HULFT7で追加された機能の制限

HULFT Ver.7未満のクライアント、またはHULFT-HUB Server Ver.2.2未満のサーバが含まれる構成では、HULFT Ver.7で追加された以下の機能の利用に関して制限があります。

  • 操作ログ

  • 電文転送タイプによるデータ転送方法

  • データ検証

(1) 操作ログに関する制限

HULFT Ver.7未満のクライアント、およびHULFT-HUB Ver.2.2未満を導入したサーバでは、操作ログ機能を利用することはできません。

また、経路上にVer.2.2未満のHULFT-HUB Serverがあった場合、それより集信側ではHULFT-HUB Server Ver.2.2以降、HULFT Ver.7以降でも操作ログを出力できません。

図9.1 操作ログに関する制限

(2) 電文転送タイプに関する制限

以下のいずれかの条件を満たす場合、HULFT Ver.7 以降のシステム動作環境設定で電文転送タイプに「転送速度優先モード」が設定されていても、「異常検知優先モード」で転送が行われます。

  • 配信側または集信側にHULFT Ver.7 未満のクライアントが含まれる場合

  • 経路上にVer.2.2 未満のHULFT-HUB Server が含まれる場合

ただし、以下の場合は転送の一部で電文転送タイプの設定に従った転送が行われます。

 

また、配信側クライアントから蓄積サーバまでに対し、以下に示す条件がすべて成り立つ場合、配信側クライアントから蓄積されるHULFT-HUB Serverまでは配信側クライアントの電文転送タイプの設定に従った転送が行われます。

  • 蓄積条件が“蓄積のみ行う”または“蓄積後に送出する”

  • 配信側クライアントがHULFT Ver.7以降

  • 配信側クライアントから蓄積されるHULFT-HUB Serverまでの経路上にあるHULFT-HUB ServerがすべてVer.2.2以降

図9.2 電文転送タイプに関する制限

(3) データ検証に関する制限

配信側クライアントから集信側クライアントまでのすべての転送経路上でデータ検証を行うには、配信側および集信側クライアントにHULFT Ver.7以降が導入され、かつ、転送経路にHULFT-HUB Server Ver.2.2以降が導入されている必要があります。

ただし、HULFT-HUBの蓄積機能を使用する運用では、集信側クライアントのHULFTがVer.7未満、または転送経路のHULFT-HUB ServerがVer.2.2未満の構成でも、転送経路の一部でデータ検証を行うことができる場合があります。

構成のパターンごとに、データ検証の可否を示します。なお、どのような構成の場合も、データ検証を行うには、配信側クライアントのHULFTがVer.7以降であることが前提です。

すべての転送データに対してデータ検証を行うことができる構成

図9.3 データ検証に関する制限

一部の転送経路上でデータ検証を行うことができる構成

図9.4 データ検証を行うことができる構成

データ検証を行うことができない構成

図9.5 データ検証を行うことができない構成