リモートジョブ実行API

接続相手先の該当ジョブIDのジョブを実行します。言語環境(LE)で動作するため、LEライブラリー(OS導入時、省略時のライブラリー名:CEE.SCEERUN)が必要です。

呼び出し形式(COBOL)

CALL 'XRRJOBAP' USING パラメーターエリア

パラメーターエリア説明

項目

属性

長さ

入出力

説明

動作バージョン

キャラクター

6

入力

パラメーターエリアのバージョンを指定します。

以下のいずれかを指定してください。

  • V08L01

  • V08L02

  • V08L04

どちらを指定しても動作は変わりません。

リザーブ

キャラクター

8

 

スペースが設定されます。

ジョブID

キャラクター

50

入力

接続先ホストで実行するジョブIDを指定します。

接続先ホスト名

キャラクター

50

入力

接続先ホスト名を指定します。

同期モードフラグ

キャラクター

1

入力

ジョブ実行完了時、制御を戻したい場合、“S”を指定します。

“S”以外の場合、ジョブ実行依頼完了時に制御が戻ります。

ジョブ実行
タイムアウト時間

バイナリー

4

入力

ジョブ実行タイムアウト時間を単位(秒)で指定します。

“10”~“259200”の範囲で指定してください。

範囲外の値を指定した場合は以下の値が設定されます。

9以下:10

259201以上:259200

完了コード

バイナリー

2

出力

実行後、完了コードが設定されます。

完了コード

完了コード

内容

0

正常にジョブ実行要求を実行しました。

1

動作バージョンがサポートされていません。

81

ジョブ実行で異常が発生しました。

83

相手機種に該当ジョブIDは定義されていません。

85

ジョブ実行でタイムアウトしました。

99

詳細ホスト情報ファイルのアクセスに失敗しました。

540

通信対象のバージョンとの間で利用できない機能が指定されています。

  • ジョブIDに9バイト以上を指定している。

9999

通信処理でなんらかの障害が相手機種で発生しました。

その他

通信異常のコードが設定されます。

注意

実行するJCLに以下のDDステートメントの記述をしてください。

  • JCL例

  • //XRFILE   DD DSN=HULFT.FILE,DISP=SHR                                           
    //XRHOST   DD DSN=HULFT.HOST,DISP=SHR                                           
    //XRSYSIN  DD DSN=HULFT.PARMLIB(HULPRM),DISP=SHR                                
    //IPGET    DD DSN=HULFT.HOSTS.LOCAL,DISP=SHR                                    
    //*SYSTCPD DD DSN=TCPIVP.TCPPARMS(TCPDATA),DISP=SHR                             
    

    DD名

    項目名

    説明

    XRFILE

    HULFT.FILE

    集配信管理ファイル

    XRHOST

    HULFT.HOST

    詳細ホスト情報ファイル

    XRSYSIN

    HULFT.PARMLIB(HULPRM)

    システム動作環境設定ファイル

    IPGET

    HULFT.HOSTS.LOCAL

    IP管理ファイル

    SYSTCPD

    TCPIVP.TCPPARMS(TCPDATA)

    TCPIP.DATAデータセット

使用例

COBOLで使用する場合

リモートジョブ実行API(XRRJOBAP)を利用して、リモートジョブを実行するサンプルプログラムです。

サンプルプログラムは、HULFT JCLライブラリー内のメンバー名「SMPJOBAP」です。

使用するデータ

接続先ホスト名

: ZOS

接続先ホストに登録されているジョブ起動情報の「ジョブID」

: JOBID

      *
      * HULFT REMOTE JOB EXECUTION API SAMPLE
      *
       IDENTIFICATION     DIVISION.
       PROGRAM-ID.        SMPJOBAP.
       ENVIRONMENT        DIVISION.
       DATA               DIVISION.
       WORKING-STORAGE    SECTION.
      *
      * XRRJOBAP PARAMETER AREA
      *
       01  XRRJOBAP-PARM.
           02 XRRJOBAP-VER      PIC X(6).
           02 XRRJOBAP-RESERVE  PIC X(8).
           02 XRRJOBAP-JOBID    PIC X(50).
           02 XRRJOBAP-EXHOST   PIC X(50).
           02 XRRJOBAP-SYNC     PIC X(1).
           02 XRRJOBAP-TIMEOUT  PIC 9(8)  COMP.
           02 XRRJOBAP-RTNCD    PIC 9(4)  COMP.
      *------------------------------------------------*
       PROCEDURE          DIVISION.
      *
      * XRRJOBAP PARAMETER AREA INITIALIZATION
      *
           INITIALIZE          XRRJOBAP-PARM.
      *
      * REMOTE JOB EXECUTION
      *
           MOVE 'V08L04'       TO XRRJOBAP-VER.
           MOVE SPACE          TO XRRJOBAP-RESERVE.
           MOVE 'JOBID'        TO XRRJOBAP-JOBID.
           MOVE 'ZOS'          TO XRRJOBAP-EXHOST.
           MOVE 'S'            TO XRRJOBAP-SYNC.
           MOVE 3600           TO XRRJOBAP-TIMEOUT.
           CALL 'XRRJOBAP' USING XRRJOBAP-PARM.
      *
           STOP RUN.