EBCDIC系からASCII系へのコードセットの変換

ファイル転送時にEBCDIC系コードセットからASCII系コードセットへ変換する場合には、配信側ホストの配信管理情報シフトコードの扱いと、以下の項目の設定により、シフトコードの扱いが決定されます。

製品

設定項目

HULFT for Mainframe

システム動作環境設定の「配信ファイルのシフトコードの扱い(RECLEN)」

HULFT for IBMi

システム動作環境設定の「固定長転送(FIXLEN)」

 

設定の詳細は、配信側ホストの「アドミニストレーション マニュアル」および「オペレーション マニュアル」を参照してください。

1) シフトコードが削除される場合(テキスト転送時のみ)

配信管理情報の転送タイプに“T(TEXT)”を設定した場合、かつ以下の条件をすべて満たす場合はシフトコードは削除されます。

  • シフトコードを含むデータを変換

  • 配信管理情報のシフトコードの扱いに“C(カット)”を設定

  • 配信管理情報のコード変換に“S(配信側)”を設定

  • システム動作環境設定で、以下を設定

    製品

    設定項目

    設定値

    HULFT for Mainframe

    配信ファイルのシフトコードの扱い

    N(シフトコードを削除し、レコード長を短縮)

    HULFT for IBMi

    固定長転送

    N(スペースをセットしない)

 

また、配信管理情報の転送タイプに“T(TEXT)”を設定した場合、かつ以下の条件をすべて満たす場合もシフトコードは削除されます。

  • シフトコードを含むデータを変換

  • 配信管理情報のシフトコードの扱いに“C(カット)”を設定

  • 配信管理情報のコード変換に“R(集信側)”を設定

2) シフトコードが削除され、後ろにスペースが付加される場合

配信管理情報の転送タイプに“T(TEXT)”を設定し、かつ以下の条件をすべて満たす場合はシフトコードは削除され、削除されたシフトコードサイズ分のスペースがデータの後ろに付加されます。

  • シフトコードを含むデータを変換

  • 配信管理情報のシフトコードの扱いに“C(カット)”を設定

  • 配信管理情報のコード変換に“S(配信側)”を設定

  • システム動作環境設定で、以下を設定

    製品

    設定項目

    設定値

    HULFT for Mainframe

    配信ファイルのシフトコードの扱い

    Y(シフトコードを削除し、レコードの末尾にシフトコード分のスペースを付加)

    HULFT for IBMi

    固定長転送

    Y(スペースをセットする)

 

また、以下の条件をすべて満たす場合、削除されたシフトコードサイズ分のスペースがデータの後ろに付加されます。

  • シフトコードを含むデータを変換

  • フォーマット転送またはマルチフォーマット転送で、かつフォーマット情報の項目タイプが可変長文字(M)タイプ

  • 配信管理情報でシフトコードの扱いに“C(カット)”を設定

3) シフトコードがスペースに変換される場合

配信管理情報のシフトコードの扱いが“S(スペースに変換)”の場合、以下のいずれかの条件でシフトコードが存在すると、シフトコードをスペースに変換します。

  • テキスト転送

  • フォーマット転送またはマルチフォーマット転送で、かつフォーマット情報の項目タイプが可変長文字(M)タイプ

= 備考 =

1) の場合、レコード長はシフトコード分だけ短くなりますが、2) 3) の場合、レコード長は保持されます。

 

以下に、JEFからShift-JISへの変換例を示します。

<JEFからShift-JISへの変換例>

Xタイプの項目についての補足事項

HULFT for IBMiからASCII系コードセットへ変換する場合、Xタイプの項目の変換について補足します。

以下の条件をすべて満たす場合、システム動作環境設定のXタイプの変換が「モード0」のときはシフトコードの変換を行いますが、「モード1」のときはシフトコードの変換を行いません。

  • HULFT for IBMi、HULFT for UNIX/Linux、HULFT for NSK、またはHULFT for Windowsへの転送の場合

  • フォーマット転送またはマルチフォーマット転送で、かつフォーマット情報の項目タイプがキャラクタ(X)タイプの場合