EBCDICユーザテーブル組み込み
EBCDICユーザテーブルの作成を行い、「EBCDICユーザテーブル展開コマンド」を使用して、EBCDICユーザテーブル展開ファイルを作成します。
EBCDICユーザテーブルファイルの雛型はHULFTのインストールされているライブラリ内のファイル「USERCODE」内に格納されています。また、EBCDICユーザテーブル展開ファイルはHULFTのインストールされているライブラリ内のファイル「UCEXTDF」内に格納されています。
変換するコードの組み合わせによっては、EBCDICユーザテーブルが使用できない場合があります。詳細は、「コード変換 マニュアル」を参照してください。
ASCII系ホストとの1バイトコード変換時、ユーザテーブルを使用する場合は、EBCDICユーザテーブルを組み込む必要があります。
ユーザコードテーブルは、いくつかの雛型を元に、3つまで登録できます。
コード変換については、「コード変換 マニュアル」を参照してください。
EBCDICセット |
雛型メンバ名 |
|
---|---|---|
ASCII→EBCDIC |
EBCDIC→ASCII |
|
EBCDICカナ文字 |
AS2EBKN |
EB2ASKN |
EBCDIC英小文字 |
AS2EBEL |
EB2ASEL |
EBCDIC ASCII |
AS2EBAC |
EB2ASAC |
EBCDIC ASPEN |
AS2EBAP |
EB2ASAP |
IBM英小文字 |
AS2EBIBM |
EB2ASIBM |
IBM英小文字拡張 |
AS2EBEXT |
EB2ASEXT |
NECカナ文字 |
AS2EBNEC |
EB2ASNEC |
IBMカナ文字拡張 |
AS2EBKX |
EB2ASKX |
EBCDICセット |
展開メンバ名 |
---|---|
ユーザテーブル1 |
USR1 |
ユーザテーブル2 |
USR2 |
ユーザテーブル3 |
USR3 |
(1) EBCDICユーザテーブル展開コマンド
プログラムインタフェース
CALL ライブラリ名/UTLUCEXTD PARM(['LIB=ライブラリ名'] ['I=infilename'] 'R=コードセット名' ['O=outfilename'|'O'] ['G'] ['OUTPUT=filename'] ['EXIT' CL変数名])
パラメータ説明
- LIB=ライブラリ名
-
HULFTがインストールされているライブラリ名(省略時値 HULFT)
先頭英字の10バイト以内の英数字で指定します。
- I=infilename
-
EBCDICユーザテーブルファイルのファイル名(省略可)
「ライブラリ名/ファイル名(メンバ名)」の形式で指定します。
パラメータ「O=」または「O」を指定したときのみ省略することができます。
- R=コードセット名
-
展開するユーザテーブル(省略不可)
- USER1
-
: ユーザテーブル1として設定する
- USER2
-
: ユーザテーブル2として設定する
- USER3
-
: ユーザテーブル3として設定する
- O=outfilename | O
-
登録されているユーザテーブルの内容出力(省略可)
「O=」を指定することでファイルに出力し、「O」を指定することで標準出力を行います。
出力形式はEBCDICユーザテーブルファイルと同様になりますので、ファイルに出力したものはEBCDICユーザテーブルファイルとして使用することができます。
パラメータ「I=」を指定したときのみ省略することができます。
- G
-
エラーメッセージの表示抑制(省略可)
省略するとエラーメッセージが表示されます。
- OUTPUT=filename
-
エラーメッセージの出力先(省略可)
「ライブラリ名/ファイル名(メンバ名)」の形式で指定します。
省略するとエラーメッセージは出力されません。
ログファイルのレコード保持件数は無制限です。
- EXIT CL変数名
-
エラーコードの受け取りとCL変数名(省略可)
EXITとCL変数名は連続して指定してください。
省略するとエラー変数へのコードのセットを行いません。
コマンドインタフェース
UTLUCEXTD IFILE( ) IMBR( ) UC( ) OUT( ) PFILE( ) PMBR( ) LIBRARY( ) MSG( ) FILE( ) MBR( )
パラメータ説明
- IFILE
-
EBCDICユーザテーブルファイルのライブラリ名とファイル名(省略可)
「ライブラリ名/ファイル名」の形式で指定します。
それぞれ先頭英字の10バイト以内の英数字で指定します。
パラメータOUTに“*STD”または“*FIL”を指定した時のみ、省略することができます。
- IMBR
-
EBCDICユーザテーブルファイルのメンバ名(省略時値 *FILE)
先頭英字の10バイト以内の英数字で指定します。
- UC
-
展開するユーザテーブル(省略不可)
- USER1
-
: ユーザテーブル1として設定する
- USER2
-
: ユーザテーブル2として設定する
- USER3
-
: ユーザテーブル3として設定する
- OUT
-
登録されているユーザテーブルの内容出力(省略時値 *NO)
- *NO
-
: 出力しない
- *STD
-
: 標準出力に出力する
- *FIL
-
: 「PFILE」で指定されたファイルに出力する
- PFILE
-
出力先ファイルのライブラリ名とファイル名(省略可)
「ライブラリ名/ファイル名」の形式で指定します。
それぞれ先頭英字の10バイト以内の英数字で指定します。
- PMBR
-
出力先ファイルのメンバ名(省略時値 *FILE)
先頭英字の10バイト以内の英数字で指定します。
- LIBRARY
-
HULFTがインストールされているライブラリ名(省略時値 HULFT)
先頭英文字の10バイト以内の英数字で指定します。
- MSG
-
エラーメッセージの表示抑制(省略時値 *YES)
- *NO
-
: エラーメッセージを表示しない
- *YES
-
: エラーメッセージを表示する
- FILE
-
エラーメッセージ出力先ファイルのライブラリ名とファイル名(省略可)
「ライブラリ名/ファイル名」の形式で指定します。
それぞれ先頭英字の10バイト以内の英数字で指定します。
省略するとエラーメッセージは出力されません。ログファイルのレコード保持件数は無制限です。
- MBR
-
エラーメッセージ出力先ファイルのメンバ名(省略時値 *FILE)
先頭英字の10バイト以内の英数字で指定します。