作業の概要

HULFTの各ライブラリーをIEHMOVE(システム・データの移動)プログラムでアンロード形式に変換し、媒体に固定長ファイルとして格納して提供しています。

インストールする前に、提供ファイル(固定長形式)をMainframeに転送し、HULFTの導入に必要なファイルに復元してください。

提供ファイル(固定長形式)は、提供媒体のHULFTディレクトリー配下に格納されています。本書では、HULFTの導入に必要なファイルを、「HULFT導入用ファイル」と呼びます。

作業の概要を以下に示します。

図2.1 提供媒体からの復元作業

提供ファイルを復元するときに使用するユーティリティーおよびファイルは以下のとおりです。

表2.1 提供ファイルを復元するときに使用するユーティリティー

ユーティリティー

概要

IEHMOVE

データ・セットやライブラリーをアンロード形式へ変換、またはアンロード形式から復元します。

詳細は「DFSMSdfpユーティリティー」を参照してください。

AMATERSE

データ・セットの圧縮と解凍を行います。

詳細はIBMの公式サイトを参照してください。

ADRDSSU

DUMPコマンドとRESTOREコマンドを使用してデータ・セットをMFTが転送できる形式に変換し、元の形式に戻します。

詳細はIBMの公式サイトを参照してください。

表2.2 提供ファイルとHULFT導入用ファイル

ファイル

ファイル名

容量(CYL)

提供ファイル(固定長形式)

HULFT.V10INST.JCL

HULFT.V10INST.JPN.PANEL

HULFT.V10INST.ENG.PANEL

HULFT.V10INST.JPN.MSG

HULFT.V10INST.ENG.MSG

HULFT.V10INST.PARMLIB

HULFT.V10INST.LOAD

32

HULFT導入用ファイル

HULFT.V10.JCL

HULFT.V10.JPN.PANEL

HULFT.V10.ENG.PANEL

HULFT.V10.JPN.MSG

HULFT.V10.ENG.MSG

HULFT.V10.PARMLIB

HULFT.V10.LOAD

60

= 備考 =
  • 表2.2 のファイルは、以下のいずれかの作業が完了したら削除してください。

    • 新規インストール

    • アップデートインストール

  • 表2.2 のファイルの名前を変更して導入作業を行う場合は、本書で使用するJCLの該当するファイル名を同様に修正してください。