サインオンユーザごとの設定
それぞれの権限を設定するには、管理画面セキュリティファイル(HULADM)が必要です。
管理画面セキュリティファイルには、使用権限を設定するユーザ名ごとに内容を設定してください。なお、ユーザ名が設定されていない場合は、「(5) ユーザの初期値」が設定されます。管理画面セキュリティファイルが存在していない場合、または「(5) ユーザの初期値」が設定されていない場合は、「(6) 各項目の初期値」が設定されます。
(1) ファイル名および属性
管理画面セキュリティファイルの名称は「HULADM」です。この名称は変更できません。管理画面セキュリティファイルはHULFTがインストールされているライブラリに置きます。
ファイルの属性は、固定長の物理ソースファイルを使用します。
(2) 記述フォーマット
行の先頭に「#」があるときは、コメント行とみなされます。空行が存在していても構いません。
項目と項目の間に1つ以上のスペースを挿入してください。
(3) レコードレイアウト
管理画面セキュリティファイル(HULADM)はSEUで編集できます。下表のフォーマットで記述してください。
項目名 |
領域長 |
記述値 |
---|---|---|
サインオンユーザ名 |
最大10 |
英数字10文字 |
履歴参照権限 |
1 |
0または1 |
履歴削除権限 |
1 |
0または1 |
システム管理アクセス権限 |
1 |
0または1 |
要求発行権限 |
1 |
0または1 |
システム管理参照権限 |
1 |
0または1 |
システム管理参照更新権限 |
1 |
0または1 |
システム管理参照削除権限 |
1 |
0または1 |
ユーザ名以外の記述値に“0”または“1”以外の記述を行った場合は、初期値が有効になります。各項目の初期値は、「(6) 各項目の初期値」を参照してください。
(4) 各項目の説明
各項目の説明を下記に示します。各項目の初期値は「(6) 各項目の初期値」を参照してください。
- サインオンユーザ名
-
セキュリティを設定するサインオンユーザ名を記述します。
- 履歴参照権限
-
管理画面での履歴の参照権限を指定します。処理選択メニュー画面の1.配信状況照会2.集信状況照会3.要求状態確認4.転送状況一覧5.再配信待ち状況一覧の管理画面参照権限です。
- 0
-
: 履歴の参照権限を与えない
- 1
-
: 履歴の参照権限を与える
注意「履歴参照権限」に“0”を指定した場合は、「履歴削除権限」および「要求発行権限」に“1”を指定していても、履歴の各画面から以下の操作はできません。
-
要求の発行
-
転送のキャンセル
-
転送履歴の削除
-
再配信待ち情報の削除
- 履歴削除権限
-
管理画面からの履歴の削除権限を指定します。ファイル別配信状況一覧画面、ホスト別配信状況一覧画面、ファイル別集信状況一覧画面、ホスト別集信状況一覧画面、要求状態確認画面での管理画面からの削除権限です。
- 0
-
: 履歴の削除権限を与えない
- 1
-
: 履歴の削除権限を与える
注意-
「履歴参照権限」に“0”を指定しした場合は、「履歴削除権限」に“1”を指定ししていても、履歴の各画面から履歴を削除できません。
-
転送状況一覧画面から転送状況の削除(キャンセル)を行うためには、履歴削除権限ではなく要求発行権限が必要です。
- システム管理アクセス権限
-
後述のシステム管理参照権限(INFOREF)システム管理参照更新権限(INFOUPD)システム管理参照削除権限(INFODEL)を有効にするか無効にするかを指定します。“0”を指定した場合、後述のシステム管理参照権限(INFOREF)システム管理参照更新権限(INFOUPD)システム管理参照削除権限(INFODEL)の権限は個々の設定にかかわらずすべて権限なしとして扱われます。
- 0
-
: システム管理の権限を無効にする
- 1
-
: システム管理の権限を有効にする
- 要求発行権限
-
画面からの配信要求、送信要求、再配信要求とキャンセル、再配信待ち削除の権限を指定します。配信ファイル一覧画面、配信管理情報一覧画面での配信要求の発行、集信ファイル一覧画面、集信管理情報一覧画面での送信要求の発行、転送状況一覧画面での配信キャンセルの発行、再配信待ち状況一覧画面での再配信要求および、再配信待ち削除の権限です。
- 0
-
: 配信要求、送信要求等の発行権限を与えない
- 1
-
