簡易転送配信要求
簡易転送を行うためには、簡易転送配信要求コマンドを配信受付ジョブに対して実行します。
(1) 簡易転送配信要求コマンド
プログラムインタフェース
CALL ライブラリ名/UTLSEND PARM( ['LIB=ライブラリ名'] ['FILE=filename'] ['H=hostname'] ['PORT=portnum'] ['RCVLOC=rcvlocationpath'] ['RCVFILE=rcvfilename'] ['MODE={T|B}'] ['P=priority'] ['SYNC' ['W=waittime']] ['G'] ['OUTPUT=filename'] ['EXIT' CL変数名])
パラメータ説明
- LIB=ライブラリ名
-
HULFTがインストールされているライブラリ名(省略時値HULFT)
先頭英字の10バイト以内の英数字で指定します。
- FILE=filename
-
配信を行うファイル名(省略不可)
物理データファイルの場合は「ライブラリ名/ファイル名(メンバ名)」の形式で指定します。保管ファイルの場合は「ライブラリ名/ファイル名」の形式で指定します。
- H=hostname
-
配信を行う相手ホスト名(省略不可)
68バイト以内の英数字で指定します。
- PORT=portnum
-
集信側ホストのポート番号(省略可)
“1”~“65535”の範囲で指定します。
省略すると、“30000”が設定されます。
- RCVLOC=rcvlocationpath
-
集信ファイルの保存先(省略可)
集信側で使用できる文字を、200バイト以内で指定します。
省略した場合の保存先は、「(2) パラメータの注意点」を参照してください。
- RCVFILE=rcvfilename
-
集信ファイルのファイル名(省略可)
集信側で使用できる文字を、200バイト以内で指定します。
省略すると、集信側ホストで配信ファイル名を集信ファイル名として使用します。
配信ファイル名を集信ファイル名とする場合の命名規則については、集信側ホストの「オペレーション マニュアル」で集信管理情報の説明を参照してください。
- MODE={T|B}
-
転送タイプ(省略可)
T:テキストデータ
B:バイナリデータ
省略すると、“T(テキストデータ)”になります。
- P=priority
-
配信要求の優先度(省略可)
“1”から“256”までの間で指定します。
相対的に小さい値のものが優先されます。
省略すると、“50”が設定されます。
- SYNC
-
同期転送要求(省略可)
省略すると非同期の配信要求となります。
- W=waittime
-
同期転送待ち時間(秒)(省略可)
同期転送時に処理結果を受け取るために同期をとる時間を指定します。“10”から“259200”の間で指定します。この時間に至ると、たとえ配信中であっても処理を戻します。その場合、転送結果はコマンドには戻りませんので注意してください。“0”を指定すると無限に待ちます。
このパラメータを指定する場合は、パラメータ「SYNC」を指定する必要があります。
省略すると処理結果を受け取るまで無限に待ちます。
- G
-
配信要求コマンドが出力するエラーメッセージの表示抑制(省略可)
省略するとエラーメッセージが表示されます。
- OUTPUT=filename
-
配信要求コマンドが出力するエラーメッセージの出力先(省略可)
「ライブラリ名/ファイル名(メンバ名)」の形式で指定します。
省略するとエラーメッセージは出力されません。
ログファイルのレコード保持件数は無制限です。
- EXIT CL変数名
-
配信要求コマンドが出力するエラーコードの受け取りとCL変数名(省略可)
EXITとCL変数名は連続して指定してください。
異常終了の場合のみ、エラーコードをCL変数へセットします。
省略するとエラーコードはセットされません。
コマンドインタフェース
UTLINSTTRN SNDFILE() SNDMBR() FATR() HOST() PORT() RCVLOC() RCVFILE() MODE() PRIORITY() SYNC() WAITTIME() LIBRARY() MSG() FILE() MBR()
パラメータ説明
- SNDFILE
-
配信を行うファイル名(省略不可)
