世代管理
HULFTは、集信ファイルを世代で管理することができます。これは、一日に何回も同一ファイルを非定期に受信し、保存するような運用を行う場合に有効です。
集信ファイルを世代管理するときは、集信管理情報の世代管理(GENCTL)を“Y(世代管理あり)”に設定しておきます。集信ファイルは、集信管理情報に登録されている集信ファイル名のメンバ名に世代管理番号を付けることにより、集信ファイルのメンバを作成します。それぞれの集信ファイルについての詳細は、世代管理情報ファイルに記録されます。
最大世代管理数は集信管理情報に設定することができます。その管理数を超えた場合は、番号が1から循環します。世代管理数は、最大で“9999”まで設定することができます。
保管ファイルの場合には、集信管理情報に登録されている集信ファイル名に世代管理番号を付けることにより、集信ファイルを作成します。
(1) 世代管理による集信ファイル
世代管理する集信ファイルは、集信管理情報に登録されている集信ファイル名のメンバ名に、世代管理をするための世代管理番号が付加されます。世代管理番号は“0001”から受信が終了した順に連番が割り当てられます。なお、世代管理時の集信ファイル名のメンバ名は、世代管理番号を付加しますので6文字以内でないと登録できません。
- 【例1】物理ファイルの場合
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集信管理情報に登録したファイル名:MYLIB/RCV(RCV)
表2.1 世代管理番号の付加(物理ファイル)
動作
ファイル名
最初の集信が終了したとき
MYLIB/RCV(RCV0001)
2番目の集信が終了したとき
MYLIB/RCV(RCV0002)
- 【例2】保管ファイルの場合
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集信管理情報に登録したファイル名:MYLIB/RCV
表2.2 世代管理番号の付加(保管ファイル)
動作
ファイル名
最初の集信が終了したとき
MYLIB/RCV0001
2番目の集信が終了したとき
MYLIB/RCV0002
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世代管理を行う場合、集信後ジョブの環境変数&MBRNMのメンバ名は、メンバ名に世代管理番号が付加されたものになります(保管ファイルの場合には、環境変数&FILENMのファイル名に世代管理番号が付加されます)。
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物理ファイルの場合、HULFT for IBMiの世代管理機能はファイル内のメンバ単位で世代管理を行います。世代管理で集信を行うごとに集信ファイル内のメンバ数が増加していきます。集信ファイルのMAXMBR値は世代管理数に合わせて設定してください。
(2) 世代管理情報ファイル
世代管理によるそれぞれの集信ファイルの情報は、世代管理情報ファイルで確認できます。
世代管理情報ファイルのファイル名、メンバ名は共に“INF”となり、HULFTの導入先ライブラリに作成されます。
- 【例】HULFTの導入先ライブラリが「HULFT」の場合
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世代管理情報ファイル名:HULFT/INF(INF)