転送コードセット

配信ファイルおよび集信ファイルで使用しているコードセットを「転送コードセット」といいます。

自ホストの転送コードセットは、システム動作環境設定の転送コードセットで設定します。

相手ホストの転送コードセットは、詳細ホスト情報の転送コードセットで設定します。

 

以下に、HULFT Ver.8.1以降の各製品でシステム動作環境設定の転送コードセットに設定できるコードセットの種類について示します。

表1.6 各製品で設定可能な転送コードセット

製品名

設定可能な転送コードセットの種類

HULFT for zOS

IBM漢字

UTF-8(*1)

HULFT for MSP

富士通漢字(JEF)(*5)

HULFT for XSP

富士通漢字(JEF)(*5)

HULFT for IBMi

IBM漢字

IBM簡体字(*2)

UTF-8

HULFT for UNIX/Linux(*3)

Shift-JIS

EUC-JP

GB18030(*2)

UTF-8

HULFT for NSK

Shift-JIS

EUC-JP(*4)

GB18030(*2)(*4)

UTF-8(*4)

HULFT for Windows

Shift-JIS

GB18030(*2)

UTF-8

*1

:

UTF-8の場合、HULFT for zOSではコード変換できません(転送のみ行えます)。

*2

:

HULFT Ver.8.1で新たに追加された中国語のコードセットです。相手ホストもHULFT Ver.8.1以降の場合に設定できます。

*3

:

転送コードセットに設定するコードセットは、システムロケールと合わせる必要があります。

*4

:

NonStopでは扱えないコードセットであるため、HULFT for NSKで設定可能ですが動作保証外になります。

*5

:

HULFT for MSPとHULFT for XSPでは、システム動作環境設定の「転送コードセット」はありません。配信ファイルおよび集信ファイルで使用しているコードセットは、自機種コードである「富士通漢字(JEF)」となります。

 

HULFT Ver.8.1未満の場合、配信ファイルおよび集信ファイルのコードセットは自機種コードになります。

自機種コードは、HULFTの製品の種類によって以下のように異なります。

  • HULFT for UNIX/LinuxおよびHULFT for NSKの場合

    以下の種類から選択できます。

    • Shift-JIS

    • EUC

    • UTF-8

    自機種コードの設定は、システム動作環境設定の漢字コード種で指定します。

  • HULFT for UNIX/LinuxおよびHULFT for NSK以外の場合

    以下のように、製品の種類によって固定です。

    製品名

    自機種コード

    HULFT for zOS

    IBM漢字

    HULFT for IBMi

    IBM漢字

    HULFT for MSP

    富士通漢字(JEF)

    HULFT for XSP

    富士通漢字(JEF)

    HULFT for K

    富士通漢字(JEF)

    HULFT for Mainframe Type VOS

    日立漢字(KEIS)

    HULFT for Mainframe Type ACOS

    NEC漢字(JIPS(E))

    HULFT for Windows

    Shift-JIS

 

本書では、特に明記しない場合はVer.8.1以降に合わせて「転送コードセット」という表記を使用します。

Ver.8.1未満については適宜以下のように読み替えてください。

HULFT Ver.8.1以降

HULFT Ver.8.1未満

システム動作環境設定の「転送コードセット」 (*1)

自機種コード

詳細ホスト情報の「転送コードセット」

詳細ホスト情報の「漢字コード種」

*1

:

HULFT for MSPとHULFT for XSPでは、システム動作環境設定の「転送コードセット」はありません。自機種コードの「富士通漢字(JEF)」として読み替えてください。