: 配信要求、送信要求等の発行権限を与える
注意「履歴参照権限」に“0”を指定した場合は、「要求発行権限」に“1”を指定していても、履歴の各画面から以下の操作はできません。
-
要求の発行
-
転送のキャンセル
-
再配信待ち情報の削除
- システム管理参照権限
-
管理画面での管理情報の参照権限を指定します。処理選択メニュー画面の6.システム管理の管理画面の参照権限です。前述のシステム管理アクセス権限(INFOREG)が“0”の場合は、指定にかかわらず権限なしとして扱われます。
- 0
-
: システム管理の参照権限を与えない
- 1
-
: システム管理の参照権限を与える
= 備考 =以下の権限のいずれかが“1”の場合、システム管理情報を参照できます。このため、システム管理情報を参照不可としたい場合は、以下の権限をすべて“0”に設定する必要があります。
-
システム管理参照権限
-
システム管理参照更新権限
-
システム管理参照削除権限
- システム管理参照更新権限
-
管理画面での管理情報の参照更新権限を指定します。処理選択メニュー画面の6.システム管理の管理画面の参照および更新権限です。前述のシステム管理アクセス権限(INFOREG)が“0”の場合は、指定にかかわらず権限なしとして扱われます。
- 0
-
: システム管理の参照更新権限を与えない
- 1
-
: システム管理の参照更新権限を与える
- システム管理参照削除権限
-
管理画面での管理情報の参照削除権限を指定します。処理選択メニュー画面の6.システム管理の管理画面の参照および削除権限です。前述のシステム管理アクセス権限(INFOREG)が“0”の場合は、指定にかかわらず権限なしとして扱われます。
- 0
-
: システム管理の参照削除権限を与えない
- 1
-
: システム管理の参照削除権限を与える
設定内容の同じユーザ名が複数存在する場合、ユーザ名の項目を「DEFAULTUSR」と指定することにより、ユーザ指定の初期値を設定することができます。セキュリティを確認するユーザ名が存在しないとき「DEFAULTUSR」の値が設定されます。
ユーザ名が存在しなくて、「DEFAULTUSR」の値も存在しない場合は、そのユーザは管理画面自体を使用できません。
各項目の初期値を下記に示します。該当するユーザ名が存在しない場合、またはファイルが存在しない場合は、下記初期値が設定されます。「DEFAULTUSR」の値が存在しない場合も下記初期値が設定されます。
項目名 |
初期値 |
---|---|
履歴参照権限 |
0 |
履歴削除権限 |
0 |
システム管理アクセス権限 |
0 |
要求発行権限 |
0 |
システム管理参照権限 |
システム管理アクセス権限の値 |
システム管理参照更新権限 |
|
システム管理参照削除権限 |
(7) 設定例
# USER USER NAME # LOGREF LOG INQUIRE # LOGDEL DELETE LOG # INFOREG ACCESS MANAGEMENT INFORMATION # SENDREQ SEND START UP AND SEND REQUEST # INFOREF REFERENCE MANAGEMENT INFORMATION # INFOUPD UPDATE MANAGEMENT INFORMATION # INFODEL DELETE MANAGEMENT INFORMATION # # サインオンユーザ名 # | 履歴参照権限 # | | 履歴削除権限 # | | | システム管理アクセス権限(*1) # | | | | 要求発行権限 # | | | | | システム管理参照権限(*1) # | | | | | | システム管理参照更新権限(*1) # | | | | | | | システム管理参照削除権限(*1) # | | | | | | | | # | | | | | | | | # | | | | | | | | #USER LOGREF LOGDEL INFOREG SENDREQ INFOREF INFOUPD INFODEL DEFAULTUSR 1 0 0 0 0 0 0 QSECOFR 1 1 1 1 1 1 1 USR1 1 1 1 0 1 1 1
*1 |
: |
システム管理アクセス権限が“1”の場合のみ、システム管理参照権限・システム管理参照更新権限・システム管理参照削除権限が有効になる。 |