HULFT 暗号オプション使用時の制限

(1) 配信側ホストと集信側ホストの暗号化方式の組み合わせ

HULFT Ver.8.4.0以降では、HULFT 暗号オプション(AES)とHULFT 暗号オプション(C4S)を共存させることができます。

配信側ホストと集信側ホストで共通して利用できる暗号化方式のうち、もっとも暗号強度の強い暗号化方式を自動的に選択して暗号化します。 暗号強度は以下のとおりです。

AES > C4S > HULFT暗号

配信側ホストと集信側ホストで利用可能な暗号化方式の組み合わせと選択される暗号化方式の関係は以下のとおりです。

表8.20 配信側ホストと集信側ホストの暗号化方式の組み合わせ

配信側ホスト

集信側ホスト

バージョン

利用可能な暗号化方式

Ver.7.1以降

Ver.7.1未満

HULFT(*1)

C4S

AES

C4S、
AES(*2)

HULFT(*1)

C4S

Ver.7.1以降

HULFT(*1)

HULFT

HULFT

HULFT

HULFT

HULFT

HULFT

C4S

HULFT

C4S

HULFT

C4S

HULFT

C4S

AES

HULFT

HULFT

AES

AES

HULFT

×

C4S、AES(*2)

HULFT

C4S

AES

AES

HULFT

C4S

Ver.7.1未満

HULFT(*1)

HULFT

HULFT

HULFT

HULFT

HULFT

HULFT

C4S

HULFT

C4S

×

C4S

HULFT

C4S

HULFT

:

HULFT暗号で暗号化

C4S

:

C4Sで暗号化

AES

:

AESで暗号化

×

:

暗号化方式の不一致を検知できずにデータ化け、または転送エラーが発生

*1

:

HULFT 暗号オプションが導入されていない場合、暗号化方式はHULFT暗号化方式になります。

*2

:

Ver.8.4.0未満の場合、AESとC4Sの共存はできません。

(2) HULFT-HUB Serverへ連携した場合の制限

HULFT 暗号オプションを導入したHULFTは、同一方式のHULFT-HUB Server 暗号オプションを導入しているHULFT-HUB Serverのみ連携できます。

(3) HULFTのバージョンアップにともなう制限

HULFTをVer.8にバージョンアップする場合、HULFT 暗号オプションもVer.8にバージョンアップする必要があります。詳細は「バージョンアップ、レベルアップ、またはリビジョンアップが必要なHULFT Series製品」を参照してください。

(4) 高強度暗号強制モードに関する制限

自ホストの高強度暗号強制モードが有効の場合の制限を下記に示します。

HULFT接続時の制限

簡易転送は使用できません。

また、以下の場合はファイル転送だけでなく、要求発行を含むすべての通信ができません。

  • 相手ホストの高強度暗号強制モードが無効の場合

  • 相手ホストがHULFT Ver.8.4.0未満の場合

HULFT Manager の制限

HULFT Manager Ver.8.4.0未満の場合、高強度暗号強制モードが有効なHULFTには接続できません。

HULFT-HUB Server連携時の制限

HULFT-HUB Server Ver.3.9.0未満の場合、高強度暗号強制モードが有効なHULFTを登録および管理できません。

動作保証外となります。