配信処理の制限事項

(1) 転送ブロックサイズ

配信側がHULFT for Kの場合、転送ブロック長×転送ブロック数がNSS(NetWork Support SubSystem)の送受信バッファ長を超える転送を設定できません。

集信側がHULFT for Kの場合、配信側の転送ブロック長×転送ブロック数がNSSの送受信バッファ長を超える転送を設定すると、エラーとなり転送は行われません。

(2) マルチフォーマット転送

配信側がHULFT for Kの場合、転送タイプに“MULTIFORMAT”を設定できません。

ただし、「マルチフォーマット転送」での集信はHULFT for K Ver.2.0.0より可能になりました。他機種からの配信で、配信管理情報の転送タイプに“MULTIFORMAT”を指定し、配信側変換を指定した場合にのみ、HULFT for Kでの集信が可能です(それ以外の設定では、バージョンエラーとなります)。

(3) バイナリ圧縮

配信側がHULFT for Kの場合、バイナリ転送指定時に「バイナリ圧縮」を設定できません。

配信側から、HULFT for Kに対してバイナリ圧縮を設定した場合、エラーとなります。

(4) 圧縮率の表示

HULFT for Kには、「圧縮率の表示」機能はありません。

(5) チェックポイント再配信

配信側がHULFT for Kの場合、「チェックポイント再配信」は設定できません。

集信側がHULFT for Kの場合も「チェックポイント再配信」は有効になりません。

(6) 配信前ジョブ

配信側がHULFT for Kの場合、「配信前ジョブ」を設定できません。

配信側がHULFT Ver.5以降の場合、配信前ジョブは起動されます。また、要求受付側(配信側)がHULFT Ver.5以降の場合、配信前ジョブは起動されます。

(7) 配信ファイルの扱い

配信側がHULFT for Kの場合、配信ファイルの扱いを設定できず、無条件に"保存"となります。

(8) 配信要求時の動的指定

配信側がHULFT for Kの場合、配信ファイル、転送グループ、およびホスト名を動的に指定できません。

(9) 同期転送

HULFT for Kからの配信要求、送信要求での「同期転送」は指定できません。

また、HULFT for Kが配信となる相手側からの送信要求での「同期転送」は有効になりません。

(10) シフトコードの扱い

配信側がHULFT for Kの場合、シフトコードの扱いを設定できません。

配信側がHULFT Ver.5以降かつ、コード変換が“集信側変換”の場合、シフトコードの扱いの設定は無視されます。

(11) 転送異常時の自動再配信

HULFT for Kでは、「転送異常時の自動再配信」はできません。

(12) 集信多重度オーバ時のリトライ

HULFT for Kでは、「集信多重度オーバ時のリトライ」はできません。

(13) 漢字コードKEISの全角スペース

HULFT for Kでは、「KEISの全角スペース選択」を設定できません。

(14) 配信受付日時の表示

HULFT for Kには、配信履歴の「配信受付日時の表示」機能はありません。

(15) ネットワークファイル対応

HULFT for Kは、「ネットワークファイル」に対応していません。

(16) リモート生存監視機能

HULFT for KからのHULFTのリモート生存監視、およびHULFT for Kをリモート監視することはできません。

(17) 配信ファイルについて

配信処理で扱えるファイルのレコード長は4087バイト、ファイルサイズは999MB までです。