バージョンアップに伴うJCLの変更
HULFTの集信プログラム、配信プログラムおよび要求受付プログラムを起動するJCLの変更を行います。起動するJCLが複数ある場合は、すべて変更する必要があります。
バージョンアップに伴ってJCLの変更が必要になる個所を説明します。
操作ログ出力機能のための変更
HULFT7で操作ログ出力機能が追加されました。
操作ログ出力機能を使用する場合は、表9.5 のプログラムを起動する各JCLにXRSYSIN定義カードを追加してください。
処理 |
プログラム名 |
---|---|
結合ファイル分解 |
XRBREAK |
外字テーブル登録 |
XRECTBL |
フォーマット情報リスト出力 |
XRFMTLST |
詳細ホスト情報リスト出力 |
XRHSTLST |
管理情報関連表示 |
XRIDLST |
管理情報パラメーター生成 |
XRINFGEN |
結合ファイル内容表示 |
XRJINLST |
複数ファイル結合 |
XRJOIN |
集配信履歴削除 |
XRLOGDEL |
マルチフォーマット情報リスト出力 |
XRMFMLST |
集信管理情報リスト出力 |
XRRCVLST |
集配信履歴ファイルの再編成 |
XRREORG |
要求受付履歴リスト出力 |
XRREQLST |
集信履歴リスト出力 |
XRRLOGL |
要求受付履歴削除 |
XRRQLDEL |
再配信待ちキューの削除 |
XRRSNDDL |
配信履歴リスト出力 |
XRSLOGL |
配信管理情報リスト出力 |
XRSNDLST |
複数集信ファイル編集 |
XRSTORE |
管理情報削除 |
XRSYSDEL |
管理情報バッチ登録 |
XRSYSINF |
管理画面のセキュリティー |
XRUSRADD |
下位バージョンのHULFT 暗号オプションを使用していた場合の変更
下位バージョンのHULFT暗号・オプションライブラリは使用できません。
バージョンアップ後は、HULFTロードモジュールライブラリーだけを使用してください。
HULFTロードモジュールライブラリーとHULFT暗号・オプションライブラリを結合して使用していた場合は、結合しないようにJCLの定義を修正してください。
XRHOSTまたはXRLOG2の定義の追加
HULFT for Mainframe Type MVS ver.5未満では、JCLにXRHOSTとXRLOG2のDDステートメントの定義がありません。
HULFT7 for zOSでは、下位バージョンとの互換性を保つため、XRHOSTとXRLOG2のDDステートメントが定義されていないJCLを実行する機能を提供しています。
HULFT for zOSから、この機能が非推奨機能となりましたので、表9.6 に記載した各プログラムを起動するJCLに、XRHOSTおよびXRLOG2のDDステートメントを定義することを推奨しています。
表9.6 のプログラムを起動するJCLにXRHOSTおよびXRLOG2のDDステートメントを定義しないまま使用していた場合は、そのJCLにXRHOSTまたはXRLOG2のDDステートメントを追加してください。
処理 |
プログラム名 |
XRHOST |
XRLOG2 |
---|---|---|---|
配信 |
XRSND |
○ |
○ |
集信 |
XRRCV |
○ |
○ |
要求受付 |
XRACCPT |
○ |
○ |
配信要求 |
XRSNDGO |
○ |
- |
送信要求 |
XRRCVREQ |
○ |
- |
リモートジョブ実行 |
XRRJOBEX |
○ |
- |
再送要求 |
XRRSNDRQ |
○ |
- |
ジョブ実行結果通知 |
XRSNDRC |
○ |
- |
システムファイルの初期化 |
XRCREATE |
○ |
○ |
システム管理情報コンバート |
XRFILCNV |
○ |
- |
履歴件数情報付加 |
XRLOGCNT |
- |
○ |
集配信履歴コンバート |
XRLOGCNV |
- |
○ |
集配信履歴ファイルの再編成 |
XRREORG |
- |
○ |
複数ファイル結合 |
XRJOIN |
○ |
- |
フォーマット情報リスト出力 |
XRFMTLST |
○ |
- |
詳細ホスト情報リスト出力 |
XRHSTLST |
○ |
- |
管理情報関連表示 |
XRIDLST |
○ |
- |
管理情報パラメーター生成 |
XRINFGEN |
○ |
- |
集配信履歴削除 |
XRLOGDEL |
- |
○ |
マルチフォーマット情報リスト出力 |
XRMFMLST |
○ |
- |
集信管理情報リスト出力 |
XRRCVLST |
○ |
- |
要求受付履歴リスト出力 |
XRREQLST |
- |
○ |
集信履歴リスト出力 |
XRRLOGL |
- |
○ |
要求受付履歴削除 |
XRRQLDEL |
- |
○ |
配信履歴リスト出力 |
XRSLOGL |
- |
○ |
配信管理情報リスト出力 |
XRSNDLST |
○ |
- |
管理情報削除 |
XRSYSDEL |
○ |
- |
管理情報バッチ登録 |
XRSYSINF |
○ |
- |
管理画面のセキュリティー |
XRUSRADD |
○ |
- |
○ |
: |
DDステートメントの追加が必要 |
- |
: |
DDステートメントの追加は不要 |
非推奨機能であることを理解した上で、表9.6 のプログラムを起動するJCLにXRHOSTおよびXRLOG2のDDステートメントを定義しないまま使用する場合は、「XRCREATEのFILESETパラメーターについて」を参照してください。
常駐プログラム以外の機能におけるメモリー使用量の変更
配信プログラム(XRSND)、集信プログラム(XRRCV)、要求受付プログラム(XRACCPT)を除くHULFTの各プログラムを起動するJCLで、該当するプログラムのREGIONサイズが1024K未満の場合、プログラムが正しく動作しない場合があります。REGIONサイズを1024K以上に修正してください。
常駐プログラムにおけるメモリー使用量について
常駐プログラムのメモリー使用量についての詳細は、「常駐プログラムのメモリー使用量」を参照してください。
以上でバージョンアップの作業は終了です。