配信キャンセルコマンド

配信中および、配信待ち処理をキャンセルできます。

配信キャンセルコマンド

F  配信プログラムのジョブ名,CANCEL,F=fileid[,H=hostname][,{FORCE|ABSTP}]

F  配信プログラムのジョブ名,CANCEL,NO=99999…999[,{FORCE|ABSTP}]

F=fileid

配信処理をキャンセルしたい配信中または配信待ちのファイルID(省略不可)

簡易転送の配信処理をキャンセルするには、ファイルIDに「_INSTANT_TRANSFER_」を指定します。

H=hostname

配信中または配信待ちの集信側ホスト名(省略可)

省略した場合は、該当するファイルIDすべての配信をキャンセルします。

NO=99999…999

配信処理をキャンセルしたい配信中または配信待ちの配信処理番号(省略不可)

FORCE|ABSTP

配信処理のキャンセル方法(省略可)

FORCE

: 配信処理を強制的にキャンセルします。

ABSTP

: 配信処理を強制的にキャンセルし、配信子タスクを消去した後に再生成します。

強制的にキャンセルした場合、配信プログラムの状態により相手ホストにキャンセルしたことを通知しない場合があります。

省略すると、相手ホストにキャンセルしたことを通知します。

注意
  • 同一ホスト名、ファイルIDが存在する場合、該当するすべての配信処理がキャンセルされます。

  • キャンセルされた場合、以下の処理を行いません。

    • 配信後ジョブの起動

    • 配信制御ファイルへの出力

  • 以下のような場合、配信キャンセルを行って要求が正常に受け付けられても、実際に配信がキャンセルされるまでに時間がかかる場合があります。

    • 転送間隔(INTERVAL)が大きく取られている場合

    • 相手ホストからの応答待ちの状態

  • 配信処理が以下の処理を行っている場合、配信処理はキャンセルできません。

    • 相手ホストへの接続がまだ確立していない場合

    • 配信後ジョブの実行が開始された場合

    • 配信ファイルが動的割り当て処理でリトライ中の場合

  • “FORCE”を指定してキャンセルを行うと、無通信状態の配信もキャンセルすることができます。ただし、“FORCE”を指定した場合、相手ホストにキャンセルを通知する場合と通知しない場合があります。相手ホストはキャンセルが通知されると転送のキャンセルを行いますが、キャンセルが通知されないと異常終了となります。

    “FORCE”は無通信の状態で強制的にキャンセルを行う場合のみ使用してください。

  • “ABSTP”は、デファードマウント要求が発行されている間にキャンセルする場合のみ使用してください。

  • “ABSTP”を指定してキャンセルを行うと、以下の制限があります。

    • 同期転送の場合、転送はキャンセルされますが、配信要求プログラムの同期、送信要求プログラムの同期が解放されません。

      配信要求プログラムの同期を解放するには、「配信要求」を参照し、同期転送の解放を行ってください。

      送信要求プログラムの同期を解放するには、「要求受付キャンセルコマンド」を参照し、該当の送信要求のサービスをキャンセルしてください。

    • ワークファイル転送の場合、ワークファイルが削除されません。ワークファイルは手動で削除してください。

  • “ABSTP”を指定してキャンセルを行った場合、キャンセルのタイミングによってメモリーが解放されない場合があります。

  • 何らかの理由で“ABSTP”を指定してキャンセルを行った場合、配信ファイルが解放されないなど、予期せぬ状態になる可能性があります。

    可能なタイミングで配信プログラムの再起動を行ってください。