HULFT7で追加改善された機能の留意事項
HULFT-HUB Ver.2.2以降を使用していても、HULFT7で追加改善された機能を利用する場合に以下のような留意点があります。
(1) 電文転送タイプとデータ転送方法に関する留意事項
HULFT7の電文転送タイプに、配信側と集信側のどちらにも「転送速度優先モード」を設定している場合、HULFT-HUBの設定に応じて「異常検知優先モード」で転送が行われる場合があります。「異常検知優先モード」で転送される条件を以下に示します。
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同報転送を指定している場合
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蓄積条件に“転送不能時に蓄積する”、または“転送と蓄積を同時に行う”を設定している場合
(2) UTF-8コード変換に関する留意事項
HULFT-HUB Serverを経由する転送では、集信側ホストが1つで転送経路が「自動配置」の場合、またはHULFT-HUB Serverを含むすべての集信側ホストの漢字コード種、JIS年度が一致している場合を除いて集信側変換となります。集信側変換では、集信側ホストがHULFT Ver.5、HULFT Ver.6、HULFT7 for Mainframe Ver.7.2.0未満だった場合、UTF-8コードの変換はできません。
正しくコード変換できなかった場合でも、転送はエラーとならないため、留意してください。
(3) データ検証に関する留意事項
データ検証機能を利用する場合、データ検証の設定が必要なHULFTを、HULFT-HUBの運用形態ごとに説明します。
HULFT-HUBでのデータ検証については「HULFT-HUB マニュアル」を、設定の操作方法についてはHULFT-HUB Managerのオンラインヘルプを参照してください。
中継
集信側クライアントのHULFTにある集信管理情報に、データ検証の設定(データ検証する)をしてください。

図9.6 HULFT-HUBを利用する場合のデータ検証の設定(中継)
同報配信
集信側クライアントにあるすべてのHULFTに対して、集信管理情報にデータ検証の設定をしてください。

図9.7 HULFT-HUBを利用する場合のデータ検証の設定(同報配信)
蓄積
転送データを蓄積するサーバの転送情報(蓄積設定)に、データ検証の設定が必要です。さらに、集信側クライアントのHULFTにある集信管理情報に、データ検証の設定をしてください。

図9.8 HULFT-HUBを利用する場合のデータ検証の設定(蓄積)