配信多重度
配信システムでは、同時に配信を行う数を指定することができます。ひとつは、配信システム全体の配信多重度を設定する「配信ジョブの多重度」で、もうひとつは、ホスト単位の配信多重度を設定する「ホスト別配信多重度」です。以下に詳細を説明します。
(1) システム全体の配信多重度
システム全体の配信多重度は、システム動作環境設定の配信ジョブの多重度(SNDPSNUM)を設定することによって指定できます。
配信ジョブの多重度(SNDPSNUM)を超えて配信要求を発行すると、その要求を配信待ちとしてキューイングし、現在配信中のジョブが終了して新たな転送が可能になるまで、転送の開始を待ちます。
(2) ホスト単位の配信多重度
ホスト単位の配信多重度は、詳細ホスト情報のホスト別配信多重度(HOSTSPSNUM)を設定することによって指定できます。
ホスト別配信多重度(HOSTSPSNUM)を超えて配信要求を受け付けると、その要求を配信待ちとしてキューイングし、現在配信中のジョブが終了して新たな転送が可能になるまで、転送の開始を待ちます。
ホスト別配信多重度(HOSTSPSNUM)を変更した場合は、変更後に受け付けた配信要求から適用されます。
ホスト別配信多重度(HOSTSPSNUM)を超えていなくても、配信ジョブの多重度(SNDPSNUM)を超えている場合には、その要求は配信待ちとなります。ホスト別配信多重度(HOSTSPSNUM)には、配信ジョブの多重度(SNDPSNUM)以下の値を設定するようにしてください。
配信システム全体の多重度は、簡易転送を含むすべての配信処理の数が対象となります。
ホスト単位の配信多重度は、管理情報を使用する配信処理の数が対象となります。簡易転送の配信処理の数は対象となりません。

図2.11 「配信ジョブの多重度」と「ホスト別配信多重度」