HULFT 暗号オプション(C4S) - 暗号化方式の特徴
C4Sは、安全で強度の高い「共通鍵暗号方式」です。安全で処理速度の速いセキュリティ環境をマルチプラットフォームで実現できる暗号アルゴリズムです。
C4Sでは、鍵初期化変換を高速かつ軽量にするため、疑似乱数発生器にカオス関数を使用しています。これによって、以下のような特徴を実現しています。
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暗号学的に安全な、乱数性の高い疑似乱数を実現
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暗号アルゴリズム全体の処理速度および処理効率が向上
カオス暗号化方式はカオス関数でカオス信号を発生し、このカオス信号で暗号文を複雑化し、暗号強度を高くします。
カオス暗号化方式は、カオス関数の以下の特性を利用しています。
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初期値に敏感な性質(sensitive dependence on initial condition)
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一方向性を有する(one way)
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奇妙なアトラクタを有する(strange attractor)

HULFT 暗号オプションにC4Sを採用することで、高速で安全性の高いファイル転送を実現できます。
= 備考 =
カオスという言葉は、ギリシア神話の"khaos"という言葉が基になっています。この言葉は、混沌(物事の区別がはっきりしない様子)という意味を持っています。数学、物理では、次のように定義されています。「あるシステムが『ある時点での状態(初期値)が決まればその後の状態が原理的にすべて決定される』という決定論的法則に従っているにもかかわらず、非常に複雑で不規則かつ不安定なふるまいをして次の状態における予測ができない。」