運用上の機能制限
HULFTとHULFT-HUBを利用する場合の機能制限について説明します。
(1) ホスト名の制限
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HULFTをHULFT-HUBの管理下で使用するためには、ホスト名が44バイト以下である必要があります。 ドメイン名を含め45バイト以上で使用されている場合、44バイト以下で再設定する必要があります。
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HULFT-HUB Server を経由する転送を定義する場合、HULFT-HUB は、初期状態ではホスト名に集信ポートNo.を付加して管理する設定になっています。その場合、状況表示コマンドや各種履歴には、ホスト名と集信ポートNo.が組み合わせられたホスト名が表示されます。
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(例)
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ホスト名
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HOST1
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集信ポートNo.
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30000
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HULFT-HUBによる転送で使用されるホスト名
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HOST1_30000
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HULFT-HUBによってホスト名が変更されるため、配信前ジョブや、配信後ジョブ、または集信後ジョブなどでHULFTが設定する環境変数のホスト名を参照している場合には、ジョブの内容に修正が必要な場合があります。
(2) 同報配信および蓄積に関する制限
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HULFT-HUBの同報機能および蓄積機能を使用する場合、チェックポイント再配信は行われません。チェックポイント再配信要求を行っても、必ずデータの先頭から配信されます。
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コード変換で“配信側”を指定するには、同報先すべてのHULFTの漢字コード種、JIS年度が、初回の同報処理を行うHUB Serverの漢字コード種、JIS年度と同じ設定内容の場合に制限されます。それ以外は、同報配信が設定しているファイルIDに対して“無変換”または“集信側”を選択する必要があります。
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蓄積データが存在しない同報配信が設定されているファイルIDに対して、送信要求および再送要求を行うと、配信側でエラーとなります。
(3) 管理画面セキュリティに関する制限
HULFTで管理画面セキュリティ機能を利用して使用権限を設定している場合、HULFT-HUBからそのユーザでログインする設定をしていても、権限設定による操作制限は有効になりません。HULFT-HUBを使用する場合は、改めてHULFT-HUB側で権限設定を行ってください。
(4) 要求の発行に関する制限
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HULFT-HUBを経由する転送で使用できるサービス要求は、送信要求(SEND)および再送要求(RESEND)だけです。
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HULFT-HUBを経由する転送で、後続ジョブを使用してジョブ実行結果通知要求を行うとエラーになります。また、HULFT-HUBを経由する転送を行ったHULFTの管理画面から、配信履歴のジョブ監視要求機能を使用すると、エラーとなります。
(5) IPプロトコルのバージョン
HULFT-HUBは、IPv6へは対応していません。このため、IPv6だけで通信を行う設定をしているHULFTとは通信できません。