「ライブラリ名/ファイル名」の形式で指定します。
それぞれ先頭英字の10バイト以内の英数字で指定します。
- SNDMBR
-
エラーメッセージ出力先ファイルのメンバ名(省略時値*FILE)
先頭英字の10バイト以内の英数字で指定します。
省略するとパラメータ「SNDFILE」のファイル名と同じ値が設定されます。
- FATR
-
配信を行うファイルの属性(省略時値 *PF)
- *PF
-
: 物理ファイル
- *SAVF
-
: 保管ファイル
“*SAVF”を指定した場合、「SNDAMBR」の値は使用しません。
- HOST
-
配信を行う相手ホスト名(省略不可)
68バイト以内の英数字で指定します。
- PORT
-
集信側ホストのポート番号(省略可)
“1”~“65535”の範囲で指定します。
省略すると、“30000”が設定されます。
- RCVLOC
-
集信ファイルの保存先(省略可)
集信側で使用できる文字を、200バイト以内で指定します。
省略した場合の保存先は、「(2) パラメータの注意点」を参照してください。
- RCVFILE
-
集信ファイルのファイル名(省略可)
集信側で使用できる文字を、200バイト以内で指定します。
省略すると、集信側ホストで配信ファイル名を集信ファイル名として使用します。
配信ファイル名を集信ファイル名とする場合の命名規則については、集信側ホストの「オペレーション マニュアル」で集信管理情報の説明を参照してください。
- MODE={T|B}
-
転送タイプ(省略可)
T:テキストデータ
B:バイナリデータ
省略すると、“T(テキストデータ)”になります。
- P=priority
-
簡易転送配信要求の優先度(省略可)
“001”から“256”までの間で指定します。
省略すると、“050”が設定されます。
- SYNC
-
同期転送要求(省略時値 *NO)
- *NO
-
: 非同期転送
- *YES
-
: 同期転送
- WAITTIME
-
同期転送待ち時間(秒)(省略可)
同期転送時に処理結果を受け取るために同期をとる時間を指定します。“000010”から“259200”までの間で指定します。“000000”を指定すると無限に待ちます。
このパラメータを指定する場合は、パラメータ「SYNC(*YES)」を指定する必要があります。
省略すると処理結果を受け取るまで無限に待ちます。
- LIBRARY
-
HULFTがインストールされているライブラリ名(省略時値 HULFT)
先頭英字の10バイト以内の英数字で指定します。
- MSG
-
エラーメッセージの表示抑制(省略時値 *YES)
- *NO
-
: エラーメッセージを表示しない
- *YES
-
: エラーメッセージを表示する
- FILE
-
エラーメッセージ出力先ファイルのライブラリ名とファイル名(省略可)
「ライブラリ名/ファイル名」の形式で指定します。
それぞれ先頭英字の10バイト以内の英数字で指定します。
省略するとエラーメッセージは出力されません。
ログファイルのレコード保持件数は無制限です。
- MBR
-
エラーメッセージ出力先ファイルのメンバ名(省略時値 *FILE)
先頭英字の10バイト以内の英数字で指定します。
集信側ホストの指定
集信側ホストにはVer.8.4以降のHULFTを指定してください。
集信側ファイルの指定
- 集信ファイルの保存先には存在する場所を指定してください。
- 配信側ホストで指定する集信ファイルの保存先と集信ファイル名は、集信側のOS仕様に合わせて指定してください。
-
集信ファイルの保存先を省略した場合、集信ファイルは集信側ホストの特定の保存先に集信されます。保存先は機種によって異なります。
集信ファイルの保存先を省略した場合の集信ファイルの保存先については、各機種の「アドミニストレーションマニュアル」を参照してください。 -
集信ファイルに指定したファイルが存在しない場合、集信ファイルは新規作成されます。
ファイルが存在する場合、上書きされます。
-
集信側ホストがIBMi、かつ、新規で集信する場合、ファイルのレコード長はシステム動作環境設定の「簡易転送集信ファイルレコード長(INSTTRANSRCDLEN)」の値が使用されます。詳細は「アドミニストレーションマニュアル」を参照してください。