EBCDICユーザテーブル組み込み

EBCDICユーザテーブルの作成を行い、「EBCDICユーザテーブル展開コマンド」を使用して、EBCDICユーザテーブル展開ファイルを作成します。

EBCDICユーザテーブルファイルの雛型はHULFTのインストールされているライブラリ内のファイル「USERCODE」内に格納されています。また、EBCDICユーザテーブル展開ファイルはHULFTのインストールされているライブラリ内のファイル「UCEXTDF」内に格納されています。

注意

変換するコードの組み合わせによっては、EBCDICユーザテーブルが使用できない場合があります。詳細は、「コード変換 マニュアル」を参照してください。

ASCII系ホストとの1バイトコード変換時、ユーザテーブルを使用する場合は、EBCDICユーザテーブルを組み込む必要があります。

ユーザコードテーブルは、いくつかの雛型を元に、3つまで登録できます。

コード変換については、「コード変換 マニュアル」を参照してください。

表3.13 EBCDICユーザテーブル雛型ファイル一覧

EBCDICセット

雛型メンバ名

ASCII→EBCDIC

EBCDIC→ASCII

EBCDICカナ文字

AS2EBKN

EB2ASKN

EBCDIC英小文字

AS2EBEL

EB2ASEL

EBCDIC ASCII

AS2EBAC

EB2ASAC

EBCDIC ASPEN

AS2EBAP

EB2ASAP

IBM英小文字

AS2EBIBM

EB2ASIBM

IBM英小文字拡張

AS2EBEXT

EB2ASEXT

NECカナ文字

AS2EBNEC

EB2ASNEC

IBMカナ文字拡張

AS2EBKX

EB2ASKX

 

表3.14 EBCDICユーザテーブル展開ファイル一覧

EBCDICセット

展開メンバ名

ユーザテーブル1

USR1

ユーザテーブル2

USR2

ユーザテーブル3

USR3

 

(1) EBCDICユーザテーブル展開コマンド

プログラムインタフェース

CALL ライブラリ名/UTLUCEXTD PARM(['LIB=ライブラリ名'] ['I=infilename']
   'R=コードセット名' ['O=outfilename'|'O'] ['G'] ['OUTPUT=filename']
   ['EXIT' CL変数名])

パラメータ説明

LIB=ライブラリ名

HULFTがインストールされているライブラリ名(省略時値 HULFT)

先頭英字の10バイト以内の英数字で指定します。

I=infilename

EBCDICユーザテーブルファイルのファイル名(省略可)

ライブラリ名/ファイル名(メンバ名)」の形式で指定します。

パラメータ「O=」または「O」を指定したときのみ省略することができます。

R=コードセット名

展開するユーザテーブル(省略不可)

USER1

: ユーザテーブル1として設定する

USER2

: ユーザテーブル2として設定する

USER3

: ユーザテーブル3として設定する

O=outfilename | O

登録されているユーザテーブルの内容出力(省略可)

「O=」を指定することでファイルに出力し、「O」を指定することで標準出力を行います。

出力形式はEBCDICユーザテーブルファイルと同様になりますので、ファイルに出力したものはEBCDICユーザテーブルファイルとして使用することができます。

パラメータ「I=」を指定したときのみ省略することができます。

G

エラーメッセージの表示抑制(省略可)

省略するとエラーメッセージが表示されます。

OUTPUT=filename

エラーメッセージの出力先(省略可)

ライブラリ名/ファイル名(メンバ名)」の形式で指定します。

省略するとエラーメッセージは出力されません。

ログファイルのレコード保持件数は無制限です。

EXIT CL変数名

エラーコードの受け取りとCL変数名(省略可)

EXITとCL変数名は連続して指定してください。

省略するとエラー変数へのコードのセットを行いません。

コマンドインタフェース

UTLUCEXTD IFILE( ) IMBR( ) UC( ) OUT( ) PFILE( ) PMBR( )
   LIBRARY( ) MSG( ) FILE( ) MBR( )

パラメータ説明

IFILE

EBCDICユーザテーブルファイルのライブラリ名とファイル名(省略可)

ライブラリ名/ファイル名」の形式で指定します。

それぞれ先頭英字の10バイト以内の英数字で指定します。

パラメータOUTに“*STD”または“*FIL”を指定した時のみ、省略することができます。

IMBR

EBCDICユーザテーブルファイルのメンバ名(省略時値 *FILE)

先頭英字の10バイト以内の英数字で指定します。

UC

展開するユーザテーブル(省略不可)

USER1

: ユーザテーブル1として設定する

USER2

: ユーザテーブル2として設定する

USER3

: ユーザテーブル3として設定する

OUT

登録されているユーザテーブルの内容出力(省略時値 *NO)

*NO

: 出力しない

*STD

: 標準出力に出力する

*FIL

: 「PFILE」で指定されたファイルに出力する

PFILE

出力先ファイルのライブラリ名とファイル名(省略可)

ライブラリ名/ファイル名」の形式で指定します。

それぞれ先頭英字の10バイト以内の英数字で指定します。

PMBR

出力先ファイルのメンバ名(省略時値 *FILE)

先頭英字の10バイト以内の英数字で指定します。

LIBRARY

HULFTがインストールされているライブラリ名(省略時値 HULFT)

先頭英文字の10バイト以内の英数字で指定します。

MSG

エラーメッセージの表示抑制(省略時値 *YES)

*NO

: エラーメッセージを表示しない

*YES

: エラーメッセージを表示する

FILE

エラーメッセージ出力先ファイルのライブラリ名とファイル名(省略可)

ライブラリ名/ファイル名」の形式で指定します。

それぞれ先頭英字の10バイト以内の英数字で指定します。

省略するとエラーメッセージは出力されません。ログファイルのレコード保持件数は無制限です。

MBR

エラーメッセージ出力先ファイルのメンバ名(省略時値 *FILE)

先頭英字の10バイト以内の英数字で指定します。