フォーマット転送およびマルチフォーマット転送の場合のコード変換規則

フォーマット転送、およびマルチフォーマット転送は、フォーマット情報で定義された項目タイプごとにコード変換を行います。

 

それぞれの項目タイプによってコード変換規則があります。

フォーマット転送およびマルチフォーマット転送の場合、Win-UX系機種でも改行コードをレコードの区切りとは認識しません。

そのため、Win-UX系機種からMF-IBMi系機種へ転送した場合、改行コードは削除されません。

また、MF-IBMi系機種からWin-UX系機種へ転送した場合、改行コードは付加されません。

 

以下に、HULFTで定義できるフォーマット情報の項目タイプを示します。

表2.4 フォーマット情報の「項目タイプ」

項目タイプ

サイズ(バイト)

項目説明

X

キャラクタタイプ

1~9999

  • HULFTの1バイトコードのみの文字データ形式 (*1)

M

可変長文字タイプ

1~9999

  • HULFTの1バイトコードと2バイトコードが混在する文字データ形式

  • 転送コードセットがEBCDIC系コードセットの場合、2バイトコードはシフトコードで囲まれている必要あり

N

2バイト表示文字タイプ

2~9998

(*3)

  • HULFTの2バイトコードのみの文字データ形式 (*2)

  • 転送コードセットがEBCDIC系コードセットで、かつシフトコードを含まない2バイトコードのときは、シフトコードなしで使用可

9

サイン無外部10進数

1~18

  • 符号を持たないゾーン形式の10進数データ形式

B

バイナリタイプ

2,4,8

  • 符号付きの整数の数値データ形式

P

サイン付内部10進数

1~10

  • 符号付きのパック形式の10進数データ形式(18桁以内)

S

サイン付外部10進数

1~18

  • 符号付きのゾーン形式の10進数データ形式

F

浮動小数点タイプ

4,8

  • 符号付きの浮動小数点データ形式

    • HULFT for Mainframeの場合

      IBM方式の浮動小数形式をサポート

    • その他の機種の場合

      IEEE方式の浮動小数形式をサポート

I

イメージタイプ

1~9999

  • 無変換を表すデータ形式

*1

:

キャラクタタイプ(X)のデータの変換規則については、「フォーマット変換規則2(キャラクタタイプ)」を参照してください。

*2

:

2バイト表示文字(N)タイプを指定したデータに1バイトコードを含んでいる場合、正常に変換されません。

*3

:

偶数バイトのみ指定できます。