アクセスポイントを使用してオブジェクトをアップロードしたい

オブジェクトをアップロードする際、アクセスポイントを使用してアップする設定について説明します。

 

本機能は、以下のオプション製品に対応しています。

  • HULFT8 Cloud Storage Option(Amazon S3) for Windows

  • HULFT8 Cloud Storage Option(Amazon S3) for Linux

 

 

ここでは例として、AWSの設定後に取得した値を「表D.16 AWSの設定後に取得した値」に記載の値とします。

表D.16 AWSの設定後に取得した値

項目

アクセスポイントのAmazon Resource Name(ARN)

arn:aws:s3:ap-northeast-1:123456789012:accesspoint

アクセスポイントのエイリアス

accesspoint-alias

 

集信ストレージ管理情報に以下の設定値を登録する手順を説明します。

表D.17 集信ストレージ管理情報の設定値の例

集信ストレージ管理情報の項目名

設定値

登録有無

集信ストレージ管理情報ID

bucket01

バケット名

arn:aws:s3:ap-northeast-1:123456789012:accesspoint

ストレージタイムアウト

未設定

1転送あたりの最大並列数

未設定

パートサイズ

未設定

使用リージョン(*1)

ap-northeast-1

エンドポイントのURL(*1)

未設定

アップロードファイルに適用するACL(*1)

未設定

ストレージ認証情報ID

未設定

:

設定値を登録する項目

:

設定値を登録しない項目

*1

:

Amazon S3の場合のみ設定できます。

 

バケット名にアクセスポイントのAmazon Resource Name(ARN)を指定することで、アクセスポイント経由でアクセスが可能となります。

= 備考 =

アクセスポイントのエイリアスが使用できる場合は、バケット名にエイリアスを指定することで、アクセスポイント経由のアクセスになります。

この例では、バケット名にアクセスポイントのエイリアスの“accesspoint-alias”を指定すると、アクセスポイント経由のアクセスになります。

 

集信ストレージ管理情報の登録コマンドで、バケット名および使用リージョンの設定値を登録します。

utls3infoadd -t rcv --id bucket01 --bucket arn:aws:s3:ap-northeast-1:123456789012:accesspoint --default-region ap-northeast-1

Amazon S3でのストレージ管理情報の登録コマンドの詳細は、「ストレージ管理情報の登録コマンド(Amazon S3)」を参照してください。

注意

オプションで指定しなかった項目は、未設定(Use the default value.)が設定されます。

未設定(Use the default value.)の場合、下位互換設定の値が使用されます。

Amazon S3で集信ストレージ管理情報のデフォルト情報の値を確認する場合は、「クラウドストレージDBの情報リストの表示コマンド(Amazon S3)」を参照してください。

以下のリストが表示されます。

$ utls3infoadd -t rcv --id bucket01 --bucket arn:aws:s3:ap-northeast-1:123456789012:accesspoint \
    --default-region ap-northeast-1
The Receive Storage Management Information "bucket01" will be registered.
Bucket:            arn:aws:s3:ap-northeast-1:123456789012:accesspoint
Timeout:           Use the default value.
Parallels:         Use the default value.
Part Size:         Use the default value.
Default Region:    ap-northeast-1
Endpoint:          Use the default value.
ACL:               Use the default value.
Auth ID:           Use the default value.

バケット名および使用リージョンに指定した値が登録されたことを確認します。

 

ストレージ管理情報の登録コマンドで「-f」または「--force」を指定しなかった場合、以下の確認メッセージが表示されます。

Are you sure to register? [y/n]:

確認メッセージの表示後に、“y”または”Y”を入力し、ストレージ管理情報の登録コマンドを実行します。

 

これにより、アクセスポイントを経由してバケットにファイルをアップロードする設定の登録が完了しました。