コンソールメッセージ出力選択機能

配信処理、集信処理、および要求受付処理で出力されるコンソールメッセージを、旧来型メッセージで出力するか拡張型メッセージで出力するかを指定できます。また、旧来型メッセージを設定した場合、一部のメッセージでメッセージ番号が出力されませんが、拡張型メッセージを設定するとすべてのメッセージでメッセージ番号が出力されます。

コンソールメッセージ出力選択機能は、システム動作環境設定のコンソールメッセージ出力選択(CNSSELECT)で指定します。旧来型メッセージで出力する場合は“0”を指定し、拡張型メッセージで出力する場合は“1”を指定します。

システム動作環境設定については、以下を参照してください。

HULFT10 for zOS アドミニストレーション マニュアル : 各項目の説明

 

旧来型メッセージと拡張型メッセージの切り替えの対象となるメッセージを表3.2 に示します。

また、旧来型メッセージを設定したときにはメッセージ番号が出力されないが、拡張型メッセージを設定するとメッセージ番号が出力されるメッセージを表3.3 に示します。

表3.2 旧来型メッセージと拡張型メッセージ出力切り替えの対象となるメッセージ一覧

機能

メッセージ番号

CNSSELECT=0

CNSSELECT=1

配信処理

XRT0002

XRT8002

XRT0007

XRT8007

XRT0008

XRT8008

XRT0016

XRT8016

XRT0017

XRT8017

XRT0019

XRT8019

XRT0023

XRT8023

XRT0041

XRT8041

XRT0042

XRT8042

XRT0045

XRT8045

XRT0046

XRT8046

XRT0057

XRT8057

XR0013

XR8013

XR0025

XR8025

XR0027

XR8027

XR0029

XR8029

XR0042

XR8042

XR0045

XR8045

XR0048

XR8048

XR0076

XR8076

集信処理

XRR0005

XRR8005

XRR0016

XRR8016

XRR0019

XRR8019

XRR0020

XRR8020

XRR0021

XRR8021

XRR0022

XRR8022

XRR0025

XRR8025

XRR0027

XRR8027

XRR0034

XRR8034

XRR0035

XRR8035

XRR0038

XRR8038

XRR0040

XRR8040

XRR0052

XRR8052

XRR0053

XRR8053

XRR0106

XRR8106

要求受付処理

XRA0005

XRA8005

XRA0038

XRA8038

XRA0040

XRA8040

配信後ジョブ実行または
集信後ジョブ実行

XRJ0005

XRJ8005

 

表3.3 メッセージ番号出力切り替えの対象となるメッセージ一覧

機能

メッセージ番号

CNSSELECT=0

CNSSELECT=1

送信要求

メッセージ番号なし

XRA10xx

再送要求

XRA120x

集信後ジョブ結果参照要求

XRA125x

ジョブ実行結果通知

XRA130x

リモートジョブ実行

XRA135x

HULFT Manager

XRA14xx

配信後ジョブまたは集信後ジョブの起動

XRJ01xx

XRJ02xx

x

:

任意の数字

 

以下に、旧来型メッセージで出力した場合と、拡張型メッセージで出力した場合の出力形式について説明します。

旧来型メッセージで出力する場合

旧来型メッセージを指定した場合、HULFT Ver.7未満と同様のレイアウトでメッセージが出力されます。メッセージ番号に変更はありません。

以下の管理情報で、各IDに9バイト以上のIDを指定しても、8バイトまでしか表示されません。

  • 配信管理情報

  • 集信管理情報

  • 転送グループ情報

  • フォーマット情報

  • マルチフォーマット情報

詳細ホスト情報のホスト名は、旧来型メッセージで出力しても、9バイト以上出力されます。

以下に、旧来型メッセージの出力例を示します。

メッセージ番号が「XRT0002」の場合

XRT0002 MACRO01 FAILED RC=8214 HOST=HOSTNAME FILEID=HOST01FI

メッセージ番号が出力されない場合

* SEND     * SEND ERROR RC=0004 FILEID=HOST01FILEID01

拡張型メッセージで出力する場合

拡張型メッセージを指定した場合、以下の管理情報の各IDは50バイトまで出力されます。

  • 配信管理情報

  • 集信管理情報

  • 転送グループ情報

  • フォーマット情報

  • マルチフォーマット情報

メッセージ番号、メッセージ内容は変更されます。

サービス名は変更されません。

以下に、拡張型メッセージの出力例を示します。

メッセージ番号が「XRT8002」の場合

XRT8002 MACRO01 FAILED RC=8214 H=HOSTNAME001
        F=HOST01FILEID01

メッセージ番号が「XRA1001」の場合

XRA1001 * SEND     * SEND ERROR RC=0004 FILEID=HOST01FILEID01

 

ユーザ固有メッセージおよび子タスクIDを出力する場合は、メッセージ番号の後に付加されます。

以下に、ユーザ固有メッセージおよび子タスクIDを出力した場合の出力例を示します。

例) メッセージ番号が出力されない場合

CONSMSGの値

OUTSTSKID

表示されるメッセージ

未定義または空白

N(出力しない)

* SEND     * SEND ERROR RC=0004 FILEID=HOST01FILEID01

1234ABCD

Y(出力する)

* SEND     * 1234ABCD 99999999 SEND ERROR RC=0004 
FILEID=HOST01FILEID01

例) メッセージ番号が「XRA1001」の場合

CONSMSGの値

OUTSTSKID

表示されるメッセージ

未定義または空白

N(出力しない)

XRA1001 * SEND     * SEND ERROR RC=0004 FILEID=HOST01FILEID01

1234ABCD

Y(出力する)

XRA1001 1234ABCD 99999999 * SEND     * SEND ERROR RC=0004 
FILEID=HOST01FILEID01