配信管理情報の設定
配信ファイル名の設定
配信ファイルをオブジェクトストレージからダウンロードする場合、ダウンロード元のオブジェクトストレージに合わせて配信管理情報のファイル名に以下のようなパスを指定してください。
オブジェクトストレージ種 |
パス |
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Amazon S3 |
s3://バケット名/オブジェクト名 |
Azure Blob Storage |
bs://コンテナー名/オブジェクト名 |
Google Cloud Storage |
gs://バケット名/オブジェクト名 |
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パス名の最初の“s3://”、“bs://”、および“gs://”の部分は、それぞれのオブジェクトストレージ種に対応した固定文字列です。必ず小文字で指定してください。
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配信側ホストがWindowsの場合でも、オブジェクトストレージからダウンロードするためのパスを指定する場合は、パスの区切りに“\”(円記号)ではなく“/”(スラッシュ)を使用してください。
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表3.14 のようなパスを指定しても、対応するHULFT クラウドストレージオプションが導入されていないと、オブジェクトストレージ用のパスとは判定されません。その場合、配信側ホストのディスク上から配信しようとしてファイルオープンエラーになります。
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バケット名またはコンテナー名には、オブジェクトストレージ上に存在するバケットまたはコンテナーの名称を指定してください。指定した名称のバケットまたはコンテナーがダウンロード時に存在していなかった場合、エラーとなります。
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オブジェクトストレージ側の仕様として、バケット名またはコンテナー名にはマルチバイト文字を指定できません。オブジェクト名にはマルチバイト文字を指定できます。
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オブジェクト名の末尾に“/”(スラッシュ)は指定できません。指定した場合、転送エラーとなります。
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オブジェクト名に“/”を含めることができます。
たとえば、“s3://sales/kanto/tokyo/akasaka.dat”というパスを指定した場合、以下のように扱われます。
バケット名
:
sales
オブジェクト名
:
kanto/tokyo/akasaka.dat
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オブジェクトストレージには階層構造がなく、バケット内のオブジェクトはすべてフラットに格納されます。しかし、“/”を含むオブジェクト名を指定した場合、各オブジェクトストレージの管理コンソール上ではあたかもフォルダの階層構造があるかのように表示されます。
配信ファイルの扱いに関する設定
オブジェクトストレージ上のオブジェクトは、ディスク上のファイルのように扱うことができません。
そのため、配信ファイルの扱いに関する以下の項目は、設定できる値に制限があります。
- 配信ファイルの扱い
オブジェクトストレージでは排他制御ができないため、ファイルの削除、クリア、およびロックができません。このため、配信ファイルの扱いには“保存”を指定してください。
上記以外の項目は、「オブジェクトストレージからダウンロードするときのHULFTの機能制限」を確認のうえ、運用に合わせて設定してください。
ダウンロード時の動作については「並列ダウンロード」を参照してください。