル名(省略可)
「ライブラリ名/ファイル名」の形式で指定します。
それぞれ先頭英字の10バイト以内の英数字で指定します。
省略するとエラーメッセージは出力されません。ログファイルのレコード保持件数は無制限です。
- MBR
-
エラーメッセージ出力先ファイルのメンバ名(省略時値 *FILE)
先頭英字の10バイト以内の英数字で指定します。