履歴の自動削除による運用

各履歴ファイルのレコードがある一定件数(しきい値)を超えた時点で、古いレコードを削除することができます。これにより、履歴ファイルが一定サイズ以上増えないような運用が可能です。

  • 配信ジョブは、配信履歴出力後に履歴レコードの件数を確認し、しきい値を超えた時点で古いレコードと、そのレコードに紐付いた配信後ジョブ実行履歴レコードを削除します。

  • 集信ジョブは、集信履歴出力後に履歴レコードの件数を確認し、しきい値を超えた時点で古いレコードと、そのレコードに紐付いた集信後ジョブ実行履歴レコードを削除します。

  • 要求受付ジョブは、要求受付履歴出力後に履歴レコードの件数を確認し、しきい値を超えた時点で古いレコードを削除します。

なお、しきい値はシステム動作環境設定のログ削除しきい値(LOGDELCOUNT)にて設定します。システム動作環境設定については、「システム動作環境の設定について」を参照してください。

履歴削除処理の流れを図2.38 で説明します。

図2.38 履歴削除処理の流れ

1) 件数チェック

各ジョブは、履歴出力の後に履歴ファイルの件数をチェックします。

2) 削除

各ジョブは、履歴ファイルの件数がしきい値を超えた時点で古いレコードを削除します。

注意

運用開始後に、ログ削除しきい値(LOGDELCOUNT)を現在の履歴件数より小さい値に変更し、集配信処理または要求受付処理を行うと、履歴ファイルに削除済みレコードが残ってしまいます。

図2.39 「ログ削除しきい値」の設定

 

削除済みレコードが残った場合は、下記ファイルに対してIBM iのRGZPFM(物理ファイル・メンバー再編成)コマンドを使用して、削除済みレコードを除去してください。

 

表2.13 物理ファイル・メンバー再編成コマンドの対象ファイル

処理

対象ファイル

配信処理

配信履歴ファイル(SNDLOG)

配信後ジョブ実行履歴ファイル(EXECLOGS)

集信処理

集信履歴ファイル(RCVLOG)

集信後ジョブ実行履歴ファイル(EXECLOGR)

要求受付処理

要求受付履歴ファイル(REQLOG)

通常の運用でも、少量の削除済みレコードは発生しますが、履歴ファイルを圧迫しない量であれば除去しなくても問題ありません。